
快晴に恵まれた平成26年10月19日(日)天草市下浦町、下浦神社の秋祭りにやって来ました。

私達が到着したのは午後3時頃。普段の下浦とは打って変わって、老若男女こんなにも沢山の住人がいたのか!と驚かされる程の人々が集っています。※この日に合わせて帰省する家族が多いそうです。

秋祭り自体は、下浦神社の神事として午前4時頃から開始。着いた頃は、下浦公民館の向かい側、海沿いの田圃にある舞台で獅子舞が舞われていました。これが実に見応えがある。

こちらは「鳥毛」と呼ばれるもの。

獅子舞の後は、こんな風に「鳥毛」を担いで一列になります。まるで大名行列。※天草は天領。本来大名行列は知らないはずです。ではなぜこのような形態になったのでしょう。

鳥毛を操りながら、一同はクライマックスの下浦神社へ向かいます。

こちらは「鳥毛」の一団のさらに先頭を進む隊列の後ろ姿。「御花」と書かれたタオルが括り付けてあります。この時期、下浦の商店では熨斗を巻いたタオルが売りに出されているそうです。

先日までの台風が嘘の様な穏やかな海と空。

下浦神社もすっかり祭りの様相です。

さて、いよいよ祭りのクライマックス。鳥居潜りが行われます。

威風堂々。鳥居の先で、一団を待ち構えています。

さて、鳥毛は二人一組で鳥居に向います。実は、この鳥毛の隊列は、各地区毎に編成されており、二人一組が原則。この鳥居を潜る際の様式に起因しているようです。



この一連の動作。地区毎に違うとのこと。興味深い。
今回、途中からの参加だったのですが、それでも非常に見応えのあるお祭りでした。次回は早朝からじっくり見てみたいところです。

祭りの後は、11月1日〜2日に掛けて下浦で開催する下浦フィールドワーク報告会の打ち合わせを行いました。今度の報告会もですが、この祭のようなハレの場として、よそ者を招き入れる場面を営々と成立させることが出来ないものかと思います。個人的には、そのようなことが出来た地域は今後も生き残ると考えています。
佐藤 忠文