建築史家でまちづくりオルガナイザーこと、藤原惠洋(ふじはらけいよう)教授の活動と、通称ふ印ラボ(ここで「ふ」の文字は意味深長なのでちょっと解説を。ひらがなの「ふ」は「不」の草体。カタカナの「フ」は「不」の初画を指しています。そのまま解釈すれば「つたない」かもしれませぬ。しかし一歩踏み込んで「不二」とも捉え「二つとないもの」を目指そう、と呼びかけています。ゆえに理想に向けて邁進する意識や志を表わすマークなのです。泰然・悠然・自然・真摯・真面目・愚直を生きる九州大学大学院芸術工学研究院芸術文化環境論藤原惠洋研究室というわけ、です!)の活動の様子をブログを介して多くの同人・お仲間・みなさまにお伝えしています。 コミュニケーションや対話のきっかけとなるようなコメントもお待ちしております!
今夏7月25〜27日に開催した天草下浦フィールドワーク、その成果報告会としてさる11月1〜2日に下浦を再び訪れ、地元の方々と交流してきました。

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繰り返しになりますが、このフィールドワークを行った天草市下浦町は西側に海、東側に山が広がる人口およそ2500人の小さな町です。江戸時代より石工を生業とする職人集団の集落であり、明治末には蜜柑やぽんかんの栽培が盛んに行われた町でもありました。新国道整備や外国産石材の流入、全国的な産業構造の変化などにより人口と職が天草市の中央・本渡や熊本市内へ移動、少子高齢化の波に曝されながら刻々と疲弊しつつあります。
しかし、下浦には国重要文化財祇園橋(天草市本渡町)や長崎居留地のオランダ坂等の石畳、さらにグラバー邸、オルト邸、リンガー邸といった洋館や大浦天主堂の造営を支えた天草石工の技と下浦石の足跡、という資源が見て取れます。こうした地域社会に潜む魅力や資源を再発見し、地元の方々との交流から人と人との当たり前の関係を維持し続けている様子を学びとることが今夏のフィールドワークの目的でした。

参加者は総勢57名、
九州大学をはじめ全国および韓国の合計8大学(九州大学、久留米大学、福岡女学院大学、愛知淑徳大学、駒澤大学、韓国産業技術大学、韓国江原大学、韓国釜山大学)から学生・大学院生・留学生および大学教員が参加すると共に、都市計画家・広告デザイン・印刷会社・建築設計・ランドスケープデザイン・プロダクトデザイン・ユーザーインタラクティブデザイン・ユーザーエクスペリメントデザイン・鉄道会社・イベントプロデューサー・漫画評論家といった専門分野の達人が参加されました。さらに実行委員会の方々や地元婦人会の方々、民泊受け入れ先の皆様を含めると80名を超えたのではないでしょうか。

6つのテーマに分かれて、下浦の町を歩き五感を通して学び取った成果を発表して頂きましたが、その成果の振り返りと、今後の下浦の持続的な発展を模索するために今回こうして報告会を開催しました。

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天草に到着後、まず向かったのは「天草大陶磁器展」会場

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会場の様子
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前回、そして今回の下浦訪問の度にコーディネーターとして活躍してくださる、当研究室同人の千葉モンこと千葉友平さん。この日はまさに石工の顔!ご自身の石の作品を展示販売されておられました。

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千葉さんのお父上も会場にいらっしゃいました。

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天草大陶磁器展の審査員のお一人でもある藤原先生は途中寄られた丸尾焼にて受賞者に贈る陶板に筆を入れられていました。

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天草大陶磁器展と同じく開催されていた街中ギャラリーアマクサローネは天草市本渡の銀天町商店街にて展開しており、アートやクラフト、雑貨、コーヒースタンドなどなど「理想の生活市」をテーマに様々なお店が出店されていました。

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横浜・黄金町にて滞在制作をされている吉本伊織さんが招聘作家として作品展示をされていました。

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同じく黄金町にゆかりのある当研究室D3年國盛さんと初対面!
非常に感激されておられました。

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鉄工所アーティストのZUBEさんとこの街中ギャラリーのために制作された作品


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まずは「下浦フォトColle好き」の上位入賞者の発表と目録授与。


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パワープレイスのデザイナー・倉内氏による発表
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スギダラケ倶楽部についてのお話を通して、地域資源の生かし方、継続こそ力であること、初めに物事を起こした人だけでなく、それをフォローしてムーブメントを起こしていく人の存在の大切さなどを伝えて頂きました。
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今回のアンケートの中で、スギダラの活動の例を受けて下浦でも出来るのでは、という意見も見受けられました。

続いて登壇いただいたのは長野県松本市でNPO法人クラフト推進会議の代表をされている伊藤博敏氏。
伊藤氏は東京芸大の御出身で、石を使ったオブジェの制作をされており、今回の街中ギャラリー・アマクサローネにも招聘展示されていました。
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伊藤博敏氏。ご自身の作品はもちろん、全国のアート・クラフト関係者が集うことで有名なクラフトフェア松本の取り組みについてもお話頂きました。

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その後、今夏民泊を受け入れて下さった各家庭の皆様へ、再度受け入れて頂き交流しました。
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翌日改めて下浦コミュニティセンター周辺をめぐりました。
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下浦のみなさまに見送られながら、下浦を後にしました。
松岡実行委員長はじめ皆様、本当にありがとうございました!
その後改めて天草中心街を訪れました。
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なんと前回天草を訪問した際には渡ることが出来なかった祇園橋を渡ることが出来ました。
実際に渡ることの出来る国指定史跡はなかなか感動ものでした。

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(文責:吉峰)

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