期待できる展覧会のご案内です。
◎展覧会[谷口吉郎・谷口吉生]展 金沢が育んだ二人の建築家
http://www.taniguchi-kanazawa.jp
会期:11月15日(土)-12月21日(日)
会場:金沢市民芸術村
料金:500円(一般)
◎討論会「谷口建築展記念討論会」
http://www.taniguchi-kanazawa.jp/event.html
出演:
谷口吉生(建築家)
槙文彦(建築家)
大場吉美(金沢学院大学美術文化学部教授)
松隈洋(建築史家、京都工芸繊維大学教授/進行)
日時:11月15日(土)13:30-15:30(開場13:00)
会場:金沢市民芸術村パフォーミングスクエア
会費:無料
定員:300名
申込:往復はがき(詳細は上記サイトご参照)
締切:10月20日(月)(当日必着)
主催:谷口建築展実行委員会、金沢市
問合:同委員会事務局(金沢市企画調整課内)
tel076-220-2031 fax076-264-2535
この展覧会は、共に明晰な建築思想と凛とした精神性をもつ二人の建築家の仕事を、清らかな意匠から透明感のある環境造形へ、という視点でとらえ、長い思索
を通して受け継がれ、深化されてきた建築思想の神髄に迫ります。そして、二人が切り拓いた豊かな建築の世界を通して、建築とは何を実現することなのか、そ
の集積としてのより良い都市を築くためには何が大切なのか、金沢という町とのつながりを含め、広く建築文化と都市環境の意味について考えます。
◎展覧会[谷口吉郎・谷口吉生]展 金沢が育んだ二人の建築家
http://www.taniguchi-kanazawa.jp
会期:11月15日(土)-12月21日(日)
会場:金沢市民芸術村
料金:500円(一般)
◎討論会「谷口建築展記念討論会」
http://www.taniguchi-kanazawa.jp/event.html
出演:
谷口吉生(建築家)
槙文彦(建築家)
大場吉美(金沢学院大学美術文化学部教授)
松隈洋(建築史家、京都工芸繊維大学教授/進行)
日時:11月15日(土)13:30-15:30(開場13:00)
会場:金沢市民芸術村パフォーミングスクエア
会費:無料
定員:300名
申込:往復はがき(詳細は上記サイトご参照)
締切:10月20日(月)(当日必着)
主催:谷口建築展実行委員会、金沢市
問合:同委員会事務局(金沢市企画調整課内)
tel076-220-2031 fax076-264-2535
開催趣旨
長い歴史をもつ城下町・金沢は、江戸時代(藩政期)の武家屋敷や木造の町並みが今も当時の面影そのままに残されています。また、本展の会場となる紡績工場
を再生させた金沢市民芸術村(1996年)をはじめ、明治時代以降のレンガ造りの建物など、多くの近代建築についても、大切にされて保存活用が図られてき
ました。さらに、金沢市においては、近年、新しく美術館や図書館などの公共建築が建設され、それらの斬新な現代性も多くの注目を集めています。
この展覧会では、そんな歴史と現代が交錯する金沢が生んだ二人の建築家、谷口吉郎(1904~79年)と谷口吉生(1937年~)の親子二代の仕事を通し て、日本の近現代建築が切り拓いた独自の地平と世界へと通じる広がりを紹介します。そして、この展覧会を通して、二人の建築美学を育んだ金沢の町がもつ歴 史的な意味と潜在的な価値を共有し、先人たちが蓄積してきた建築文化への理解を深めたいと思います。
二人の建築作品には、共に、伝統に根ざしつつ、そこから優れた特質を抽出し、清新な空間を創造する、という一貫した姿勢が流れています。同時に、その生き た時代や求める建築像の違いから、作風には微妙な変化も見られます。谷口吉郎は、藤村記念堂(1947年)や東宮御所(1960年)、ホテルオークラ (1962年)に代表されるように、伝統的な木造の文化に根差した、清らかでありつつも、どこか華麗な抒情性を湛える静的な建築を目指しました。一方、谷 口吉生は、土門拳記念館(1983年)や丸亀市猪熊弦一郎現代美術館(1991年)、豊田市美術館(1995年)など、洗練された現代的な素材や構法を用 いて、人々が歩むに従って次々に風景が展開していく、より環境との関係性を重視した透明感あふれる動的な建築を求めてきました。また、そのことによって世 界へと通じる普遍的な建築美学を獲得し、アメリカのニューヨーク近代美術館(2004年)を実現させたのです。そして、これまでの集大成であり、新たな挑 戦ともいえる、日本建築の原理を追求した鈴木大拙館(2011年)を完成させます。
この展覧会では、そんな歴史と現代が交錯する金沢が生んだ二人の建築家、谷口吉郎(1904~79年)と谷口吉生(1937年~)の親子二代の仕事を通し て、日本の近現代建築が切り拓いた独自の地平と世界へと通じる広がりを紹介します。そして、この展覧会を通して、二人の建築美学を育んだ金沢の町がもつ歴 史的な意味と潜在的な価値を共有し、先人たちが蓄積してきた建築文化への理解を深めたいと思います。
二人の建築作品には、共に、伝統に根ざしつつ、そこから優れた特質を抽出し、清新な空間を創造する、という一貫した姿勢が流れています。同時に、その生き た時代や求める建築像の違いから、作風には微妙な変化も見られます。谷口吉郎は、藤村記念堂(1947年)や東宮御所(1960年)、ホテルオークラ (1962年)に代表されるように、伝統的な木造の文化に根差した、清らかでありつつも、どこか華麗な抒情性を湛える静的な建築を目指しました。一方、谷 口吉生は、土門拳記念館(1983年)や丸亀市猪熊弦一郎現代美術館(1991年)、豊田市美術館(1995年)など、洗練された現代的な素材や構法を用 いて、人々が歩むに従って次々に風景が展開していく、より環境との関係性を重視した透明感あふれる動的な建築を求めてきました。また、そのことによって世 界へと通じる普遍的な建築美学を獲得し、アメリカのニューヨーク近代美術館(2004年)を実現させたのです。そして、これまでの集大成であり、新たな挑 戦ともいえる、日本建築の原理を追求した鈴木大拙館(2011年)を完成させます。