2014年12月10日に「尹東柱の詩を読み継ぐ2015」第7回実行委員会が行われました。12月からは毎月2回集まって、来年の2月の行事に向かって準備を行っています。
今回は総勢10人が参加。冒頭、12月1日に実行委員8人が集まり、福岡市の施設や韓国語講座を行っている公民館(26カ所)にチラシを配布するための仕分け作業を行ったことが報告されました。また、延世大学から借りる自筆原稿や蔵書の運送方法についての方向性がある程度かたまってきたこと、福岡・尹東柱の詩を読む会の産婆役である金宇鍾先生一行17人が韓国から参加されるという嬉しい報告もありました。
つづいて、実行委員長のまなぎさんより展示品の構成に関する詳しい説明が行われました。 展示への導入部として、入口に尹東柱の年表やプロフィールを置き、尹東柱詩集「空と風と星と詩」の元となった手書きの詩集をはじめとする自筆原稿を紹介。書きこみがされている蔵書などを通して、尹東柱の詩の源流にふれ、彼の創作のまなざしが感じられる作品を数編展示します。さらに日本留学時代に書かれた作品や、詩人が獄死した福岡刑務所に関する資料を紹介。延世大学や同志社大学の尹東柱詩碑、ソウルの尹東柱文学館などの写真を通して、現在も生き続ける尹東柱の詩精神を伝えていきます。
そして最後は、福岡と尹東柱という観点から、福岡・尹東柱の詩を読む会の活動記録や、日本で出版されている尹東柱関連の書籍も紹介します。自筆原稿や蔵書だけでなく、作品、写真、生前のエピソードなども交え、尹東柱を知らない人でも詩の魅力や尹東柱の人となりが十分感じられるよう工夫していきます。
また、展示方法に関しての多様な意見交換も行いました。これまで一番悩ましかったのは展示ケースを借りる予算問題や関連資料をいかに安全に保管するかということでしたが、パネル加工などには極力お金をかけず、その分展示ケースを増やすことで意見が一致。これまで各地のまちづくり支援を行ってきた藤原研究室が制作してきた展示パネルなども紹介しました。特に日頃研究室で愛用しているプラスチック段ボールや特殊なガムテープを使って、パネルの作り方を披露した場面では、経費、労力両面で効率的な作業ができると、皆から歓声が上がりました。15日(月曜日)は、模擬パネルを展示会場に持っていき、今後制作するパネルのサイズなどを検討することにしています。
次の実行委員会は12月20日(土)午後2時からです。終了後は午後5時ぐらいから、藤原研究室で忘年会も行う予定です。実行委員会のメンバーのみならず韓国の文化や国際交流に興味がある方はぜひお越しください。
作成:D1ジャン
<記録:D1岩井>