先日10月4日(日)は福岡・尹東柱の詩を読む会に参加しました。
今回の詩を読む会は特別例会ということでいつものとは違い、既存の詩を読む会のメンバーに限らず、沢山の新しい方々が参加してくれました。今年2月に行った尹東柱詩人の記念行事が切っ掛けに展示や追悼式、講演会に参加された方々に声をかけ、実際に尹東柱の詩を一緒に読んで味会うということでした。
また、福岡韓国教育院の移転をお祝いする意味で福岡韓国教育院で福岡韓国教育院の李秉允(リ・ビョンユン)院長をお招き詩を読む会が行いました。
李秉允院長は「来る10月9日の韓国のハングル日に当たって、福岡韓国教育院で尹東柱の詩を読む会を開催することになった」と今回の尹東柱の詩を読む会を開催する趣旨を伝えてくれました。
福岡韓国教育院 李秉允(リ・ビョンユン)院長
更にRKBの撮影まで。
少し緊張した雰囲気で始まりましたが、どんどん皆が尹東柱の詩に落ち込んでしまいました。
今回の参加者は総勢20人。
詩は「星をかぞえる夜」で古賀美恵さんが発表の準備をしてくれました。
「星をかぞえる夜」は故郷を離れてソウルの延禧専門学校を通っている時、また日本に留学するためにやむを得ず日本の名前で創始改名した背景で書かれた詩です。星を媒介として過去と現在、そして未来を叙情的な言葉で表現しています。
今回に一番課題になったのは、友人である鄭炳昱(ジョン・ビョンウク)が「なんだか終わりが寂しい感じがしますね」という感想をいい出し、尹東柱が最後の聯を最後に修正したということでした。ある方からは強い覚悟など自慢のような話である最後聯はなかったほうが詩人らしいだという意見があった反面、ある方は逆にまた立ち上げようとするのが詩人らしいだとういう意見もありました。
このように尹東柱の詩を読む会の魅力というのは自分が考えなかった詩の魅力を他人と一緒に読むことにより、新しく分かるようになるということです。
また、今日始めて参加した方々と一緒に話し合うことにより時代的な背景や詩人の人生まで幅広か考えてみることができました。
福岡・尹東柱の詩を読む会は毎月第3土曜日18:00〜にあいれふ8階、もしくは9階で行います。
・11/21(土)18:00〜 あいれふ
・12/19(土)18:00〜 あいれふ
みなさん、どうぞ「ご自由にお入りください!」
最後は韓国教育院の院長を交えての懇親会が韓国の料理店で行いました。
「皆様、おつかれさまでした。
今回の詩を読む会もとても楽しかったです。
今後もよろしくお願いします。^^」
以上、ジャン
[星をかぞえる夜]
尹東柱(一九四一・二・五)
季節の移りゆく空は
いま秋たけなわです。
わたしはなんの憂愁もなく
秋の星々をひとつ残らずかぞえられそうです。
胸に ひとつ ふたつと 刻まれる星を
今すべてかぞえきれないのは
すぐに朝がくるからで、
明日の夜が残っているからで、
まだわたしの青春が終わっていないからです。
星ひとつに 追憶と
星ひとつに 憶と星ひとつに 愛と
星ひとつに 寂しさと
星ひとつに 憧れと
星ひとつに 詩と
星ひとつに 母さん、母さん、
お母さん、わたしは星ひとつに美しい言葉をひとつずつ唱えてみます。小学校のとき机を並べた児らの名と、ペエ、キョン、オク、こんな異国の乙女たちの名と、すでにみどり児の母となった少女たちの名と、貧しい隣人たちの名と、鳩、子犬,兎、らば、鹿、フランシス・ジャム、ライナー・マリア・リルケ、こういう詩人の名を呼んでみます。
これらの人たちはあまりにも遠くにいます。
星がはるか遠いように、
母さん、そしてあなたは遠い北間島におられます。
わたしはなにやら恋しくて
この夥しい星明りがそそぐ丘の上に
私の名を書いてみて、
土でおおってしまいました。
夜を明かして鳴く虫は、
恥ずかしい名を悲しんでいるのです。
しかし冬が過ぎ私の星にも春がくれば
墓の上に緑の芝草が萌えでるように
私の名がうずめられた丘の上にも
