建築史家でまちづくりオルガナイザーこと、藤原惠洋(ふじはらけいよう)教授の活動と、通称ふ印ラボ(ここで「ふ」の文字は意味深長なのでちょっと解説を。ひらがなの「ふ」は「不」の草体。カタカナの「フ」は「不」の初画を指しています。そのまま解釈すれば「つたない」かもしれませぬ。しかし一歩踏み込んで「不二」とも捉え「二つとないもの」を目指そう、と呼びかけています。ゆえに理想に向けて邁進する意識や志を表わすマークなのです。泰然・悠然・自然・真摯・真面目・愚直を生きる九州大学大学院芸術工学研究院芸術文化環境論藤原惠洋研究室というわけ、です!)の活動の様子をブログを介して多くの同人・お仲間・みなさまにお伝えしています。 コミュニケーションや対話のきっかけとなるようなコメントもお待ちしております!
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  福岡アジア研究所の市民研究員による成果発表をしてきました!!!!

 ↑の写真は市民研究員6名と私のお隣は、指導してっ下さった岡田先生。
 
            平成27年3月12日(土)13:30~
            アクロス福岡2階セミナー室2

 公益財団法人 福岡アジア都市研究所 平成27年度市民研究員 研究成果発表
            「アジアの先進モデル都市・福岡のまちづくり」

 2012年策定の「福岡市第9次基本計画」では、基本構想で掲げた4つの都市像の一つ「活力と存在感に満ちたアジアの拠点都市」を実現するため、基本計画における8つの目標の一つとして、「国際競争力を有し、アジアのモデル都市となっている」年の形成を目指しています。
 実際に、福岡ではMICEの誘致に力を入れているほか、円安効果もあって、アジアをはじめ海外からの観光客の増加とともに。コンテンツ産業の成長などが見られます。
 (中略)こうした将来において、福岡が活力と存在感、そして、国際競争力をゆうする、アジアの拠点都市・モデル都市となるためには、どのようなインフラや都市機能が必要あるいは強化すべきなのか、また、産官学民、さらには外国人材も含む多様な主体・担い手が、どのように動くべきなのか、などについて、市民研究員6名が約9か月間にわたり活動した、研究や調査などにもとづく成果を発表します。
  
  主催者あいさつ 副理事長 猪上照明
  
  研究発表
   1.「中国マーケットへの展開方策の関する実践的研究」―平野紘輝
       2.「先進モデル都市の実現に向けた諸問題への考察と提言」―河野弘史
   3.「市民の知を支える市立図書館の在り方に関する検討」―岩井千華
            ~質疑応答①~
   4.「福岡市における新たな宿泊サービス機能の拡充に関する研究」―伊東克啓
   5.「多文化共生の実現に向けた地域の取り組み」―岡田憲二郎
   6.「ミュージシャン・アーチストのまち・福岡形成戦略」―大澤理宗
           ~質疑応答②~
         
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 平成27年度は市民研究員の応募は18名あったそうです。その中で6名が昨年7月に選ばれました。
みなさん社会人の方でお仕事を持っていて忙しい中、毎月2回、月曜日の18:30~定例会を重ね、それぞれががんばってきました。
 
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 1番目の平野さんは、実際に貿易関係の仕事をしていることから、中国マーケット、特に中国のインターネット販売のHPに数か月間実際に出品しました。福岡でも「爆買」が言われている中国の人々に通販で何が売れるのか、売り上げはどのくらいあるのか、仮説―検証型の研究です。2015年11月~2016年2月末までアジア最大のネットショッピングモールタオバオに出品しました。登録ユーザーは5億人以上、出店は400万店、流通総額19兆円以上。ニセモノも多く、出品者の評価が重要とのこと。決済方法はアリペイ、チャットツール(出品者と客とのやりとり)がアリワンワンというそうです。福岡は歴史的に通販販売企業が多いそうで、九州の細分化されたマーケットを打開する必要がありこれからは海外展開する時代であるとのことです。
 はじめは仕入れ値の30%+送料で販売していたそうですが、売れずだんだん下げていきました。選ばれる商品は何か、中国の通販のお金のやりとり、平野さんが商品在庫を抱えないようにするやり方(ドロップシッピング)、通販をする時の商品の評価はあるのかないのか、いろいろやってみて、今回の数か月では赤字に終わった結果など、実際に平野さんがしたことを述べたので非常に説得力がありました。
 結果としては価格の安い商品の実が売れたそうで、売れた商品はフェイスマスク、スキンクリーム、ストッキング、フルーツグラノーラ、水筒、洗顔フォームで、販売総額11,211円、商品仕入8494円、送料7400円、利益4683円の赤字 結論は3か月ではタオバオで販路拡大モデルは期待できなかったそうです。これは出品者に信頼性がなかったからではないかという分析でした。提言は、中国の紅梅りょっくを見逃さず、ネット販売ノウハウを早めに確立すべきということです。
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 2番目の平野さんは、中山間地を元気にするということで、早良区脇山地区に焦点をあて地域振興についての提言をしました。
 ①ワッキー主基の里(すきのさと)の活性化
 -ワンストップショッピング、宅配・見守りサービス、道の駅化プロジェクトの立ち上げ

