芸工・教官のみなさま
藤枝守です。
このたび、九州大学大学院共通教育科目と HMEとの
共催で「リベラルアーツ+HME連携トークシリーズ」を開催することになりました。
このトークシリーズは、大学院の履修科目でもありますが、
広く一般の方にも開放されています。
今回は、全6回として、「アートなしでは生きていけない社会へ」という
タイトルで、アートをサポートする側のプロデューサーやコーティネーター、
編集者、ジャーナリストなどの方々による連続トークシリーズです。
第一回目が明後日1月23日から始まります。
このメールにて、日程や講師の方々を紹介いたしました。
また、以下のfacebookページにて、詳しい情報が掲載しております。
https://www.facebook.com/Liberal.HME
学生にもお知らせいただくと幸いです。
よろしくお願いします。
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リベラルアーツ+HME 連携トークシリーズ
ソーシャル×マネージメント×イマジネーション
「アートなしでは生きていけない社会へ」
2015年1月23日〜2月22日 (全6回)
九州大学大橋サテライト+大橋キャンパス
入場無料
かつてオノ・ヨーコは「アートは生存方法だ」と語ったことがあります。
サプリメントのように体調を整え、栄養を補うのではなく、
生命そのものを維持するために必要なアート。
今回のホールマネージメントエンジニアリング(HME)ユニットとリベラルアーツ講座との
連携トークシリーズでは、アートをサポートし、アートをマネージメントし、
アートをビジネスに変え、アートを発信する方々に集まっていただきました。
「混迷の世紀」に変質した現在において、アートがもつ突破力や想像力を最大限に使って、
この時代をどのように生き抜くのか、模索してみましょう。
みなさんと一緒に「アートなしでは生きていけない社会」について考え、
そして、語り合う場にしたいと思います。
(藤枝守,コーディネーター)
【会場】九州大学大橋サテライト「ルネット」2F
九州大学大橋キャンパス7号館1F「シアタールーム」(2月13日のみ)
#1 1月23日(金)18:30〜 大橋サテライト「ルネット」2F
「現場で考える:芸術文化の華・業・芸 (はな・わざ・げい)」
−−玉虫美香子(アーツカウンシル東京プログラムオフィサー)
#2 1月30日(金) 18:30〜 大橋サテライト「ルネット」2F
「アートと音楽のはざまに」
−−高橋信也(森ビル株式会社 森美術館顧問)
#3 2月01日(日) 14:00〜 大橋サテライト「ルネット」2F
「アートが生みだす場とコミュニティ」(二部構成)
14:00〜 「神戸、C.A.P.の20年」
−−下田展久(C.A.P.(芸術と計画会議)、ディレクター)
15:30〜 「アート。インターセクション 共星の里」
−−柳和暢(山里の美術館「共星の里」、アートディレクター)
#4 2月09日(月) 18:30〜 大橋サテライト「ルネット」2F
「発信するアート、音楽を目指して〜若手アーティスト育成の場から」
−−鐘ヶ江織代(東京ワンダーサイト、ディレクター)
#5 2月13日 18:30〜 大橋キャンパス7号館1F「シアタールーム」
「アーティストと聴衆をつなぐ仕事〜編集者・プロデューサーの経験から」
−−秋山晃男(アルク出版企画代表・音楽評論家)
#6 2月22日(日) 14:00〜(二部構成) 大橋サテライト「ルネット」2F
14:00〜「メディアが規定する音楽のかたち」
−−林田直樹(音楽ジャーナリスト・音楽評論家)
15:30〜「アートなしでは生きていけない社会へ」〜ファイナル・ディスカッション
−−藤枝守(作曲家・九州大学大学院教授)+中村美亜(芸術社会学・九州大学大学院准教授)
【出演者】
玉虫美香子・・・1987年より実験的ライヴスペース「スタジオ200」(西武百貨店運営)にて企画制作。武満徹氏企画構成の現代音楽祭「MUSIC TODAY」、「八ヶ岳高原音楽祭」制作を経て、セゾン文化財団の助成により米国コロンビア大学大学院(アーツアドミニストレーション)留学。帰国後、アリオン音楽財団にて国際芸術祭「〈東京の夏〉音楽祭」の企画制作・事務局長。トーキョーワンダーサイト(公益財団法人東京都歴史文化財団)にてレジデンス・音楽事業担当を経て、現在、同財団のアーツカウンシル東京プログラムオフィサー。