誇らしく草が生い繁るでしょう。
今回の詩を読む会は特別例会ということでいつものとは違い、既存の詩を読む会のメンバーに限らず、沢山の新しい方々が参加してくれました。今年2月に行った尹東柱詩人の記念行事が切っ掛けに展示や追悼式、講演会に参加された方々に声をかけ、実際に尹東柱の詩を一緒に読んで味会うということでした。
また、福岡韓国教育院の移転をお祝いする意味で福岡韓国教育院で福岡韓国教育院の李秉允(リ・ビョンユン)院長をお招き詩を読む会が行いました。
李秉允院長は「来る10月9日の韓国のハングル日に当たって、福岡韓国教育院で尹東柱の詩を読む会を開催することになった」と今回の尹東柱の詩を読む会を開催する趣旨を伝えてくれました。
福岡韓国教育院 李秉允(リ・ビョンユン)院長
更にRKBの撮影まで。
少し緊張した雰囲気で始まりましたが、どんどん皆が尹東柱の詩に落ち込んでしまいました。
今回の参加者は総勢20人。
詩は「星をかぞえる夜」で古賀美恵さんが発表の準備をしてくれました。
「星をかぞえる夜」は故郷を離れてソウルの延禧専門学校を通っている時、また日本に留学するためにやむを得ず日本の名前で創始改名した背景で書かれた詩です。星を媒介として過去と現在、そして未来を叙情的な言葉で表現しています。
今回に一番課題になったのは、友人である鄭炳昱(ジョン・ビョンウク)が「なんだか終わりが寂しい感じがしますね」という感想をいい出し、尹東柱が最後の聯を最後に修正したということでした。ある方からは強い覚悟など自慢のような話である最後聯はなかったほうが詩人らしいだという意見があった反面、ある方は逆にまた立ち上げようとするのが詩人らしいだとういう意見もありました。
このように尹東柱の詩を読む会の魅力というのは自分が考えなかった詩の魅力を他人と一緒に読むことにより、新しく分かるようになるということです。
また、今日始めて参加した方々と一緒に話し合うことにより時代的な背景や詩人の人生まで幅広か考えてみることができました。
福岡・尹東柱の詩を読む会は毎月第3土曜日18:00〜にあいれふ8階、もしくは9階で行います。
・11/21(土)18:00〜 あいれふ
・12/19(土)18:00〜 あいれふ
みなさん、どうぞ「ご自由にお入りください!」
最後は韓国教育院の院長を交えての懇親会が韓国の料理店で行いました。
「皆様、おつかれさまでした。
今回の詩を読む会もとても楽しかったです。
今後もよろしくお願いします。^^」
以上、ジャン
[星をかぞえる夜]
尹東柱(一九四一・二・五)
季節の移りゆく空は
いま秋たけなわです。
わたしはなんの憂愁もなく
秋の星々をひとつ残らずかぞえられそうです。
胸に ひとつ ふたつと 刻まれる星を
今すべてかぞえきれないのは
すぐに朝がくるからで、
明日の夜が残っているからで、
まだわたしの青春が終わっていないからです。
星ひとつに 追憶と
星ひとつに 憶と星ひとつに 愛と
星ひとつに 寂しさと
星ひとつに 憧れと
星ひとつに 詩と
星ひとつに 母さん、母さん、
お母さん、わたしは星ひとつに美しい言葉をひとつずつ唱えてみます。小学校のとき机を並べた児らの名と、ペエ、キョン、オク、こんな異国の乙女たちの名と、すでにみどり児の母となった少女たちの名と、貧しい隣人たちの名と、鳩、子犬,兎、らば、鹿、フランシス・ジャム、ライナー・マリア・リルケ、こういう詩人の名を呼んでみます。
これらの人たちはあまりにも遠くにいます。
星がはるか遠いように、
母さん、そしてあなたは遠い北間島におられます。
わたしはなにやら恋しくて
この夥しい星明りがそそぐ丘の上に
私の名を書いてみて、
土でおおってしまいました。
夜を明かして鳴く虫は、
恥ずかしい名を悲しんでいるのです。
しかし冬が過ぎ私の星にも春がくれば
墓の上に緑の芝草が萌えでるように
私の名がうずめられた丘の上にも
誇らしく草が生い繁るでしょう。