建築史家でまちづくりオルガナイザーこと、藤原惠洋(ふじはらけいよう)教授の活動と、通称ふ印ラボ(ここで「ふ」の文字は意味深長なのでちょっと解説を。ひらがなの「ふ」は「不」の草体。カタカナの「フ」は「不」の初画を指しています。そのまま解釈すれば「つたない」かもしれませぬ。しかし一歩踏み込んで「不二」とも捉え「二つとないもの」を目指そう、と呼びかけています。ゆえに理想に向けて邁進する意識や志を表わすマークなのです。泰然・悠然・自然・真摯・真面目・愚直を生きる九州大学大学院芸術工学研究院芸術文化環境論藤原惠洋研究室というわけ、です!)の活動の様子をブログを介して多くの同人・お仲間・みなさまにお伝えしています。 コミュニケーションや対話のきっかけとなるようなコメントもお待ちしております!
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藤原先生が学部生向けに開講している授業「芸術文化環境論」では

各地の現場で活躍されているスペシャルゲストが講師として来られ、
生たちに、普段の大学生活では知ることのできない刺激的なお話をされ、
私たち学生はこのゲスト講師のお話を聞くのを楽しみにしています。
 

今回の非常勤講師は金澤一弘先生。
2015年6月1日(月)5時限、6時限と集中して開講されました。

江戸時代から天草下島に続く陶芸の窯元「丸尾焼」の5代目として日々芸術活動や
工芸の普及に取り組んでおられる天草のキーパーソンです。

また天草のみならず
熊本県伝統工芸協会会長、大天草陶磁器展実行委員会長等の熊本県の中でも要職を兼務されています。

 今回、金澤一弘先生が打ち出した講義テーマは「我々はどちから来てどこにいてどこへ向かおうとしているのか?」です!
 私たち若い学生で、このようなことを考えながら日々暮らしている人はいるのでしょうか。興味深い金澤先生のテーマに期待を持って聞き始めました。
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 「陶器を作るのは、およそ何年続いているのでしょうか?」そんな問いかけから始まりました。


300代つづいていることになる。私の仕事の背景には300人の仕事があるわけです。でもこれは、縦軸だけです。横軸になると膨大な人々がいる。どれだけ多くの時間が焼き物を作るという行為についやされてきたのか。父の父の父の…。誰かがだれかに伝えたということになりますね。伝統的な仕事は人と人の営みの中で行われてきたものなのです。」

「我々は何処から来てどこにいてどこに行こうとしているのか。昔からの技術はつながっている。
立花隆はこういうことを言ってました。自分はパスカルの「考える葦」という言葉が好きである。人間は自然の中で最も弱い一本の葦である。しかし、全ては考える中にある」

金澤先生はパスカルの「考える葦」ということをキーワードにして、子供時代を思い出します。子供の時お母さんと一緒に話した時自分はどうやって成長していったのか、自分が生まれる前はどうなったか、その前は?その前は?という質問を続けながら、そしたら今からはどうなるか、10年後は?100年後は?ということを考えて行ったというのを話しました。その同時に学生たちにも質問をします。

 

「1万年後に人類が存在すると思う人?」

「1000年後には人類が存在すると思う人?」    


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金澤先生は、才能のある工芸家の方々には、宇宙観というのが存在していて、その宇宙観というのはビックバンが起こった瞬間があって今があって宇宙が拡散して行く未来がある。その未来からその先はどうなるのか?まだ戻ってくるかも知れないが、それは自分の作品に対する認識である。自分が自分の作品の中に宇宙を閉じ込めることができないなら自分の作品は作品として発展していかない。という話をしました。その時私は自分の宇宙観はどんなことなのか、私が今考えている、作っていこうという宇宙観は何なのかを考えてみるようになりました。


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その後は「リテラシー」という話がつづけます。

まず、「リテラシー」というのは何らかの表現されたものを適切に理解解釈・分析・記述し、改めて表現するという意味に使われている言葉です。

どんな分野でも我々はこれがいつから始まって今ここにあって結果としてどこへ向かうのかのを知ることが重要であることで例えば、地方のばあいは天草はいつから人が住み始め、そしていつから経済成長が起こり、その中でどのように発展し、今があり、今からはどこに行こうとしているのか?