高橋信也・・・大学卒業後、安部公房スタジオ入団。㈱ニューアート西武常務取締役、㈱ニューアートディフュージョン専務取締役、森ビル株式会社 取締役、執行役員および上海秀仕観光会務有限公司 董事を経て、現在、森ビル株式会社 顧問。六本木アートナイト事務局長。アートショップの企画・マネージメントをはじめ、美術誌の企画・編集、演劇や音楽公演のプロデュース等、長年、多岐に渡るアート事業を手がける。大学等での講義、アートプライズ等の審査員も多数。
下田展久・・・1957年、川崎生れ。和光大学在学中にアルファレコードより「ムーンダンサー」リリース。エレキベースを演奏。1988年、神戸に移りジーベックホールで企画制作プロデュース。1995年、阪神大震災の直後、C.A.P.(芸術と計画会議)のミーティングに参加。フランスの音楽家から義援金をもとにジーベックでCAPARTYを実施し、制作を担当。現在は、神戸で現代美術の作家によるNPO法人、C.A.P.の専従事務局。
柳和暢・・・1947年朝倉市生まれ。23歳で渡米し、30年間をサンフランシスコで過ごす。ギタリストのヘンリー・カイザーなど、最先端の様々なジャンルのアーティストたちと交流・コラボレーションをしながら、現代美術作家として、アメリカやヨーロッパで個展やライブペインティングを行うほか、6年間に渡りミュージシャン喜多郎の海外ツアー専属カメラマンを務め、数枚のアルバムジャケット写真も手がける。また、ダンサーEiko & Komaの写真も数多く手がけている。2000年から廃校利用の美術館「共星の里」のアートディレクターとして企画・運営に携わる。
鐘ヶ江織代・・・福岡市生まれ。福岡第一高等学校音楽科、桐朋学園大学作曲理論学科音楽学専攻卒業。2006~09年滋賀県立びわ湖ホールにて、劇場専属歌手「びわ湖ホール声楽アンサンブル」の学校公演、アウトリーチ、ロビーコンサートなど、主に普及活動事業に携わる。2009~13年京都コンサートホールでは、小ホールを中心に年間20以上の自主事業を担当。京都賞とアニバーサリーを記念したケージ(2012年)、リゲティ(2013年)のコンサートの企画制作を行った。現在トーキョーワンダーサイト事業課に勤務。
秋山晃男・・・東京生まれ。慶応義塾大学文学部仏文科卒業。学習研究社で『こども音楽館』、雑誌『MUSIC ECHO』、青土社で書籍編集、『音楽の手帖』シリーズ編集長を経て、(株)アルク出版企画設立後は『MUSIC TODAY』誌編集長、埼玉県芸術文化振興財団機関誌『Rotonda』『SiPA』委託編集長、八ヶ岳高原音楽祭プロデューサーを務めたほか、『セゾングループ史』編纂委員会事務局編集顧問、企業メセナ協議会助成部会選考委員、日本編集制作協会理事、小泉文夫記念民族音楽基金信託管理人、舞台芸術学院講師などを務めてきた。筆名、安芸光男。
林田直樹・・・音楽ジャーナリスト・評論家。1963年埼玉県生まれ。慶應義塾大学文学部卒業後、音楽之友社「音楽の友」「レコード芸術」編集部へ経て独立。古楽から現代音楽、オペラ、バレエ等まで幅広くカバーした取材・執筆活動を続けている。著書「クラシック新定番100人100曲」(アスキー新書)等。インターネットラジオ「カフェフィガロ」、「OTTAVA」にレギュラー出演。JAL国際線機内エンターテイメントのクラシック番組の構成。月刊「サライ」(小学館)に連載。
藤枝守・・・カリフォルニア大学サンディエゴ校音楽学部博士課程修了。博士号(Ph.D. in Music) を取得。《オーケストラの修辞学》で第5回入野賞、第7回日本現代藝術奨励賞。国立劇場、東京混声合唱団、神奈川芸術文化財団、オーケストラ・アンサンブル金沢、ジャパン・ソサエティ、アイルランド・アートカウンシルなどから委嘱を受ける。CDに《植物文様》など多数。著作に『響きの考古学』など。アメリカ大使館主催「インターリンク現代音楽祭」音楽ディレクターや「パシフィック・クロッシング音楽祭」音楽監督を担当。九州大学大学院芸術工学研究院教授。
中村美亜・・・東京藝術大学卒業後、アメリカのコーネル大学、ミシガン大学、ワシントン大学セントルイスで音楽学と文化研究を学ぶ。博士(学術)。サンフランシスコにあるセクシュアリティ研究センターで性科学を修め、性に関する研究や社会活動に携わる経験ももつ。近年は、東日本大震災後の(音楽を含む)アート活動に関する研究など、社会的課題に向き合うアート実践の可能性について探究している。著書に『音楽をひらく―アート・ケア・文化のトリロジー』(水声社、2013年)など。東京藝術大学助教等を経て、2014年4月より九州大学大学院芸術工学研究院准教授。