藤原研究室の同人:コンコード環境デザイン研究所の梅田和久さんが主催する安全安心マップつくりの若宮校区編に参加してきました。
この日は残念ながら参加人数は少なかったのですが、その分、様々な話のでるワークショップとなりました。
↓準備と打ち合わせがあってこそのワークショップです。
↓この地区は坂道というかアップダウンが頻繁にでてくる道が多いようです。
参加者のみなさんは防犯に気をつけた方がいい場所を赤シール、防災を青シール、交通安全を黄色シールで貼っていきました。坂道が多いということで水がたまる場所があります。
この地域は足利尊氏が菊池武敏と多々良川をはさんで1336年に合戦をした地域であるとのこと。「陣残し」と呼ばれる場所もあるとか。歴史の教科書に出てきた足利尊氏が九州福岡市の若宮校区に来ていたこと、そして、藤原研究室とつながりの深い菊池市の菊池一族の1300年代に生きた武将が福岡市内で尊氏と戦っていたということにびっくりし、北海道生まれの私は歴史の魅力・ダイナミックさ大いに感じるのでした。北海道から九州に来て、教科書や参考書という紙の上の文字でしかなかったものが本当のものであったと実感することがあるのですが、歴史がこんなに身近にあって凄いなと思うのです。ご近所に歴史の大きな流れの足跡があるということそのものがこの地域の文化的資源ではないでしょうか。
現在と過去を混ぜて現在の若宮校区を馬でかけてゆく尊氏を想像するととても楽しいです。九州の歴史の重層性を感じ、歴史では九州にかなわないと思うのです。
戦後は近くの板付に米軍の基地があったことから、この地域は米軍の食糧基地であったとのことです。どのようにして食糧が入ってきたのでしょうか。それも辿ることができれば興味深いものになります。
防犯・防災・交通安全を考えることが今回のマップつくりでしなければならないことなのですが、歴史の事実のあった場所を書き込むことはできないでしょうか。歴史的な場所をいつもマップで見ることができるのはとても楽しいし、何かあってマップを見たら歴史的な場所が何かを示唆してくれるような気がするのです。
合評形式での発表会をしました。↓
次は若宮小学校の児童と一緒に地域ウォッチングです。楽しみにしております。
岩 井