建築史家でまちづくりオルガナイザーこと、藤原惠洋(ふじはらけいよう)教授の活動と、通称ふ印ラボ(ここで「ふ」の文字は意味深長なのでちょっと解説を。ひらがなの「ふ」は「不」の草体。カタカナの「フ」は「不」の初画を指しています。そのまま解釈すれば「つたない」かもしれませぬ。しかし一歩踏み込んで「不二」とも捉え「二つとないもの」を目指そう、と呼びかけています。ゆえに理想に向けて邁進する意識や志を表わすマークなのです。泰然・悠然・自然・真摯・真面目・愚直を生きる九州大学大学院芸術工学研究院芸術文化環境論藤原惠洋研究室というわけ、です!)の活動の様子をブログを介して多くの同人・お仲間・みなさまにお伝えしています。 コミュニケーションや対話のきっかけとなるようなコメントもお待ちしております!


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 2015年11月3日(火)、学部授業「芸術文化企画演習」で第1回の学外演習が行われました。
場所は熊本県天草市tと下浦地区で、スケージュールとしては次のようになります。

 九大学生15名ほどが参加しました。



8:30   大橋キャンパス集合

8:40     大橋キャンパス出発
12:30   天草大陶磁器展見学

13:30 丸尾焼見学

14:10   街中ギャラリー「アマクサローネ」見学

14:40   天草市下浦地区コミュニティセンターへ移動。

15:00 下浦神社、弁天さんなどまち歩き
16:00 福岡市の大橋キャンパスへ帰る


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ポスターデザイン:日比野克彦(アーティスト、東京芸術大学教授)


 最初に天草大陶磁器展を見ました。私は去年も参加したので、今年は2回目の訪問になります。去年と同じように賑やかで元気な雰囲気でした。
 天草大陶磁器展は10月31日(土)~11月4日(水)まで5日間、天草市民センターで行われ、今年は12回目になります。天草大陶磁器展開催概要について丸尾焼五代目で天草大陶磁器展実行委員長である金澤一弘さんからのご説明です。

・2015年天草大陶磁器展開催概要
 天草には見果てぬ夢がいくつか存在する。その一つは間違いなく「陶磁器の島」つくりだろう。西暦2000年に開催された、県民文化祭「ミレニアム天草」は、産業文化祭と位置付けられ「陶石の島から陶磁器の島へ」という目標を掲げ終了した。世界でも有数の陶磁器資源である「天草陶石」の産地から「多種多様な陶磁器が生産される島へ」天草の見果てぬ夢の一つだろう。この島は陶芸を選んだ島ではなく、陶芸から選ばれた島なのだ。天草大陶磁器展は今年12回目の開催となる。

 イベント会社が企画するものではなく、天草の陶芸家が未来を見つめ、手を携えながら企画したイベントだ。島内から25軒、県内から15軒、県外から50軒。今年は90の窯元が集うこととなった。たくさんの方に来場いただき、天草大陶磁器展の今と今からを観ていただければ幸いである。

天草大陶磁器展実行委員長 金澤一弘 


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今年天草大陶磁器展のコンセプトは「コーヒー」でしてこのコンセプトは日本コーヒ文化学会より九州南支部のコーヒーを楽しむ会を、天草で開催しませんかというお話をいただいたことがきっかけでした。

・今年のコンセプト「コーヒー」
 昨年の陶芸の招聘作家であり、本年の陶磁器コンテストの審査員でもある金憲鎬(キム・ホノ)氏が人生の導としている人が、大坊珈琲店の大坊勝次氏だという話をした前後のことだった。天草はコーヒーカップを作る技術があり、世界有数の陶石も産する場所だ。焙煎を自分で行う若い人たちも増えている。こだわり抜いたコーヒーが天草の時間をより豊かにしていくのではないか。コーヒーを語り、コーヒーを飲み、コーヒーの映画を観る。コーヒーカップを選びながら、まったり時を過ごす。永遠のような一時が出来上がればと考えている。
(情報出所:天草大陶磁器展ホームページ)


 毎年一つの場所で様々な陶磁器を見ることができるのは非常に良いことだと思います。天草市はもともと石が有名な地域でありますが、陶磁器を活かしてさらにアートの力を借りて天草という地域を活性化、元気にしていくのを目標として天草大陶磁器展を開催することになりました。それがもう、今年12回目になっています。このような地域活性化を目標したイベント等は私たちの目にすぐ見える大きいな発展の結果があるとは言えないですが、少しずつ私たちが知らない所から天草市は元気になって行っているかも知れません。それでこのような地域活性化イベント等は継続していくことが重要であると思われます。

