建築史家でまちづくりオルガナイザーこと、藤原惠洋(ふじはらけいよう)教授の活動と、通称ふ印ラボ(ここで「ふ」の文字は意味深長なのでちょっと解説を。ひらがなの「ふ」は「不」の草体。カタカナの「フ」は「不」の初画を指しています。そのまま解釈すれば「つたない」かもしれませぬ。しかし一歩踏み込んで「不二」とも捉え「二つとないもの」を目指そう、と呼びかけています。ゆえに理想に向けて邁進する意識や志を表わすマークなのです。泰然・悠然・自然・真摯・真面目・愚直を生きる九州大学大学院芸術工学研究院芸術文化環境論藤原惠洋研究室というわけ、です!)の活動の様子をブログを介して多くの同人・お仲間・みなさまにお伝えしています。 コミュニケーションや対話のきっかけとなるようなコメントもお待ちしております!
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        明けました~!2016年おめでとうございま~す。岩井です。
    昨年中は大変お世話になりました。本年も研究室学生は元気にがんばりますので、
      みなさま、今年も藤原研究室へご支援を賜りますようお願い申し上げます。

 さて、勝手にみなさまの幸せと研究室の発展をお願いするため、太宰府天満宮に行って来ました。
   「東風ふかば にほひおこせよ 梅の花 あるじなしとて 春なわすれそ」
 この句は中学か、高校の古文で何度か習い知ってますが、九州では、教科書に出てくる句を作った方がいたところを実際に訪れることができます。歴史と今が出会っているようで、私は九州のそういうところがとても好きで尊敬しているのです。 この句にでてくる飛梅は本殿の右です。
 
 『太宰府天満宮&九州国立博物館』によりますと、「平安時代前期、豊かな学才を備え、時の天皇の厚い信任を受けて右大臣の位に登りつめた菅原道真公。学者の家に生まれ、5歳で和歌を詠み、11歳で漢詩を創作した秀才であり、『類聚国史』の編纂や『三代実録』の撰集を手掛けたことで知られ、詩人としては、『菅家文章』『菅家後集』などの詩集を残しています。また遣唐使の廃止を建議し、日本文化興隆の礎を築きました。57歳で従二位に任ぜられた直後、時の左大臣藤原時平の讒言にあい、大宰権帥に左遷となったのです。藤原氏の隆盛の世にあって、菅公は有力氏族の出身ではなかったために、その異例の出世をねたまれたことが原因であるといわれています。大宰府下向の後は配所であった榎寺から一歩もでることなく、約2年後、無実の罪が晴れることなく、病を得て59歳で薧去。後に時平の讒言を知った朝廷は、菅公の名誉挽回に努め、正一位太政大臣を追贈。管公は天満大自在天神として、人々の尊崇を集めるようになっていったのです。」

 福岡に住んでいると「天神」という地名はあるし、横断歩道をわたる音楽も「天神」に関わるものです。
 福岡の人々にとっては天神は、恐ろしいものではなく、親しみの対象なのかと思います。

  さて、西鉄の太宰府駅に着きましたが、凄い人、人でした。
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 ↓は 隈研吾氏設計のスターバックス太宰府店。
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「太鼓橋もこの通り。漢字の心の字をかたどった池にかかる御神橋は、太鼓橋、平橋、太鼓橋の三橋。手前から過去・現在・未来をあらわし、三世一念の仏教思想を残したものとのことです。朱色の欄干を持つ太鼓橋は急な勾配で、反り橋ともよばれ、この橋を渡ると心身共に清められると言われています。」『太宰府天満宮&九州国立博物館』より
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 ↓志賀社。
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 手水舎も混んでます。
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 「本殿は菅原道真公薧去の2年後にあたる905年、味酒安行によって祠廟が建てられ、919年に左大臣藤原仲平が勅によって社殿造営を行いました。数度の炎上を経た1951年筑前国王小早川隆景が再建。五間社流造り、檜皮葺きで正面には唐破風状の向拝がつく、桃山時代の豪壮華麗な様式で、右には飛梅、左には皇后梅が配されています。内部は6本の金柱、黒や朱の漆、岩絵の具などで美しく彩色され、錦の帳奥の内々陣に管公の御霊代が奉安されています。国の重要文化財」『太宰府天満宮&九州国立博物館』より
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 なんとか最も前に辿りつきました。
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 福岡には三社詣という習慣があります。福岡近辺の方は、やはり、太宰府に参拝に行かれる方が多いようです。 太宰府天満宮のHPによると、菅原道真公=天神様は「学問・至誠・厄除けの神様」で、「年間に約700万人の参拝者が訪れています」ということです。
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  九州国立博物館が元日から開館しているとのことなので行ってみました。
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 天満宮の道をちょっとはずれると、人がかなり少なくなりました。
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 学生でこのメンバーに入っていると、また割引をしてくれるそうです。
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 アフガニスタンの学芸員の気概が伝わってくる美術品・歴史遺産の数々でした。
 
