建築史家でまちづくりオルガナイザーこと、藤原惠洋(ふじはらけいよう)教授の活動と、通称ふ印ラボ(ここで「ふ」の文字は意味深長なのでちょっと解説を。ひらがなの「ふ」は「不」の草体。カタカナの「フ」は「不」の初画を指しています。そのまま解釈すれば「つたない」かもしれませぬ。しかし一歩踏み込んで「不二」とも捉え「二つとないもの」を目指そう、と呼びかけています。ゆえに理想に向けて邁進する意識や志を表わすマークなのです。泰然・悠然・自然・真摯・真面目・愚直を生きる九州大学大学院芸術工学研究院芸術文化環境論藤原惠洋研究室というわけ、です!)の活動の様子をブログを介して多くの同人・お仲間・みなさまにお伝えしています。 コミュニケーションや対話のきっかけとなるようなコメントもお待ちしております!
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              2015年10月9日(金)14:50~17:10
               芸術文化企画演習第2回目
               参加者 : 19名
               授業内容: 大学周辺のまち歩き+マップつくり+感想

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 本日は、何をするのかと期待と若干の緊張の面々。そんな中、藤原先生は、「本日はまち歩きをしましょう。」
 ポストイットとラッションペンをもった学生たちはとりあえず外へ。

 藤原先生は、建築史家で、路上観察学会のメンバーでした。どんな見方をするのでしょうか。

 楠の周りに集まりその後出発。
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 蝉の話から、空蝉や四面楚歌の言葉を聞いたことありますか。
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 7号館と図書館の間のケヤキは、力強い感じの木で植えるのはいいのだが、落葉樹なので、秋の葉の落ちる季節になると葉を集めるのが大変とのことです。
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 この↓意味わかりますよね。
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 この地図は↓有田焼でできています。現在の大学の建物とは若干違いますが。
 有田焼をこのように使うということは、1982年本校の由良滋先生のアイディアで特許をとり、その後全国に広まりました。
  街路樹にくろがねもちの木が使われていたり、天神のところにある排気口の建築物も由良先生のアイディアです。
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 ↓この道路標識の視覚サインのことを「ピクトグラム」といいます。
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                 この車いいですねえ。
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 「数寄造り」「数寄者」
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                     ↓石敢(せっかん)。元々は魔除けのためで、石は光れば光るほどいいといわれており、石英が使われることが多いそうです。
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          ↓この菱形を二つ重ねた装飾も、もともとは魔除けだそうです。
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  ↓福岡のマンホールの中心部分のデザインはカタカナの「フ」が9つ組み合わさったものです!
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 こんなところに↓お稲荷様と猿田彦が並んでいます。

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 ↓お稲荷さん(左)と猿田彦(右)。猿田彦は移動が得意で、交通や旅の安全を祈る神であり、道案内を司る庶民の神様です。お稲荷さんは悪霊封じです。
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  ↓デイサービスの職員の方からは「社会勉強になるので是非遊びにきてください。」と声をかけられました。
 皆で歩けば声をかけられるんですね。これも一人で歩いていたのでは体験できないコミュニケーション。
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     職員さんの隣には昭和5年うまれのおじいちゃまが日向で煙草を吸っていました。
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                  道路を渡って。
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  ↓門柱の内側から反対の門柱のところにまである松を「見越しの松」というそうです。
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       「ゾ」の点って、普通上につきますが、これは…。「ソ」と「ン」と「ツ」は似てます。
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 路上観察学会にいた時の赤瀬川原平さんは、↓このような缶ですぐ物語を創作することができたのだそうです。缶はぶどうジュースと(左)、エネルギーチャージ系飲料(右)でした。
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 道祖神社にも行きます。
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 一代目プリウスのデザインをしたのは、藤原研究室でもおなじみの諸星和夫先生(元トヨタのデザイナーで九州芸術工科大学を創設した小池新二先生が千葉大学工学部工業意匠学科の時の門下でした)です。
 しかしながら、この小さな道は車が多く通ります。
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 帰ってきました。↓
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  まち歩きの後、学生には気に入った場所(学内)のフロッタージュをとってきてもらいました。

