建築史家でまちづくりオルガナイザーこと、藤原惠洋(ふじはらけいよう)教授の活動と、通称ふ印ラボ(ここで「ふ」の文字は意味深長なのでちょっと解説を。ひらがなの「ふ」は「不」の草体。カタカナの「フ」は「不」の初画を指しています。そのまま解釈すれば「つたない」かもしれませぬ。しかし一歩踏み込んで「不二」とも捉え「二つとないもの」を目指そう、と呼びかけています。ゆえに理想に向けて邁進する意識や志を表わすマークなのです。泰然・悠然・自然・真摯・真面目・愚直を生きる九州大学大学院芸術工学研究院芸術文化環境論藤原惠洋研究室というわけ、です!)の活動の様子をブログを介して多くの同人・お仲間・みなさまにお伝えしています。 コミュニケーションや対話のきっかけとなるようなコメントもお待ちしております!
わずか人口23000人にも及ばない大分県竹田市で、地方創成へ向けた壮大な取り組みが始められています。
2015年7月31日(金)午後、大分県竹田市は地方創成に向けたリーディングプロジェクトが始動!
「移住・定住に関する推進体制整備支援事業」第一回アクションプラン会議が(財)地域活性化センター椎川忍理事長みずからのご参加のもと開催されました!

日時:2015年7月31日(金)14:00〜18:00
場所:大分県竹田市市役所

主旨:
他地方自治体にも増して、少子高齢化による人口減少が著しい大分県の中山間盆地に位置する竹田市は、4市町村による平成の市町村合併を経て、平成21年首藤市長の就任以来、大胆な「農村回帰宣言」を行いながら、創造的な人材を含んだ移住・定住の促進事業に全市を挙げて積極的に取り組んできました。

その結果、この5年間で200人を超える新規移住者の招致や全国的にも「田舎暮らししたいまち」全国第3位の成績を挙げることとなっています。

そして、国策とも言える地域創成政策に乗り込む一環として、一般財団法人地域活性化センターの「移住・定住に関する推進体制整備支援事業」の事業を獲得、アクションプランの策定を急ぎ行うことになりました。
さらにそこには、若い大学生をターゲットとした「地域イノベーション」創出促進による移住・定住促進を図ろうという斬新なコンセプトを旗揚げしつつあります。

こうした観点から、1990年代初頭より、これまで九州各地における先駆的な地域づくり・まちづくり創造拠点として展開して来た九州大学ふ印ラボ(藤原惠洋研究室)サテライトとしての「都市計画マスタープラン策定大野城市役所内第二研究室」や「福岡ワークショップデザイン研究会」「八女八幡木鶏書院」「八女元気計画」や、その後の「日田ラボ」「菊池ラボ」「天草高浜ラボ構想」「天草下浦ラボ」等の実践と適切な人材投与や人材育成を通して地域貢献を果たして来たふ印ボス先生へ相談が投げられることなりました。

さて、7月31日(金)開催の第1回アクションプラン会議、メンバーには、竹田市の中枢とも言える首藤竹田市市長と野田副市長があいならび、さらには地域起こし協力隊や域学連携事業の発起で名高い元総務省官僚の(財)地域活性化センター理事長椎川忍氏が馳せ参じて来られ出席されました。

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メンバー構成がまたじつにユニークでした。
移住者で「まちづくりたけた株式会社」を率いる子安さん。
同じく移住者で、毎年9月開催の芸術祭「TAKETA ART CULTURE」を企画運営する美術ユニットOLectronicaの児玉さん、加藤さん。
同じく移住者で地域起こし協力隊員として竹田市の文化芸術活動を担当する澤田さん等。
多彩かつ強力なメンバーが勢揃いしました。

そこでは、現在竹田市が進めている「地域イノベーション」創出による定住・Uターン促進事業」を今後どのように展開していけばいいのか、という実践的な議論が行われました。 

竹田市の狙いとしては、地元の高校生から20代までの若者を対象に、地元竹田市への誇り(プライド)や
これまでになかった創造性を喚起させるアートプログラムを構築することで、新しい事業開拓や雇用の場づくり、さらにはユニークな起業創出の機会を数多く生み出していきたい、というものです。

2時間を超えて伯仲する熱心な議論が行われました。

この会議終了後、ふ印ラボメンバーは早速、創造人材の地域定着と地域創造に関する調査研究を行いました。
お相手は、竹田市地域起こし協力隊員として活躍されている横浜ご出身の澤田さん、そして佐賀大学教育学部を出たアーティストの新本さん。お二人への密着型聞き取り調査を行いました。