 “ A nation stays alive when its culture stays alive.”
「自らの文化が生き続ける限り、その国は生きながらえる」
これはアフガニスタン国立博物館の入口に掲げられている言葉だそうです。

 このフレーズは、印象深い概念です。その通りだと思います。目に見える文化遺産はもちろんですが、目に見えにくい農業や商業や工業への考え方・技術・取り組む姿勢などにおいてもその国の文化が反映されていると思います。文化がある限り、その国はあるけれど、文化に対する姿勢がなまくらになったり、甘くなったりしたら、崩れてしまうのではないかそんなことを思う私にはこのフレーズは「腑に落ちる」ものでした。

 ~アフガニスタンは、東西南北の文化が行き交う「文明の十字路」でした。
 この展覧会では、前2100年頃から2世紀頃にかけて古代のアフガニスタンで栄えた文化を、4つの遺跡から出土した名宝によってご紹介しています。首都カブールにあるアフガニスタン国立博物館に所蔵されていたこれらの宝物は、1979年のソ連侵攻とそれに続く内戦などにより、博物館は甚大な被害を受け、収蔵品の多くは永遠に失われるところでしたが、国の宝を守ろうとした勇気ある博物館員によって運ばれ保管されてました。2004年4月、秘宝を大切に保管していた金庫の扉が再び開かれました。展覧会はこれらの秘宝の再発見を契機に、アフガニスタンの文化遺産の復興を支援するために企画された国際巡回展~とのことです。

 第1章テペ・フロール
 第2章アイ・ハヌム
 第3章ティリヤ・テペ
 第4章ベグラム
 第5章アフガニスタン流出文化財

 第2章にあった「キュベーレ女神円盤」は、紀元前3世紀のもので、トルコの大地の女神キュベーレが、ギリシアの女神ニケとともに、2頭の獅子が引く戦車に乗り、天に太陽神ヘリオスが輝き、横に三日月と星があるというもので、私はこんなに神様が混じっているのかと思いました。
 「コリント式柱頭」もこんなに近くで実物を見たのは初めてです。四重のアカンサスの葉がよくわかりました。

第3章のところにあった装飾品なのですが、小さな小さな蝶ネクタイ型飾り板が凄いです。今の技術ならわかるのですが、紀元1世紀であれほど小さく正確なものを判で押したように同じものを何個も何個も作る技術がどこにあったのかと思いました。この他権力者のベルトが精巧でした。冠も金きらきんでした。

第4章になると、象牙とガラスを素材としたものがでてきます。ガラスに色絵がついてました。きれいな人の形です。どうやったのか。

 もう、金、ガラス、象牙の加工技術がどうなっているのかと思いながら見てました。どの職人がこんな仕事をしたのか不思議でしょうがないです。こんな高度な文明・文化を持っている人たちならもっと尊敬されるべきだろうと思いました。

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 17時くらいになってもまだ人がいっぱいでした。
 
 太宰府天満宮に行きましたが、大変混んでいてなんだかよくわからず、結局 1月1日から開館している九州国立博物館を色々みてきました。元旦に開いている博物館というのは初めてで、太宰府天満宮が近くにあるからかと思いますが、元日から開館なんて立派です。元日から開いている博物館は他にあるのかと思いました。

   みなさま 今年もよろしくお願いいたします。
     
   そして みなさまにとって良い年でありますように!

                                岩   井

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