建築史家でまちづくりオルガナイザーこと、藤原惠洋(ふじはらけいよう)教授の活動と、通称ふ印ラボ(ここで「ふ」の文字は意味深長なのでちょっと解説を。ひらがなの「ふ」は「不」の草体。カタカナの「フ」は「不」の初画を指しています。そのまま解釈すれば「つたない」かもしれませぬ。しかし一歩踏み込んで「不二」とも捉え「二つとないもの」を目指そう、と呼びかけています。ゆえに理想に向けて邁進する意識や志を表わすマークなのです。泰然・悠然・自然・真摯・真面目・愚直を生きる九州大学大学院芸術工学研究院芸術文化環境論藤原惠洋研究室というわけ、です!)の活動の様子をブログを介して多くの同人・お仲間・みなさまにお伝えしています。 コミュニケーションや対話のきっかけとなるようなコメントもお待ちしております!

ぷろ3
 ↑平成21年世界遺産暫定リストに記載された「宗像・沖ノ島と関連遺産群」の地にて

5月19日(火)は「環境・遺産デザインプロジェクトⅢ」の大学院授業の一環として宗像市にフィールドトリップに行きました。「環境・遺産デザインプロジェクトⅢ」は今年福岡県宗像市を対象として前半は事前座学を、後半はグループに分かれてテーマを設定・具体的な調査を行います。また先生たちとのディスカッションを経て、宗像市の発展のための提案を行い最後には宗像市で発表会実施する授業です。今回はグループ分けの以前に実際の宗像はどのようなものなのか、現場で先生たちのご指導のもとでおこなう事前勉強会性格のフィールドトリップでした。
P5180744

福岡市にある九大大橋キャンパスから1時間ぐらい離れている宗像市は福岡市と北九州市の間に位置され両都市のベッドタウンという位置づけです。人口は平成2612月現在96,791人で豊かな自然環境があり子育てに良いまち、住みよいまちという市民の方からのお話がありました。

8時に大橋キャンパスを出発、9時ぐらいに宗像市に到着した私たちは宗像市役所の中村氏(都市戦略室 秘書政策課 秘書政策係長(定住担当))から宗像市の合併について、日の里という大規模団地の抱える問題、課題とそれに対しての再生に関する話を聞いた後、実際に日の里団地の様子を見に行きました。

P5180747

P5180749

P5180752
・豊かな自然環境、宗像ユリックス(文化発信拠点)、宗像大社、道の駅宗像などがある町

・人口が約9万6千人、市街に働き出る方の割合が非常に多い

・第3次産業の割合が約71%

・昭和40年代から住宅開発開始(昭和39年JR鹿児島本線の電化された影響)

・住宅の一つの区画が非常に広い(100坪〜120坪)、自然環境が豊かなどころで住宅の区画が広いどころ(戸建て住宅)で住もうという人が移す。

・平成2年度に隣の宮若市でトヨタ自動車九州が開設され宗像市に2000人ほどが住み始めた。
・人口は福岡都市圏では唯一に伸びている所、高齢化率26%(全国平均とほぼ一緒)しかし、これから高齢化も進みづつ人口が減少していくと予測される。
空き家がどんどんえている。(共同住宅の方が高い、戸建てはまだ低い)
・新婚世帯や子育ての家族など、若い世帯のひとびとの定住化に取り組んでいる。(家賃取得にたいしての補助制度、都市ブランド取り組みなど)
・町の課題(JR東郷駅のUR賃貸住宅の老朽化がすすみ空室率が40%になっている、JR東郷駅の大通りの商店に空き店舗が目立つなど町の賑わいがない。)

P5180753

P5180754

P5180755

 次に向かったのは宗像大社でした。宗像大社は天照大神の三柱の御子神をおまつりしています。三女神のお名前は田心姫神(たごりひめのかみ)、湍津姫神(たぎつひめのかみ)、 市杵島姫神(いちきしまひめのかみ)と申し上げ、田心姫神は 沖津宮(おきつぐう)、湍津姫神は 中津宮(なかつぐう)、市杵島姫神は辺津宮 (へつぐう)におまつりされており、この三宮を総称して「宗像大社」と申します。ここ宗像の地は、中国大陸や朝鮮半島に最も近く、外国との貿易や進んだ文化を受け入れる窓口として、重要な位置にありました。日本最古の歴史書といわれる「日本書紀」には、「歴代天皇のまつりごとを助け、丁重な祭祀を受けられよ」との 神勅(しんちょく)(天照大神のお言葉)により、三女神がこの宗像の地に降りられ、おまつりされるようになったことが記されています。<宗像大社ホームページより>

P5180762

P5180769

P5180770

ここは借り本殿として去年の124日までは屋根の修理のためにこちらにおまつりされている神様を移されていただきましたそうです。神道の考え方としては「とこわか」という信仰があります。「とこわか」の信仰は神社のすべてに適用されておりまして平成25年には伊勢神宮また出雲大社が遷宮をされております。しかし一番いいのは全部解体して新しい木材を使ってすべてを新しくするのが一番いいですが重要文化財に指定されましたので法的な問題でそうはできないそうです。屋根を縫い直すだけですが、建物なかには神様が住んでいますので、住んでいるところの屋根で工事をすることはしません。工事期間は神様に一時的に場所をこちらに移ってもらって、その上で屋根の修理をして、
修理が終わったら神様に戻っていただきます。
P5180766

高宮祭場は宗像三女神が降臨された場所として知られています。一見なにもない場所に見えましたが近づいてみると
しがたいを感じました。まるであそこは日本のアニメであるもののけのししがみガすんでいる所で伸びている木の枝はししがみの角にみえてきた。何かいい力をもらったみたいな気持ちで次には大島に向いました。
P5180771