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 天草大陶磁器展を見学した後、丸尾焼に移動をしました。
丸尾焼は現在、金澤一弘さんが5代目を継承されています。金澤一弘さんは昭和55年(1980)に5代目を継承しました。一弘さんは20歳の時より熊本県工業試験場の伝統工芸後継者育成事業で、轆轤の製造技術及び石膏型の製造技術を習得し、昭和55年4月より丸尾焼の経営を任されました。丸尾焼は当時より本渡北地区の区画整理事業の区域内に存在し、平成7年工場と展示室が一体となった新工房を建設します。新工房は熊本県のアートポリス表彰事業で推進選奨を受賞した工房です。

・丸尾焼の当主の生年と没年
初代 與一が文政4年生(1821年)・明治20年没(1887年) 
二代 久四郎が安政6年生(1859年)・昭和7年没(1933年) 
三代 武雄が明治24年生(1891年)・昭和51年没(1976年) 
四代 武昌が大正15年生(1926年)・生存(昭和30年4代継承) 
五代 一弘が昭和33年生(1958年)が昭和55年に5代目を継承し現在に至っている。

情報出所:丸尾焼ホームページ 
 

 天草の陶磁器はただ陶磁器ではなく陶磁器にアートの力を借りて付加価値をつけています。陶磁器を通して天草町全体に想像力を誘発できるかが天草陶磁器の目標であると先生から説明をしてもらいました。
 私は去年初めて丸尾焼に行きましたが、丸尾焼に行く前は陶磁器の美しさについてあまり知りませんでしたが、丸尾焼の展示室で陶磁器を見た瞬間、陶磁器の美しさを感じ、魅力に浸ってしまい、その時から陶磁器が大好きになりました。陶磁器は普通のプラスチックさら、コップとは違う陶磁器だけが持っている感じがあり、特別な魅力があります。

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 つづいて街中ギャラリーの見学に行きます。アマクサローネは今年は第8回!天草大陶磁器展と同じように10月31日(土)から11月4日(水)まで天草市中央銀天街、国際交流会館ポルト周辺で行われました。

・アマクサ街中ギャラリーの開催概要
「理想の生活」
 天草 + サローネ = アマクサローネ、 サローネとは見本市のこと。
わたしたちが生きるという事のその中には誰かが作った無数のモノがありそれを取り巻く環境、思想がある。
それぞれのより良い暮らしを求めて人は工夫し努力し、何かを探している。
今回の街中ギャラリーは、人々の暮らしの中を取り巻くモノそして営みの中の行為に焦点を絞り誰かの生活に寄り添っていけるモノそして新たな日々が始まるようなコト等を紹介する。それは誰かが探しているモノ、コト達の見本市

情報出所:アマクササローネホームページ
 
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学外演習の日11月3日は 「前代未聞!スマイルパークで車が大回転⁉︎」という久保田弘成さんの自動車のエンジンを動力にした、純天草産・日産フェアレディZを縦にグォングォン廻すパフォーマンスも見ることができました。学部生以外、イベントに参加しに来た人々も一緒にパフォーマンスする保田弘成さんを応援しながら元気をもらったと思います。このイベントのようにギャラリー以外にも楽しめることがたくさんあって普段は静かな地域とは思えないほどでした。
 藤原研究室では、都会ではない地域にフィールドワークに行きます。いつも考えるのは、都市の集中的な発展だけが重要ではなく、地域も発展するにはどうしたらよいかということです。これは以前からあるかだいなのですが、まずは多くの人が関心をもつことが重要だと思いました。

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 最後は、下浦訪問!天草下浦の人口は2000人で、小学校の児童は60人ぐらい。そしてこの小学校はもうすぐなくなるということを聞きました。さらに高校生たちが学校を卒業してから下浦で働ける所は少ないため、過疎化が進んでおり、このような状況で下浦では、アートの力で何か実施してみよう、アートの力で街を支えようとしたのが今日見学した天草大陶磁器展や街中ギャラリーアマクサローネであります。
 下浦では下浦コミュニティセンターを出発点として、先生から説明を聞きながら下浦神社、弁天さん、黒川さん宅を歩きました。参加学生は、普段はこのような小規模の町と接点のある生活をしているのでしょうか。-この学外演習で初めて見たり・知ったり・身体を通して理解したりしたことが多かったのではないかと思うのです。IMG_3659

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 弁天さんでは9月に行われた下浦フィールドワークの話も一緒に先生から聞きながら見学をしました。9月の下浦フィールドワークでは一つのプロジェクトとして実施した弁天さんでのカフェ開催がありました。そのプロジェクトはカフェをすることが目的ではなくて、何もできないと見える所、捨てられると思っていた所でなんとかする、また使える、再生する、カフェを実施することによって他の可能性を開いて行くことが重要だと学びました。

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 教室での授業は座学といいこちらはこちらで大切ですが、フィールドに行き学ぶことは、教室より何倍も学ぶものがあるのではないかと思います。今回の学外演習は学生たちにとっても私にとっても本当に有益な時間でした。これからの学外演習でも様々な学びを期待しています。


(M1 張  榮) 

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