建築史家でまちづくりオルガナイザーこと、藤原惠洋(ふじはらけいよう)教授の活動と、通称ふ印ラボ(ここで「ふ」の文字は意味深長なのでちょっと解説を。ひらがなの「ふ」は「不」の草体。カタカナの「フ」は「不」の初画を指しています。そのまま解釈すれば「つたない」かもしれませぬ。しかし一歩踏み込んで「不二」とも捉え「二つとないもの」を目指そう、と呼びかけています。ゆえに理想に向けて邁進する意識や志を表わすマークなのです。泰然・悠然・自然・真摯・真面目・愚直を生きる九州大学大学院芸術工学研究院芸術文化環境論藤原惠洋研究室というわけ、です!)の活動の様子をブログを介して多くの同人・お仲間・みなさまにお伝えしています。 コミュニケーションや対話のきっかけとなるようなコメントもお待ちしております!
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 (↑の写真は、クロストーク「地方創生!沖縄の図書館振興とまちづくり支援・課題解決支援」。
 左から沖縄国際大学総合文化学部山口真也教授、中央は文部科学省生涯学習政策局企画官 水畑順作氏 右は文化庁・文化財部 伝統文化課長・図書館海援隊帳の神代浩氏 )

 フォーラムの様子をお伝えします。沖縄科学技術大学院大学で行われたフォーラムには100名近くの参加者があったのではないかと思います。
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はじめに 佐藤潔運営委員長からの挨拶、長浜善巳恩納村長、石川哲夫恩納村教育長からご挨拶があり、その後、森田洋平OIST広報ディビジョン 准副学長から、沖縄科学技術大学院大学の紹介がありました。
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 クロストーク。
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まず、山口先生から沖縄の図書館の現状と課題が述べられました。
1)公共図書館の設置率は56.1%で全国43位。町村設置率は40%。
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 なぜ、少ないのか。戦争による図書館の消失。占領下の自治の場としての図書館活動の制限、自治体合併の低調。この為 公共図書館より学校図書館が先に発達しました。
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 【沖縄の抱える課題。(地域課題)】
 人口増加率は全国1位。年少人口率全国1位(17.7%)となっているが、過疎化・高齢化は進行中。一人あたりの県民所得203万円、完全失業率6.1%、有効求人倍率0.78%。大卒者5割が3年以内に離職。個人事業者の企業率1位。

 【課題解決への取り組み】
 妊娠出産、育児、料理の本を集めた生活コーナーを設置。
 シニアコーナーの設置。ビジネス支援。

 【問題点】
 沖縄は海に囲まれており、県外の図書館の動向が伝わりにくい。また、児童サービスに偏重している印象もある。県外の研修に参加する機会も限られる。
 
 ●神代浩氏
 建物だけ立てても借金が残る。工場を誘致しても景気が悪くなると撤退する。ショッピングモールを作ると駅前商店街がさびれる。こうなると社会教育と文化しか残らなくなるのではないか。
 図書館のアドボカシーを考える時は鳥取県立図書館の高橋さん作の図を考えてほしい。私が社会教育課長時代に立ち上げた図書館海援隊は、仕事を無くした人に対して図書館が何ができるかという取り組みである。
図書館が不可欠の存在になっていない。「あった方がいいがなくてもいい」という首長もいる。専門性が高いと必要不可欠の存在になる。中山間地や農村になくてはならないものになる。もっと移動図書館を増やしていけないか。軽トラでもできるのではないか。簡単で誰でも参加できる形での移動図書館はできないか。しかし、行政の福祉化は抑制していく。住民の当事者意識を高め、意識と行動のあり方を高める。
 
 その地域に住むとはどういうことか、自己理解、何ができるか、解決すべき地域課題は何か
 資料を保護することが新しい知識の創造につながる。

 図書館は手段であり、様々な課題を解決する人々との連携があり社会教育行政とつながっている。ネットワーク型行政の再構築が必要である。
  日比谷の路上生活者に路上生活脱出ガイドを読んでほしいという時、これをどこに置くか?
 閲覧室ではなく、日比谷図書館はトイレに置いた。これは人目に触れないのでよい。これが重要な点である。
 人間らしい生活の上で確信をもっていないとできないことである。

 
 ●水畑順作氏
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 社会教育行政のユニークネスとは、
 与える行政・行政の福祉化を続けると自治体と国は破綻。今までの住民の望むままの機会提供、資料提供ではなく、住民による自主的・自立的地域づくりの側面支援。