 教室でマップと、まち歩きの中で気になったもののメモを貼っていくということをしました。
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 中国からの留学生の何勤くんにも手伝ってもらい、この周辺のマップを描きます。
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 大まかなマップを描いたら、藤原先生と一緒に見たポイントを振り返りつつ、場所をプロッキーで記入。
その後、わーっとまち歩きで記したものを貼ってもらいました。その結果がこれです。
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 先生と一緒に見たポイントを振り返ると、一番ポストイットが多かったのが、

  「塀の菱形魔除け」でした。以下はこれへの感想です。

  ・見たことあるけど意味までは知らなかった。
  ・中国伝来というのが心にとまった。

 次は、門のところにあった石、石敢(せっかん)がポストイットの数が多かったです。

   「猿田彦は良い神様」

  私、岩井の質問「おじいちゃんと一緒に暮らしている人はいますか?」ー誰もいませんでした。


  「缶&缶と「セゾン」を通して赤瀬川原平さんのことを知った。」

  「道祖神社の絵馬を見たら、「東京理科大」「筑波大学」「西南学院大学」などに合格したいということが祈願されていた。つい最近の絵馬のようだ。自分も入試の時、試験が終わってからこの神社を見つけたのでここに来た」

 「道祖神社は暗いと思ったけど、入ってみたら普通だった。」

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 最後に全員に、この「ちょっとだけどまち歩き」の感想を聞きました

 山口くん「神社に入れた」  

 石田君「近いのに知らなかった」 

 うのくん「あのであったおじいちゃんイイナ」

 のうみくん「塀の菱形が元は魔除けだということがわかって良かった」

 かつきくん「魔除けが大量にあるというのを知った」

 おのえくん「缶で即興劇というのが面白い」

  おう君「セブンイレブンのところの車がカッコイイ」

 こうのくん「普段は目につかないものに意味があるのが面白い」

 きしだ君「普段見ているものでも意識を変えてみると気になるものがあるのがわかった」

 ほんださん「有田焼のマップの周りの草刈りをして」

 尾辻さん 「普段道祖神社には行ってないので気づかなかったが、線香が焚いてあって誰かがこれをしてい     るということがわかった。(自分が知らなくても)誰かがこの神社の世話をしているということがわかった。」

 山内くん「魔除けが多かった。まちじゅうをみたらもっと魔除けがあるかもしれないと思った。」

 みむらさん「学校で忙しく普段は近辺でさえゆっくりみたことがなかった。たまにはゆっくり見てみるのもいいなと思った。」

 よしださん「エンブレム(クロネコヤマトも含めて)、マンホールが面白かった。」

 柳川さん「将来、魔除けのある家をつくりたい」

 まつおかさん「家のおじいちゃんも元気だということがわかった。」

 大学内のフロッタージュも全員とりました。↓マンホールが多かったです。
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 今回は、先生に先導と解説をしていただきながら歩きました。
 一人で歩くなら、目的地までただ歩くだけなのですが、今回は20名弱の人数で、且つ、先生が一緒だったことからデイサービスの職員の方から「遊びに来てね」と声をかけてもらいました。こんな機会はあるようでないのではなかろうかと思います。一対一では成立しづらいコミュニケーションも、ある程度の人数で、先生と一緒なら、大人の方々から声をかけてもらいやすいのではないでしょうか。

 
  私は今まで何回もあちこちを歩いてきたのですが、今回はじめて、まち歩きとは、街の中で普段は気にとめないもの・こと・人・場所の存在に気付くことを通して(意識にのぼらせることで)で、それらに再び息を吹き入れることではないか、小さな気づきがそこにあるものをよみがえらせることではないかと思いました。
 
 これは見ている私の意識の問題なのですが、ある程度の人数のグループで、解説をしてくれる人と一緒に見ることで、どんなものでも物事に意味や価値を見出すことができるようになるのではないでしょうか。

 いつもは大雑把にしか見ていないけど、物の見方を教えてくれる人がいてそれを学ぶと、街の中のものの意味や価値がわかって違って見えてきて、それが重なり大きくなることで、その地方・その都市の特徴までもわかるのではないかと思いました。

 なんだか楽しい1時間でした。

                              岩   井


   
 
 

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