建築史家でまちづくりオルガナイザーこと、藤原惠洋(ふじはらけいよう)教授の活動と、通称ふ印ラボ(ここで「ふ」の文字は意味深長なのでちょっと解説を。ひらがなの「ふ」は「不」の草体。カタカナの「フ」は「不」の初画を指しています。そのまま解釈すれば「つたない」かもしれませぬ。しかし一歩踏み込んで「不二」とも捉え「二つとないもの」を目指そう、と呼びかけています。ゆえに理想に向けて邁進する意識や志を表わすマークなのです。泰然・悠然・自然・真摯・真面目・愚直を生きる九州大学大学院芸術工学研究院芸術文化環境論藤原惠洋研究室というわけ、です!)の活動の様子をブログを介して多くの同人・お仲間・みなさまにお伝えしています。 コミュニケーションや対話のきっかけとなるようなコメントもお待ちしております!
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 2011年11月7日(土)13:00〜18:00
九州大学芸術工学部大橋キャンパス7号館1階にて、九州大学大学院芸術工学研究院
環境・遺産デザインコース部門藤原惠洋研究室と、明治大学理工学部建築学科
都市計画講座山本俊哉・田村誠邦・鈴木義丈研究室の合同研究発表交流会が
開催されました。 6日(金)〜9日(月)までの4日間のうち、7日はたっぷり
一日かけて参加学生の研究発表と活発な議論が行われました。 発表者は明治大学は
山本研・田村研・鈴木研の修士1年生10名に始まり、続いて同研究室の修士2年生の
7名、そして山本研の博士1名へと移ります。最後は九州大学藤原研究室等の
博士5名が発表ました。


明治大学の各研究室は建築・都市計画系の研究テーマが中心となっています。防災や
震災復興に関する研究は具体的なフィールドに介在することから生み出されており、
また高齢者の事故予防やセーフコミュニティといった人との関係性に着目した研究、
分譲中古集合住宅の活用やリノベーションスクールの波及効果、減築に関する研究
といった循環性の高い住環境に関する研究、そして伝統的なまちなみの保存に関する
研究など多岐に渡っていました。人々の関係性の構築や循環性、包摂性、生活文化の
向上を社会の中でどのように生み出して行くか、といった視点は藤原研究室の研究
テーマと通底するものがあり、非常に興味深く拝聴しました。特に東日本大震災の
被災地には2012年以降足を運んでいなかったので、地域の現状が垣間見られたのと
同時に、現在も継続して介在されていることを知り心が動かされました。


藤原研究室博士過程の研究発表は、張さんと馬さんからは韓国、中国それぞれの
創造都市政策の現状と課題に関する研究が発表され、アジアにおける創造都市の
最先端を知ることができました。國盛や藤原旅人さんは1990年代から日本全国で
爆発的に普及したアートプロジェクトに着目し、その中でも旧産炭地に特化したもの
や、これまで様々な可能性が認められながらもブラックボックス化していたアート
ボランティアに着目した研究が発表されました。岩井さんは図書館司書としての
経験を活かし、図書館という存在がより公共性を高めながらもっと多義的な
創造拠点として活用できるのではないかという可能性や現状に対する課題など
が示されました。

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研究会後の交流会でも活発な議論が交わされ、将来や進路、研究に対する想い、
研究交流会への期待といったものもたくさん語られました。発表者の感想としては
「これまで専門分野の人々の中で発表することが常となっていた。分野外の人から
の質疑応答によって、様々な課題が浮彫りになった」といったものや
「住環境を創造的に活用することは、文化を創出し創造的な活動を保つ大切な
要素となるので、相互の研究は今後連携できるのではないか」
といったものがありました。明治大学の学生の方々は、自らの意見や考えを
会話の中でもきちんと伝えてくださり、積極的で社交的な姿勢がとても
印象的でした。研究交流会を通して、より都市や社会に対して自らの研究が
どのように位置付けられ貢献出来るのかを今一度考えることができました。
どうもありがとうございました。 


写真:岩井 文:國盛

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