 ②脇山財産地区の徹底活用
 -住宅メーカーとのコラボによるログハウス木造住宅の建築、田舎暮らしの体験、間伐材のエッセンシャルオイル、ジビエ(イノシシ)の活用

 ③地域産物のブランディング
-知名度向上、六次産品化、脇山米、天名水による日本酒
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 3番目は私です。(写真は岡田憲二郎さんにとっていただきました)。
 現在の福岡市の公共図書館の状況を述べ、その中で市民からの要請が上がっている団体貸出に着目し、公共図書館にその距離のため来づらい人々の様子や団体貸出を受けている人の地域での役割、これとは別に民間の力のみでがんばっている私設図書館、小・中・高校生の夢の図書館、図書館でこんなことできたらいいなあアンケートの結果からの分析に基づく考察と提言をしました。
 私は団体貸出を受けている人々や私設図書館を開設したい人に対して公共図書館が人的に支援する体制を整えることと、公共図書館に市民による夢の図書館を一部設けることを提言としてだしました。
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 質疑応答は私のところに質問が多くきました。

 自分のところにも本があってどのように扱ったらいいか困っているというご意見が印象的でした。
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 後半
 
 伊東さんは、Airbnb(エアービーアンドビー:airbnbのHPを通してホストと客が民泊をするシステムのこと)と新しい観光の仕方について述べました。特に福岡はホテル不足が言われており、これは興味深いです。
 福岡市への提言としては、寺院を利用した民泊の促進 シェアリングエコノミーの推進です。
後者では タイムチケットの利用や手ぶら観光の促進。が述べられました。
 
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 5番目は岡田憲二郎さんで、岡田さんは中学校の英語の先生です。
 福岡に多い公民館全てにアンケートを配布し集め、分析しました。全153館にアンケートを配り、その回収率は119館、77.8%の回収率。質問は外国人住民向けの取り組み、日本人向けの取り組み、両者向けの取り組み。多文化共生に関する取り組みを実施しなかったのが60館で全体の50%を占めるそうです。実施しなかった理由は、地域からの要請が無いからだったそうです。この他にも27名の外国人の方を集めてのヒアリング調査をしました。そこそこ進んでいるという回答が多かったそうです。
 福岡市への提言は、各地域で日本人外国人両者の協議会をつくる。多文化共生イベントの開催、多文化共生アドバイサーの派遣。
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 最後は大澤理宗さんです。ご自身も音楽のアーティスト活動をされていることから、ミュージシャンを東京にださず、福岡で育て生活できる仕組みつくりです。
 提言としては、「音楽屋台村」の創設、ミュージックシアターの設立、音楽版真打制度の採用。
 現場の声も届けていただきました。
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  みなさん お仕事お忙しい中、ご苦労様でした。
 昨年7月から月2回の定例会、私は1回だけ休みましたがそれ以外はなんとか出席。自らでデータ・事例調査、現場調査を行うことに加えて、定例会でみなさんとお話できたことがなによりの収穫だったと思っています。
 
 大学院では出会えない異なる分野にいるみなさんとの出会いに触発されるものがありました。
  どうもありがとうございました。

 最後に福岡アジア都市研究所で市民研究員を担当して下さった馬場さん、指導してくださった岡田先生、お世話になりました。ありがとうございました。

 この後、3月29日、副市長に今回の研究のフルペーパーを渡すことが最後の仕事です。
 
                                       岩   井
   
 

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