建築史家でまちづくりオルガナイザーこと、藤原惠洋(ふじはらけいよう)教授の活動と、通称ふ印ラボ(ここで「ふ」の文字は意味深長なのでちょっと解説を。ひらがなの「ふ」は「不」の草体。カタカナの「フ」は「不」の初画を指しています。そのまま解釈すれば「つたない」かもしれませぬ。しかし一歩踏み込んで「不二」とも捉え「二つとないもの」を目指そう、と呼びかけています。ゆえに理想に向けて邁進する意識や志を表わすマークなのです。泰然・悠然・自然・真摯・真面目・愚直を生きる九州大学大学院芸術工学研究院芸術文化環境論藤原惠洋研究室というわけ、です!)の活動の様子をブログを介して多くの同人・お仲間・みなさまにお伝えしています。 コミュニケーションや対話のきっかけとなるようなコメントもお待ちしております!

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2016年5月20日(日)福岡市美術館でクロージングトークショー「これからの美術館」が開催され、見てきました。
まず、福岡市美術館がどんな理由でクロージングトークショーを行ったかについてですが、福岡市美術館は開館して今年で37年目です。8月いっぱいで一度 休館し、2年半をかけて大規模改修を行います。この大規模改修の前のトークショーなのです。
福岡市美術館がリニューアルを通してめざしているのは今よりさらに「つなぐ、ひろがる」美術館になることです。また、美術作品の展示環境向上やすべての人に気持ち良く来館いただけるようなユニバーサル化した美術館となっていくことを目指しています。福岡市美術館がリニューアルして再オープンするのは2年半後の2019年3月になります。

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クロージングトークショーに出演した出演者、パネリストは逢坂恵理子さん(横浜美術館館長)、藤浩志さん(アーティスト、秋田公立美術大学教授) 、中村政人さん(アーティスト、アーツ千代田3331総括ディレクター)、岩永悦子さん(福岡市美術館学芸員長)4名の専門家の方々です。

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福岡市美術館が再開館することによって今回のトークショーでは福岡市美術館だけの将来の姿ではなく、美術館というものが将来どのようになっていくかを現在の美術館の活動を踏まえて、最前線の現場で活躍されているパネリストの方々から話を聞くことができました。
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 美術館の役割は基本的に調査、研究、収集、保存、企画、展示、教育、文化発信、つまり、今までの人類の歴史や営み、人がなしてきた美術や芸術全般を収集・保存しながら次世代に伝えていく等の役割があります。しかし、それ以外にも美術館には役割があるとのことで、美術館は実験と探求の場所であり人間の行動を誘発する役割を担うということでした。
 美術館を観光の場、観光者のために経済的な目的果たすということで運営していくというのではなく、人々が美術館に来館して様々な活動をし、美術館がある域を魅力的に見せるような、町と町をつなぐ、人と人をつなぐ、町のアイデンティティや魅力拠点として存在することが重要だということでした。観光の場となればポピュリズムに陥る危険性をはらむとのことです。
 また、来館者は、美術館で作品をみて作品に対して私と関連ないと思ったり、難しいと思ったりする時もありますが、関連がなくても難しいと思っても美術館では人々に対してやったことがないことをやれるように誘導し、知らないから知っていくようなきっかけを提供しなければならないことで好奇心の刺激、感情刺激、想像力を刺激することが重要で、考えるきっかけを作るのが重要だということでした。私も、美術館で作品を観覧する時に展示されているすべての作品について理解するのは難しくて理解するのをあきらめた時も実際にありますが、美術館が、好奇心の刺激、感情刺激、想像力を刺激の役割をしてくれることによって、ネットで調べてすぐ習得できる情報が全部で、早いから良いということではなく美術館で作品を観覧することによって深く考えるきっかけができるのはとても良い機会になるとおもいましたし、何でも早く変化している現代において必要な部分だと考えました。

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特に重要なのは人々の感性を育てる、刺激することで、どれだけの心が動いたのかということで、その拠点が美術館でありたいということです。人の考え方や社会制度、テクノロジーは変化します。社会の状況に応じて人々のものの考え方、人が使うメデイアそのものは止まらず変化していきますし、美術館はそこに対応する必要があります。そんな中、皆が美術館を価値がある施設としてすぐ思いつき、家から出て美術館に行きたいという期待感を提供できる、魅力がある場所としてアピールしなければならないことでした。

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今回、福岡市美術館でのクロージングトークショーを見て、実際に現場で活躍されている専門家の方々から意見を聞くことができて良い機会でした。美術館は、基本的には調査、研究、収集、保存、教育企画、展示などを担いますが、人々にどのような行動を誘発するのか、好奇心を刺激して考えることができる機会を提供する役割をしていく場であるということや、観覧者が作品を見て、それが難しいから深く考えることをやめてしまうのではなく、考えてみよう、調べてみようとする感情の刺激、想像力・創造力の刺激を行うことができるきっかけを作る拠点としての美術館の役割を知り、本当に共感しました。
 加えて、現代は、携帯電話を検索してすぐに多くの情報にアクセスでき、簡単に「分かった」と思いがちですが、本当はそうではないということ、これからの美術館が多くの人々に深く考えるきっかけを提供することができること、また美術館の将来の方向性についても知ることができました。
2019年3月、福岡市美術館がどのような姿で再びオープンするのかとても期待できます。
 
                                           M1張 榮 


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