 地方創生にあたり、地域への理解、地域アイデンティティの確立。
地域課題と地域で生み出す付加価値に対する理解と深める。

 地方創生において図書館がすべきことは、
地域で知恵や情報が無くて困っている人や地域づくりに携わっている団体はある。それへの支援はできているか。
 自治体で地域で何が課題なのかをもっと知る。
 一体その地域の何が問題か。
例えば図書館の会議室をまちづくりの会議室に使ってもらう。そして、図書館職員はすみっこにでもおいてもらって今その地域にある課題を知るように努める。そして、何か一つ実践しましょう。玉突き的に発展します。

 レファレンスを可視化・見える化し、地域の課題解決に貢献し、団体とつながりましょう。団体と司書が組んでいき、こんなに力が出るんですということを地域住民に見せて行きましょう。

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 恩納村文化情報センターの呉屋さんからの発表がありました。このセンターは4月23日(木)オープンしたばかりです。なぜか石狩市民図書館と姉妹図書館とのことで、オープニングには石狩鍋がふるまわれました。
 この情報センターは周囲に遺跡があり同時に博物館とつながっています。センターのオープニングに伴い博物館も無料で利用できるようになりました。2階は図書館ですが、1階は恩納村の文化資源を紹介するスペースで、タッチ画面で文化資源のある場所とその情報にアクセスできます。
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 工事中の囲いには子どもたちペインティング。これはのちにブックワゴンになりました。
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 なぜEV充電器があるのかーこれを設置すれば、カーナビに出てくるという目論みです。このくらいの試みが図書館にあるといいですね。
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 次は九大の山田先生です。

 大学では教育の質の向上が課題となっている。アクティブラーニング、シラバスの明確化、成績評価に加え、授業外学習の実質化が求められている。アクティブラーニングを進めるにあたっては、特に授業外学習の実質化、学習支援が重要。大学図書館は主体的な学修スペースとなることが期待されている。ラーニングコモンズの設置はその取り組みの一つであるが、施設を整備するだけでは不十分で、教育学習支援のためのソフト面のデザインと実施、それを笹会える図書館員の意識改革が必要である。

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 アクティブラーニングのポイント
 ・コミュニティの形成
  他社の考え方を知る 自分の理解を省察する機会の設定

 ・授業方法の多様性(理解度把握、インタラックティブ性を意識する)

コモンズにおける学習支援
 ・フォーマルラーニングの支援
  授業と運動を意識した環境とリソースを提供する

 ・インフォーマルラーニングの支援

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 これからの人材を育てる図書館
  さまざまな学習スタイルに対応した空間設計
  フォーマルとインフォーマルラーニングの接続
 インフォーマルラーニングへの対応
 リラックスできる空間
 人が集まる場所
 楽しい場
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  沖縄の図書館の現状を知るとともに、現在の日本の図書館において欠けている考え方を、山口先生、神代さん、水畑さんから学びました。どこまで当事者意識をもって、他の団体とネットワークを作り互助の関係をつくり、その地域の問題に気付くかがまず課題です。
 私が印象深かったのは、日比谷図書文化会館でしたこととして紹介されたものです。路上生活をする人にそこから脱出するガイドブックを読んでほしいと思ったら、閲覧室の書架に置いておいてはダメなのだということです。その方がたが行くところ、トイレにおくという発想が従来の図書館には無かったように思います。そのような方々が来たら、排除するのが従来の図書館だったのではないでしょうか。排除ではなく、次の道を提示するには閲覧室の書架ではなく、図書館の建物全てを使う意識改革が必要だと思いました。

 恩納村情報センターは翌日訪問しました。
 アクティブラーニングはラーニングコモンズをつくることが必用ですが、それだけではなく、インフォーマルラーニングや協働学習、反転学習、これらを先にすることに意義があると思いました。

                                 岩        井

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 以下は恩納村中心部の様子。   
 
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 今回の沖縄訪問でよく見かけたのが↓の文字でした。「いしがんどう」と読み、魔除けということでした。
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 私はここには宿泊しませんでしたが、このようすを見ると本当に恩納村はリゾート地なのだと思いました。
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 恩納村界隈を散策しましたが、やはりここでも中国からの観光客が多かったです。コンビニの店員の方に伺うとほとんどが中国人観光客とのことでした。
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  このお店で使われているハブは養殖されたハブだそうで、沖縄ハブセンターからのものを使っているとのことです。ハブ酒は一度にがぶがぶ飲むのではなく、養命酒のようにボトルのキャップに少しづつとって毎日飲むと健康によいとのことでした。
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   大変興味深い場所でした。フォーラム会場から宿泊先に向かう時、道がわからず、地元の方に助けていただき、宿舎近くまで送っていただきました。ありがとうございました。























 

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