澤田さんは、2000年代以降の全国の代表的なアートプロジェクトの現場を渡り歩いて来られた人物として知られる方です。アートプロジェクト事務局のスタッフとして現場を動かすアートマネジメントとボランティアスタッフの面倒を見て来られた達人です。
一方の新本さんは、アーティストでありながら、竹田市の創造拠点として立ち上がって来た「竹田総合学院」をマネージメントする立場でもあります。

まず最初に、新本さんの活動拠点TSG(竹田総合学院)を訪ねました。
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かつての中学校跡を活用したものです。天井が高くて大きな空間を芸術創造活動として見事に活用しています。
現在、約10組のアーティストのアトリエスペースとして活用され作品展示も行われており、美術館を有さない竹田市におけるオルタナティブスペースとして積極的な活用がなされています。
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1階のロビーには多彩な表現作品が展示されています。
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ここは新本さんのアトリエ。もともと新本さんは油絵画家。現在は、近づく今年のTAKETA ART CULTUREへ向けた作品制作を行っているとのこと。
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アトリエだけではなく、アーティスト同士が交流できる居心地の良いスペースも重要です。毎日昼食時になると、多くのアーティストがここでゆっくりと交流をしながらお昼ご飯を食べ、語らい、交流を深めているとのこと。
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当日、午後いっぱいを用いた会議終了後は参加者で懇親会・意見交換会を催しましたが、その直前に歴史的な町並み情緒をふんだんに残した中心市街地を散策することができました。

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懇親会・意見交換会終了後は、さらに町中の創造拠点とも言える場所を訪ね歩きました。そうした界隈はささやかなスペースに過ぎませんが、集った若者や人財の交流は驚くほど活況を呈しており、竹田の底力を感じることができました。
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クリエイティブクラスターとも言えるレストラン「Osteria e Bar RecaD」、ここにはまちづくりのキーパーソン達が三々五々と集まってきます。
マスターの桑島さんもキーパーソンのお一人。 Uターンで故郷の竹田市に戻ってきた後、仲間達と空き店舗をリノベーションしながら、ついにこのレストランを開店させることに。
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深夜まで、竹田の未来像の描き方に関して熱い議論が展開されました。
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さて翌日は、竹田市をはじめて訪れたふ印ラボメンバーのために、竹田市の歴史的文脈を最も色濃く知ることが出来る滝廉太郎「荒城の月」で有名な岡城へ!
地元のボランティアガイドグループ代表の衛藤さんのお話を聞きながら健脚コースを巡りました。
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城内には、朝倉文夫作の滝廉太郎銅像がありました。
廉太郎は、明治時代の荒涼とした岡城旧址をモチーフに「荒城の月」を作曲したと言われています。
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明治時代の廃城令によって城内の建造物が移築や破棄された後、石垣跡を残すのみ。
ふ印ボスは築城技術に注目、多数の石積み技術を見ることが出来ます。
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竹田市出身の近代日本を代表する彫刻家朝倉文夫作の銅像は市内の各所に見られます。
力強い男子を表した「生誕」は、近々て建て替えされる旧竹田市文化会館の前にあります。
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竹田駅前には女性像「時の流れ」。晩年の作です。
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次は、竹田市を代表する手仕事の伝統的工芸品である「ごとう姫だるま」工房にも立ち寄りました。
現在、全国から注文が殺到し最長で8年待っているお客さんもいるとか。姫だるまづくり後継者のおひとり後藤久美子さんに姫だるま誕生秘話を教えてもらいました。
さらには竹田市の地域づくりに向けて市民目線からの熱いお話を聞くことができました。

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最後の目標は、山奥に位置している白水ダム。国指定重要文化財となった美しい土木遺産です。優雅な波紋を生み出すダムは「日本一」美しいダムとも言われています。
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せっかく竹田市まで来たのだから、とふ印ボスの兄弟子として超有名な建築家・建築史家藤森照信先生の設計によるラムネ温泉館にも立ち寄ることができました。

天然の炭酸温泉でからだを癒してほっこりです。
ふ印ラボでは熊本県天草市から次には大分県竹田市へと東奔西走の日々。強行軍で疲れた身体を休めるには温泉が一番。フジモリ建築にも癒されることができました。

さて、小さな町とも言える大分県竹田市での調査はまだまだはじまったばかりです。

今回の調査では、多様な創造人材がすでの竹田市の中で活躍されていることがわかりました。
今後は、来月9月12日から10月3日まで開催される「TAKETA ART CULTURE」の期間の週末・祝日開催される文化芸術イベントを対象とした調査を計画しています。
今後の竹田の躍進がいったいどのような創造人材によって支えていかれるのか、おおいに興味関心が湧くのです。


 

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