建築史家でまちづくりオルガナイザーこと、九州大学藤原惠洋(ふじはらけいよう)名誉教授の活動と、通称ふ印ラボ(ここで「ふ」の文字は意味深長なのでちょっと解説を。ひらがなの「ふ」は「不」の草体。カタカナの「フ」は「不」の初画を指しています。そのまま解釈すれば「つたない」かもしれませぬ。しかし一歩踏み込んで「不二」とも捉え「二つとないもの」を目指そう、と呼びかけています。ゆえに理想に向けて邁進する意識や志を表わすマークなのです。泰然・悠然・自然・真摯・真面目・愚直を生きる九州大学大学院芸術工学研究院芸術文化環境論藤原惠洋研究室というわけ、です!)の活動の様子をブログを介して多くの同人・お仲間・みなさまにお伝えしています。 コミュニケーションや対話のきっかけとなるようなコメントもお待ちしております!
PA313141
 何だこのかたちは?武蔵野プレイスって何だ?…です。
PA313145
【武蔵野プレイス】 武蔵野プレイスは武蔵野市立図書館の一つです。武蔵野市立図書館は中央館、吉祥寺館、武蔵野プレイス館で構成されており、ここ武蔵野プレイスは図書館をはじめとして生涯学習支援、青少年活動支援、市民活動支援の4つの機能を併せ持った施設です。夜は22:00まで開いており、普通の図書館なら月曜日がお休みですが、ここは水曜日が休館日です。
 (開館時間)9:30-22:00 (休館日)水曜日 第3金曜日、年末年始等
地下4階から地上4階までの4フロアがあり、1Fはパークラウンジとして、新聞、雑誌の最新号と予約本、カフェがあり、すぐ目の前にある公園と一体化しているようです。2Fはコミュニケーションライブラリーとして、生活関連図書と児童書、絵本、幼児コーナー、3Fは市民活動フロア、4Fがフォーラムスペースや事務所、B1Fはメインライブラリー、壁面書架があり、B2Fは芸術・美術関係の図書とヤングアダルトの図書があります。また、B2には、青少年活動の支援として、学習室のようなオープンスペースに机といすがあったり、卓球場やロッククライミング設備、ダンススタジオ、サウンドスタジオ、、クラフトスタジオがあります。そして、図書館のスペースとはドアできちんと区切られております。武蔵野に居住する中高生がここをたまり場として、有効に使うことができます。図書館では勉強してはいけないとか、静かにしなくてはいけないとか、注意書きが多く、使うのにうんざりする図書館もありますが、この武蔵野プレイスのB2Fをりようしている中高生は他人に迷惑をかけることなく利用しておりました。

 図書館がメインの総合施設は 平成15年に新公共施設基本計画策定委員会より基本的な考えかたが報告書として提出され、その後、様々な会議を経て、建築され(建築家は川原田康子氏)、「集う、学ぶ、創る、育む、知的創造拠点」とし、具体的に「図書館機能をもつ施設」「会議・研究・発表のための施設」「創作・練習・鑑賞のための施設」「交流のための施設」という4つの施設の機能が提起され、平成23年7月9日に開館しました。ました。平成23年7月9日開館しました。指定管理者として公益財団法人武蔵野生涯学習振興事業団が運営をしております。
(写真は撮影許可済みのもの)以下の写真は「武蔵野市立ひと・まち・情報 創造館 武蔵野プレイス」
PA313148
PA313240
PA313244
PA313252
PA313251
PA313150
PA313152
 B1
PA313153
PA313152
 ↓はB2F
 写真の左が中高生が集えるオープンスペース。卓球場もあり。ワークショップも可能。私が行った時はうるさくしている児童生徒はいませんでした。皆さん節度を持って施設を利用しておりました。
PA313157
PA313283

