建築史家でまちづくりオルガナイザーこと、藤原惠洋(ふじはらけいよう)教授の活動と、通称ふ印ラボ(ここで「ふ」の文字は意味深長なのでちょっと解説を。ひらがなの「ふ」は「不」の草体。カタカナの「フ」は「不」の初画を指しています。そのまま解釈すれば「つたない」かもしれませぬ。しかし一歩踏み込んで「不二」とも捉え「二つとないもの」を目指そう、と呼びかけています。ゆえに理想に向けて邁進する意識や志を表わすマークなのです。泰然・悠然・自然・真摯・真面目・愚直を生きる九州大学大学院芸術工学研究院芸術文化環境論藤原惠洋研究室というわけ、です!)の活動の様子をブログを介して多くの同人・お仲間・みなさまにお伝えしています。 コミュニケーションや対話のきっかけとなるようなコメントもお待ちしております!

2015年7月14日 — 当会では、新国立競技場の計画が 現行案で了承されたことを受け、計画の責任者である下村博文文部科学大臣と河野一郎JSC理事長の2氏に、本日2015年7月14日付けで、【現行案を変更 できない理由、総工費、大規模修繕費、現行案で間に合わない場合、責任の所在、組織改革など】14の項目から成る、下記の公開質問状を送りました。

今後の進展についても、逐次お知らせしてまいります。



下村博文 文部科学大臣殿
河野一郎 独立行政法人日本スポーツ振興センター理事長殿
新国立競技場現行案に関する公開質問状

時下、ますますご清祥のことと存じます。
さる7月7日の国立競技場将来構想有識者会議におきまして、総工費2,520億円の現行案が了承されました。

しかし、当会「神宮外苑と国立競技場を未来へ手わたす会」は、この結果に納得できかねます。

つきましては、下村博文大臣と河野一郎理事長の両氏に下記14点をお尋ねします。

お手数ですが、7月28日までにご回答くださいますよう、よろしくお願い申しあげます。

なお、この質問状は、47,000人超の賛同人はじめ、多くの国民の疑問を背景にしておりますので、質問事項と回答内容を当会のホームページなどで公開するとともに、マスコミにも告知いたします。

1. 現行案を変更できない理由「国際公約違反」について
変更すると国際公約違反になるとのことですが、国際オリンピック委員会(IOC)のジョン・コーツ副会長は「変更したいのなら、できる」と言っています(『毎日新聞』7月1日)。
IOCが許可しているにもかかわらず、国際公約違反になるという根拠を教えてください。

2. 現行案を変更できない理由「違約金や訴訟の可能性」について
変更すると違約金が発生したり、訴訟になるとのことですが、違約金と訴訟になった場合の費用の試算を教えてください。また2014年9月25日の自民党無駄撲滅プロジェクト・チームのヒアリングで約束されたザハ・ハディド氏との契約書を公開してください。

3. 現行案を変更できない理由「間に合わない」について
変更すると間に合わないとのことですが、日本スポーツ振興センター(以下JSC)の鬼澤佳弘理事が発表した代替案の工期は「設計19ヶ月+工事42ヶ月=計61ヶ月」(TBS『ひるおび』7月13日)と報道されています。
この工期は誰がどのような根拠で試算したのか、教えてください。

4. 現行案の評価について
下村大臣は、国際コンクールでザハ案を選んだ安藤忠雄委員長に対して「なぜ、ザハ氏の案を選んだのか、説明してほしい」と言ったと報道されていますが(『産經新聞』7月10日)、計画の当事者として、現行案をどのように評価されているのか、具体的にご説明ください。

5. 総工費について
総工費2,520億円の内訳を教えてください。またこの金額が「上限ではない」とJSCが回答したと報道されましたが(TBS『Nスタ』7月1日)、ほんとうの総工費はいくらになるとお考えでしょうか。
今回別工事となった開閉式遮音装置、15,000人分の可動席、周辺整備、さらにいまだ明らかにされていないと指摘される地下の基礎工事や残土処分を含んだ新国立競技場を完成させるのに必要な総額を教えてください。

6. デザインの特殊性について
総工費のうち、765億円は現行案のデザインの特殊性によるとのことですが、特殊性とは具体的に何を指すのか、その特殊性がなぜ必要なのか、765億円の内訳もあわせて教えてください。

7. 開閉式遮音装置について
開閉式遮音装置は、東京五輪には間に合わず、2020年以降に設置されることになりましたが、このまま設置しないという可能性もあるのでしょうか。設置についての判断は、いつどなたがなさるのでしょうか。

8. 大規模修繕費について
現行案の大規模修繕費が当初試算の656億円から1046億円に増えることが明らかにされましたが、約400億円近くも増えた理由をお知らせください。また1046億円の内訳を教えてください。

9. 現行案で間に合わなかった場合
「工 期に余裕は一切ない。一度でも天変地異が起きれば、間に合わなくなる可能性がある」(ゼネコン幹部の証言)と報道されています(『朝日新聞』7月11 日)。万一、新国立競技場の建設が間に合わなかったときのことは想定されていますか。その場合、腹案として調布の「味の素スタジアム」を活用するお考えは ありますか。

10. 責任の所在について
下村大臣は、こうした事態を招いた原因について「責任者がわからないまま来てしまった」 と言われ(『NHK』6月9日)、その後、「私が責任をもって取り組む」と答えられました(『日本経済新聞』6月26日)。しかし、その直後には、東京都 との調整(500億円負担含む)を遠藤利明五輪担当大臣に一任した報道されています(『朝日新聞』7月3日)。
新国立競技場建設計画の責任者は、どなたであるとお考えでしょうか?

11. 組織改革について
下村大臣が指摘されたとおり、このような事態を招いた原因の1つは「JSCの能力を越えた」からだと考えられます。JSCはしかるべき責任を取って計画当事者から退いた上で、大型の公共事業を監督できる別の組織が必要と考えますが、組織改革の予定はありますか。

12. 大成建設との工事契約について
7 月9日、大成建設と工事契約を結んだと報道されましたが、JSCのホームページに「公募型プロポーザル方式」で実施したと示されています。有識者会議で設 計が承認された7月7日からわずか2日後の契約とはあまりに性急です。公募日時、公募内容、応募した会社名を教えてください。また大成建設と契約した「新 国立競技場新営工事における一部建設資材の 発注等」の仕様書を公開してください。

13. デザイン選考の検証について
下村文科相は、国際コンクールの「デザイン選考について検証する考えを表明した」と報道されています(『共同通信』7月10日)。具体的な検証方法、検証期間、検証者、公表の時期と方法を教えてください。

14. 国民の理解について
今 回の現行案了承を受け、意識調査では95%が「現行案での建設に反対」(『読売新聞』7月10日)、93%が「計画を見直して建築費を縮小すべき」(『日 本経済新聞』7月14日)と回答しています。今後、計画を進めていく上で、国民の理解と共感を得るために、どのような改善策をお考えでしょうか。情報開示 と市民参加の方法についても教えてください。



神宮外苑と国立競技場を未来へ手わたす会
infoあっとま〜く2020-tokyo.sakura.ne.jp
http://2020-tokyo.sakura.ne.jp

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