建築史家でまちづくりオルガナイザーこと、九州大学藤原惠洋(ふじはらけいよう)名誉教授の活動と、通称ふ印ラボ(ここで「ふ」の文字は意味深長なのでちょっと解説を。ひらがなの「ふ」は「不」の草体。カタカナの「フ」は「不」の初画を指しています。そのまま解釈すれば「つたない」かもしれませぬ。しかし一歩踏み込んで「不二」とも捉え「二つとないもの」を目指そう、と呼びかけています。ゆえに理想に向けて邁進する意識や志を表わすマークなのです。泰然・悠然・自然・真摯・真面目・愚直を生きる九州大学大学院芸術工学研究院芸術文化環境論藤原惠洋研究室というわけ、です!)の活動の様子をブログを介して多くの同人・お仲間・みなさまにお伝えしています。 コミュニケーションや対話のきっかけとなるようなコメントもお待ちしております!
森桜です。
たびたびの同送のご連絡でたいへん失礼いたします。
新国立競技場につきまして、本日6/25、下記の3つの記事が掲載されました。
下記と添付をごらんいただけたら幸いです。

1.森まゆみ「国立競技場 引き返す勇気を」『朝日新聞』朝文化
2.社説「東京五輪計画 スポーツの未来図を」『朝日新聞』朝オピニオン
3.会田誠「新国立競技場 建て替えより改修 中身で勝負の賢さを」『東京新聞』夕文化

朝日森まゆみ140625

(一部抜粋)
◎森まゆみ(作家)
引き返す勇気を持とう。ハディド案を白紙撤回しよう。
64年五輪の思い出の詰まった競技場を美しく、使いやすく改修すれば
次の五輪には十分間に合う。

20世紀的な国威発揚のための重厚長大な建物を造るより、
環境に配慮したつつましいスタジアムの方が、先進国に求められるだろう。
名誉ある撤退を誰も責めはしない。
都のプラン通りレガシー(遺産)を尊重し、日本の「もったいない」の気質を
発揮することこそ、世界に尊敬される道ではないか。

◎『朝日新聞』社説
IOCも、ことさら立派で新しい施設を奨励しているわけではない。
03年に五輪の肥大化を抑える提言をまとめ、
「のちの利用も考えた規模」「既設・仮設の活用」を打ちだした。

立派な施設の建設を望むだけでは説得力に乏しい。
これほどの巨額の投資をスポーツ界が受けるのだから、
長い視点で時代を読み解く必要がある。
日本の人口は減っている。東京も、五輪のある2020年をピークに人口が縮んでいく。
その現実から目をそらさず、ポスト五輪の未来予想図をどう描くか。

◎会田誠(美術家)
新競技場は僕のみた感じでは相も変わらずでかさ、迫力で、
威圧的に屈服させるような感じがする。
でかいアメ車を見せびらかすという頭の悪い感じ。
そうではなく日本車のプリウスみたいな見た目はそこそこだけど、
中身の性能で勝負するという、
もっとクレバーな感じを示してほしい。

以前、NHKの歴史番組で、城の石垣を造っている職人集団を取り上げていた。
その技術がすごくて手作業なのにマグネチュード8でもびくともしない。
僕が五輪取材に来た外国人の特派員なら飛び付きます。
ドバイの人たちが「ああ俺たち、でかさばかり競争していたけど、ばかだったな」と
反省するような何かができれば、ある種の勝ちだと思うんです。



以上です。
どうぞよろしくお願いします。

森 桜 拝

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