PA313180

PA313194
PA313197
PA313198
PA313201
PA313202
PA313203
PA313205
PA313208
PA313213
PA313215
 ここの特徴は、図書館と生涯学習、市民活動支援、青少年活動支援を同時進行に考えているということかと思います。普通なら図書館は図書館、生涯学習や市民活動として公民館や市民センター、青少年活動推進はまた別の公共施設でということにもなりがちなものを融合したところで、お互いの機能がリンクしあっているというところではないでしょうか。
 「武蔵野市立 ひと・まち・情報・創造館 武蔵野プレイス」と書かれたパンフレットには「ひと・まち・情報・創造館」は、本や活動を通して、人とひとが出会い、それぞれが持つ情報を共有・交換しながら、知的な創造や交流が生み出されることで、地域社会(まち)が活性化するような公共施設を目指すという意味が込められています。」とあります。ここを運営しているのは指定管理者なのですが、22:00まで開いていたり、本と人と活動と環境を上手に組み合わせて運営しているようにみえました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 【東京都立中央図書館】
PA313333
PA313336
 ここは国立国会図書館を除く公共図書館としては国内最大級の蔵書数を誇ります。185万冊はすごいです。この図書館は明確な使命を掲げています。それは「調査・研究のための図書館」。このため、個人の館外貸し出しはしません。個人に貸し出しをしないので、185万冊の資料の中でほしい資料が他人に借りられておらず、すぐその場で利用することができます。一般社会人の場合、使いたい(専門)資料を求めて公共図書館に行っても、自らの希望に見合った内容を持つ資料に出会えないことが多いかと思います。しかし、ここでは出会える確率がかなり高いのではないかと思います。出納業務の全面委託、フロア案内業務を委託しているとのことです。私も利用してきました。専門的内容を求める人には満足のいく図書館ではないかと思います。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 【第100回図書館大会in 明治大学】
PB013351
PB013353
 分科会が114分科会までありまして、参加者も多く、こんな大きな大会は初めてでした。
PB013355
 私は第24分科会「市民と図書館:図書館協議会」に参加してきました。
前塩尻市立図書館館長・内野安彦氏の話し、登別市立図書館協議会の事例から合田美津子氏(のぼりべつの図書館を考える会)、静岡の図書館協議会の事例から草谷桂子氏 鎌倉市の図書館協議会の事例から和田安弘氏、行動する図書館協議会をめざして町田市の事例から山口洋氏 が各地域の事例を発表し、フォーラムのパネリストになりました。
 塩尻図書館での3つの実践:①図書館活動の結果のみを見せるのではなく過程をみせる、②図書館サービスを数値だけで評価するのではない。数値に拘泥すると図書館サービスの本質を見失う。③委員への礼節をもった図書館職員の行動の敢行 
 図書館協議会は必置ではないにせよ、図書館法に規定された唯一の非常勤特別職によって構成される組織です。各地でのみなさんの奮闘を伺わせていただくことができました。

PB013360
 次に第106分科会 図書館への政策提言~行政職員の立場から~
 首都大学東京の松田望先生がこのセッションの主催者です。
 図書館の社会的役割が変化し「図書館とは何か」を行政職員の目から問い直そう、課題提示をしようという試みでした。行政職員、それも仕事で図書館に関係のない職員が図書館のことを考えるというのは新しい試みだと思います。7名の発表者の報告を聞きました。
DSC00282
 その中でも私が興味を持ったのは、離島の図書館です。平成24年10月18日にオープンした神津島村図書館、木造平屋建て。480㎡。この図書館ができるまでは高校の図書室、社会協議会の図書コーナー、個人文庫が小学校の空き教室で月1回、図書館をするというものだったそうです。2014年10月現在の蔵書数は10,000冊、1日の平均利用者は多い時で40名、少ない時で30名を割る。
 個人的には島のみなさんはがんばって図書館をつくったのだなあと思いました。無料Wifiもあるとのことです。
DSC00333
PB013356

 ↓明治大学の図書館も見学。
DSC00355
DSC00378
DSC00383
 
 以上で東京編は終わりです。
 武蔵野プレイスは、図書館に他の付加価値をつけたことにより、図書館を自分にとって使える図書館にすること、つまりカスタマイズする楽しみが広がる図書館だったように思います。都立中央図書館はその圧倒的な蔵書量と研究調査の為の図書館という明確な目的がありわかりやすい図書館です。図書館大会では生涯学習課ではない行政職員が図書館のことを考えプレゼンしたという事実だけでうれしくなりました。
                                   
                                        岩    井         






Add Comments

名前
 
  絵文字
 
 
プロフィール

藍蟹堂

藍蟹堂。感受性は海の底から波濤や世界の波瀾万丈を見上げる蟹そのもの。では蟹とは?

『日田ラボ』 最新記事
『きくけん』 最新記事
カテゴリ別アーカイブ
月別アーカイブ
記事検索
ギャラリー
  • ケンミンショーにも紹介天麩羅や「ひらお」空天(く〜てん)いろどり定食!
  • ケンミンショーにも紹介天麩羅や「ひらお」空天(く〜てん)いろどり定食!
  • ケンミンショーにも紹介天麩羅や「ひらお」空天(く〜てん)いろどり定食!
  • 20240327しばしの別れ、珈琲「手音(てのん)」で薫をいただき豆を買う!
  • 20240327しばしの別れ、珈琲「手音(てのん)」で薫をいただき豆を買う!
  • 20240327しばしの別れ、珈琲「手音(てのん)」で薫をいただき豆を買う!
  • 20240327しばしの別れ、珈琲「手音(てのん)」で薫をいただき豆を買う!
  • 20240327しばしの別れ、珈琲「手音(てのん)」で薫をいただき豆を買う!
  • 西鉄バスの未来志向バス停
  • 西鉄バスの未来志向バス停
  • 西鉄バスの未来志向バス停
  • 西鉄バスの未来志向バス停
  • 西鉄バスの未来志向バス停
  • 西鉄バスの未来志向バス停
  • 小さなお社だからこそ原型!塞神社(福岡市南区清水4丁目)の背後に屹立する樹は神さまと大地を繋ぐアースならん
QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