建築史家でまちづくりオルガナイザーこと、九州大学藤原惠洋(ふじはらけいよう)名誉教授の活動と、通称ふ印ラボ(ここで「ふ」の文字は意味深長なのでちょっと解説を。ひらがなの「ふ」は「不」の草体。カタカナの「フ」は「不」の初画を指しています。そのまま解釈すれば「つたない」かもしれませぬ。しかし一歩踏み込んで「不二」とも捉え「二つとないもの」を目指そう、と呼びかけています。ゆえに理想に向けて邁進する意識や志を表わすマークなのです。泰然・悠然・自然・真摯・真面目・愚直を生きる九州大学大学院芸術工学研究院芸術文化環境論藤原惠洋研究室というわけ、です!)の活動の様子をブログを介して多くの同人・お仲間・みなさまにお伝えしています。 コミュニケーションや対話のきっかけとなるようなコメントもお待ちしております!
くまモンじゃなくって橋本博さんはクママン。
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すなわち熊本まんがミュージアムプロジェクトの創設者です。略してくままん。
ふ印ラボの天草フィールドワークでは常連となりつつ。今秋11月1日(土)〜2日(日)の天草・下浦フィールドワークの報告会ツアー時には、早朝から大量のアラカブを釣ってきてくださいました。

そんな橋本博さんがお姿の写真付きで朝日新聞に大々的に掲載されています。
熊本、実は「マンガ通の王国」 街の貸本屋が育む?

星賀亨弘

2014年11月29日15時02分



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ONE PIECE(ワンピース)」の尾田栄一郎さん、「あさりちゃん」の室山まゆみさん、「バガボンド」の井上雄彦さん……。熊本県は、ゆかりのマンガ家が多いことで知られる。でも実は、第一線のマンガ研究者や著名なコレクターが輩出している、もうひとつの「マンガ王国」でもある。

 東京都中野区明治大学で10月下旬、「『熊本』のマンガ凝集力」と題した公開講座が開かれた。企画したのは、熊本県出身の藤本由香里教授(55)=マンガ文化論=だ。マンガ家だけでなく、編集者や研究者にも熊本出身者が目立つことに気づいたからだ。

 なぜ熊本なのか。藤本さんが思いあたるのは、「貸本屋が身近だった」こと。

 「自宅の近くにも1軒あり、4歳から借りていた。週1冊と親と約束していたので、作品がたくさん読める雑誌を借りました」。大学進学で移り住んだ横浜市では近くに貸本屋がなく、環境の違いに戸惑ったという。

 明治大学にはマンガやマンガ関連の蔵書7万冊がある米沢嘉博記念図書館(東京都千代田区)がある。熊本県出身のマンガ評論家でコミックマーケット創設メンバーでもある米沢さんが2006年に亡くなり、蔵書を寄贈されて設立した。

 藤本さんは、生前の米沢さんと地元の思い出話をしたことがある。「熊本の貸本屋や古書店を自転車で回っていたと聞きました。そこには仲間や競い合うライバルがいて、今のコミックマーケットのようだったんじゃないですかね」

 マンガ図書館と言えば、京都精華大学と京都市が2006年につくった京都国際マンガミュージアム京都市中京区)が有名だ。約30万点を所蔵し、年間25万人を超える来場者がある。平日に訪れてみたら、来場者のほとんどが外国人で、食い入るように日本のマンガを見つめていた。

 施設の設立から携わる京都精華大マンガ学部長の吉村和真さん(43)。福岡生まれだが熊本大学出身だ。「研究テーマとしてのマンガに出会ったのが熊本。特別な縁を感じています」。熊本市の崇城大に今年度マンガ表現コースができるにあたって、京都精華大から研究者を送り出した。

吉村さんも学生時代、大学周辺の古本屋を回っていた。中でも気になったのが膨大なマンガがあった「キララ文庫」。それもそのはず、店主の橋本博さん(66)は「できれば売りたくない」というほどのコレクターだ。蔵書は100万冊に上るという。

 橋本さんの記憶でもかつて熊本には貸本屋が多く、子供の頃よく利用した。最近、小学校の同級生と当時の様子を確認したところ、通える範囲に20軒はあった。マンガにのめり込んだ理由をこう語る。

 「熊本は保守的な土地。親から『マンガなんて』と言われ、捨てられたこともある。そうしたことへの反発が、マンガを集めることにつながったんじゃないですかね」

 店は6月で閉め、熊本にマンガミュージアムの設立を目指すNPO法人の活動に専念する。まずは自治体と協力し、県内各地に小さなマンガミュージアムやマンガ図書館を作ろうとしている。湯前町が昨年オープンさせた「まんが図書館」には、約6千冊を貸し出した。

 藤本さん、米沢さん、橋本さんはいずれも、熊本市中心部にある市立五福小学校の卒業生。彼らの先輩にあたる村崎修三さん(77)は長年少女雑誌を集めてきた。2003年に菊陽町図書館ができて以来、蔵書約4千冊を寄贈した。

 「幼いころは辻を曲がるごとに貸本屋が、一つの商店街には5軒ほど古本屋がありました」と振り返る。

 読み物中心だった少女雑誌に少しずつマンガが増えマンガ雑誌になっていく。「なかよし」も「りぼん」もしかり。マンガの黎明(れいめい)期(き)を知る上では欠かせない資料だ。

 かつては読み終われば捨てられることが多かったマンガや雑誌を、研究や評論やコレクションで活用していく人たち。その「読み捨てにしない」姿勢は、同じマンガを何人もが読む貸本屋で育まれたものかもしれない。(星賀亨弘) 

 




 

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