そのような中にはリテラシーが入っていることでそしたら「ライフリテラシー」とは?人生を幸福に生きるための知恵だと金澤先生は説明しました。

 

それで結局、我々は今の現在位置(大学生の位置)どこから来て今どこに行って今からどこに行かなければいけないついては不明であるが、まずは我々が学ぼうと思っているのが歴史的にいつ始まったのものなのか誰がはじめたのかそしてどういう歴史で来て現在はどういう社会の学問と向き合ってるのかというのをまず理解し、それからどこに行かなければいけないのかというのを知らないといけないし、その同時に自分が今学ぼうというのが外国ではどのように論じられているのかのも知らなかったら日本でしか学ぶことができない。そんな可能性があるという話を金澤先生は結論として話しました。

 

 

ホーキング博士の話もありました。ホーキング博士は「我々の人類は後100年で次回にとってかわられる」つまり、このホーキング博士の話は100年と言っても後30年後には実現するが、我々は機会にとって変わられて機会に使われる人生のポジションになるという意味で、もしかして、30年語に機会に遅配されることだったら我々の位置はどこなのかという問題ができるという話でした。現在、誰でも持っているケータイは8万円ぐらいします。ケータイを多くの人が持っているのは一つの理由で欲しいからです。でもたった8万円するケータイに我々の人生を追うのは違うことで自分が欲しいものがそのぐらいだったら未来に困る。もっとも重要なのがケータイ以外にあるかもしれないという話でした。

 芸術情報設計学科の学生たちにたいしては、
君たちは 自分の立ち位置が実に不明確である。社会と学問がどこに向かおうとしているのかを知っておくべきです。今君たちは何を勉強しているのかということがわからないと日本でしか生きていけない。」

 

 

授業を見守る藤原先生も、金澤先生に質問を出されます。
いろんな質問の中で私は次のことが印象的でした。

・学生諸君は将来に向けて、どのような人生観や社会観を身につけながら、歩んでいけばいいのだろうか?

この質問に金澤先生は「疑え!今自分の現在、歩いていることについて疑いながら生きて行くのが重要であり、世界には頭が良い人は多いがその中で発信者、主体者がなるのが重要である。どんな分野でも発信者になるためには知識が必要になってくる。」

2コマ分の話題が溢れかえる熱気溢れた講義となりました。

その後も時間を超過して受講学生たちの質問や意見交換にも答えてくださることになりました。
場所を代え、5階藤原惠洋学生研究室に多数の学生が馳せ参じてきました。
 

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金澤先生は見事にすべての質問や意見に答えを返して行ってくれました。
こうした話題が盛り上がる中、藤原惠洋研究室の学生グループが用意をした軽食や飲み物等を提供していただきます。
フランクな気持ちで食べながら金澤先生と会話が続きました。
講義ではなかなか出すことのできなかった個人的な質問を金澤先生にぶつける学生も出てきました。
大学生たちは自分の人生に悩んでいる質問を放ちながら丁寧なアドバイスやコメントをもらったり、将来の夢や生き方に関する話をしました。
そして集まった人々の過去や現在、将来の話を皆でするようになって今までどんな目標として生きていたのか、今からはどうするつもりなのか、等講義がさらにここでも盛り上がっていきました。


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私はこのときの金澤先生の話を聞いてから、いろいろな考えをするようになりました。

現在、私も同じですが、多くの若者はケータイを1日5時間以上はしていると思います。そのような現在だったら本当に30年後には機械に使われる人類になってしまうかもしれません。うかつにしていれば時間の問題かもしれない、ということに気がつきました。

1日何時間でもしているケータイやパソコン、そこでは調べたら何でもすぐ得られるという長所もあるのですが、1日中小さい画面を見るよりもっと重要なことを忘れてしまって生きていたのではないかと自分を振り返るようになりました。

私たちの世代には勘違いが横行しています。すべての問題の正解が、ケータイやパソコンに入っていると思ってしまっています。けっしてそうではなく、解答という情報やコンテンツを私たちはみずから生み出していく必要があります。

私が考えている私の将来の夢について、あらためて私自身がこれで成し遂げることができるのだろうかと自分を疑いながら、受け手ではなくみずから情報発信者になるため一生懸命研究を続けようと思いました。


M1 張 榮 




 


 


 


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