本日、芸術情報プロジェクト演習が研究室内で行われました。学部3年の中川さんと日高さんが来て、研究室メンバーとともに「東京オリンピックと文化政策」について学びました。
まず、自己紹介。中川さんはメディアアートや3DCGが好き、日高さんは宮崎出身で大学祭の時は三研で演劇をしているとのことです。
次にオリンピックのイメージを出してもらいました。・スポーツ・国家の威信・聖火・選手村・スタジアム・ポスター・以前の東京オリンピックの東海道新幹線開業・ソフトボールなどどの種目を残しどれが無くなるか。
等がでました。
では、オリンピックはそれだけでしょうか?スポーツ選手によるスポーツ選手の為の大会なのでしょうか。私たちには関係のないものなのでしょうか。オリンピックのまわりにあるものはなんでしょう。オリンピック誘致の時に使われた言葉「お・も・て・な・し」って何?そもそも何で日本の東京でオリンピックをしたいのでしょう。東京オリンピックをすることによる効果は何でしょうか。
藤原旅人さんから提供された資料「オリンピックと文化政策~2020年東京オリンピックと文化プログラム(三菱UFJリサーチ&コンサルティング 太下義之)」を使って皆で学習しました。
オリンピックは、その原則によると、スポーツと文化の祭典であり、文化プログラムの実施が義務づけられていること、文化プログラムの実施期間は大会開催年を含む4年間にわたること、文化プログラムの歴史に関しては、1912年~1948年のオリンピック時代には芸術競技が行われ、1952年のヘルシンキ大会~1988年のソウル大会までは芸術展示がされ、1992年から2008年までは文化プログラムが行われ、2012年のロンドンオリンピックの文化プログラムはUnlimitedとされ、世界中から障害をもったアーティストが集まり、創作、発表したことがわかりました。この時の文化イベントの総数は18万件、参加者数は4340万人、英国全土1000か所以上、204の国と地域から4万人以上のアーティストが参加し5000以上の新しい作品が生まれたそうです。
日本では1964年に開催された東京オリンピックは、日本の経済発展を背景に、この時使われたオリンピックポスターが日本のデザイン力の評価をあげることにもなったとか。
2020年の東京オリンピックの文化プログラムは、どのように行われるのかわかりませんが、ロンドンオリンピックの場合、全国で展開されたので、2020年には東京のみならず、日本全国で文化プログラムが展開される可能性があります。その時、中川さん、ひだかさんは26, 7歳。仕事で文化プログラム企画にかかわることがあるやもしれませんね。
現在の日本は、貧困層が増えたり、政治経済の問題を抱えていますが、文化の力はこれらを乗り越えることができるのでしょうか。
中川さんは、文化プログラムを企画してみたい、ひだかさんは見に行きたいとのことでした。
岩 井