来週6月9日(火)に、第1回九州大学芸術文化環境学会が開催されて、その栄えある第1回のゲストに招いていただきました。 藤原 惠洋 先生、ありがとうございます。
先日、この学会で発表される留学生の馬(ま)さん(中国・内蒙古出身)と、張(じゃん)さん(韓国・釜山出身)お二人の留学生が、事前に発表の概要を聞いたんですが、すごく興味深い発表になりそうです。
私が大学時代だった20年ほど前(おいおい、そんなに昔なのか!)は、アートマネジメントや文化政策の領域で海外の事例といえば欧米の話で、それを欧米の
言語、あるいはその通訳を介して聞く以外になかったわけです。それから20年で、近隣のアジアの最新の事例について、しかも、日本語で話が聞けるというの
は、なんというか、すごく感慨深いです。
九州大学で、中国や韓国からの留学生がアートマネジメントや文化政策を学んでいるということは、ものすごいポテンシャルだと思います。アジアの留学生が日
本から学んでもらうことも大事だけれども、私たちがアジアの留学生から学ばせてもらうことも、とても重要だし、実際、すごく貴重だと思います。
お二人の発表の説明を聞きながら、あと20年くらいしたら、アジアの文化政策、アジアのアートマネジメントを語り合う土壌が生まれているかもしれないと思いました。国境や民族や言語を越えて、対等に語り合えたら、どんなに素敵だろうと。
第1回九州大学芸術文化環境学会は、その記念碑的な集まりになるんじゃないかと。やや大げさかな?いや、大げさではなく。