P5180772


P5180777

大島は神湊港から船でおよそ25分(6.5km)の距離に
位置されています。島の人口は約700人でほとんどの住民が漁業に努めています。大島では地元住民古賀さん(民宿「つわせ」代表)と大島で地域づくりに携わる本田税子さんの案内で島を調査するのができました。

P5180797

P5180804

P5180814

「天の川」
宗像市の大島は七夕伝説発祥の地と云われ、七夕祭は鎌倉時代から行われています。宗像大社中津宮の境内に流れる「天の川」をはさんで牽牛神社・織女神社が祀られ、旧暦の7月7日に近い8月7日に島内にて盛大に七夕祭りが行われます。「宗像大社ホームページ」

P5180817

P5180816

P5180822


「中津宮」

中津宮は湍津姫神をお祀りするところです。そこでは神主が2年ごとに交代をしているそうです。現在は神主の神島(カミシマ)氏から説明を聞くのができました。とりあえず、今回の日程には含めていないですが大島から49km離れている沖ノ島に関する説明を聞きました。沖ノ島では田心姫神を祀っています。


P5180819

P5180828

P5180839

P5180840

神島氏によると大島は女性は
立ち入り禁止、沖ノ島であったことは外でいうのが禁止、島のものを持って出るのは禁止、島に入る時には服を水に浸してを綺麗にして入らないとだめなどしい慣習のなかで昔の統を守っているそうです。
また、玄界灘のほぼ真ん中に位置され中国や韓国との交流が深かったと推測されます。神島氏によると韓国の慶州博物館には沖ノ島と同じ馬の鞍装飾が展示されているそうです。
大島に話が戻ってきて、「湍津姫神(たぎつひめのかみ)をお祀りする中津宮は、島の南西岸に海を隔て、辺津宮と向かいあって鎮座しています。島の北側には沖津宮遥拝所があり、天気の良い日にはここから遥か沖ノ島を拝することが出来ます。(宗像大社ホームページ)」

屋根にある独特な飾りは京都の吉田神社の同じ様式で吉田神社の吉田さんと宗像神社の宗像さんとの深い関係をあったのを見せてくれるそうです。
P5180831

大島では天気がいい時に沖ノ島が見えるという話を聞き展望台まで移動しましたが、残念ながら今回は見えませんでした。
P5180844

P5180846

最後にまた、宗像市役所に戻り市役所の方から

「世界遺産登録に向けた取り組みと環境保護」、「宗像市景観条例・景観まちづくり」、「唐津街道の町並み」に関する話を聞きました。

P5180862

P5180863
P5180864

P5180867

P5180869

P5180870

P5180858
 
今回の調査は歴史、景観、自然環境に恵まれている宗像市を一日かけて巡り、現地の様子を十分感じるよい機会になりました。これから、「環境・遺産デザインプロジェクトⅢ」は今回のフィールドトリップで自分が持った関心・興味にもとづいてグループ分けを行い各グループごとのより深い調査が始まる予定です。


以上、D2ジャン


 

Add Comments

名前
URL
 
  絵文字
 
 
livedoor プロフィール
『日田ラボ』 最新記事
『きくけん』 最新記事
カテゴリ別アーカイブ
月別アーカイブ
記事検索
ギャラリー
  • 日本イコモス国内委員会主催「歴史を活かしたまちづくり~熊本地震からの復興~」2017年9月24日(日)熊本市役所14階大ホールにて開催
  • 日本イコモス国内委員会主催「歴史を活かしたまちづくり~熊本地震からの復興~」2017年9月24日(日)熊本市役所14階大ホールにて開催
  • シンガポール国際芸術祭芸術監督で演出家のオン・ケンセンが演出した韓国俳優による『トロヤの女』を観劇しました。
  • シンガポール国際芸術祭芸術監督で演出家のオン・ケンセンが演出した韓国俳優による『トロヤの女』を観劇しました。
  • シンガポール国際芸術祭芸術監督で演出家のオン・ケンセンが演出した韓国俳優による『トロヤの女』を観劇しました。
  • シンガポール国際芸術祭芸術監督で演出家のオン・ケンセンが演出した韓国俳優による『トロヤの女』を観劇しました。
  • シンガポール国際芸術祭芸術監督で演出家のオン・ケンセンが演出した韓国俳優による『トロヤの女』を観劇しました。
  • シンガポール国際芸術祭芸術監督で演出家のオン・ケンセンが演出した韓国俳優による『トロヤの女』を観劇しました。
  • シンガポール国際芸術祭芸術監督で演出家のオン・ケンセンが演出した韓国俳優による『トロヤの女』を観劇しました。
  • シンガポール国際芸術祭芸術監督で演出家のオン・ケンセンが演出した韓国俳優による『トロヤの女』を観劇しました。
  • シンガポール国際芸術祭芸術監督で演出家のオン・ケンセンが演出した韓国俳優による『トロヤの女』を観劇しました。
  • シンガポール国際芸術祭芸術監督で演出家のオン・ケンセンが演出した韓国俳優による『トロヤの女』を観劇しました。
  • シンガポール国際芸術祭芸術監督で演出家のオン・ケンセンが演出した韓国俳優による『トロヤの女』を観劇しました。
  • シンガポール国際芸術祭芸術監督で演出家のオン・ケンセンが演出した韓国俳優による『トロヤの女』を観劇しました。
  • シンガポール国際芸術祭芸術監督で演出家のオン・ケンセンが演出した韓国俳優による『トロヤの女』を観劇しました。
QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