【ドーハ時事】国連教育科学文化機関(ユネスコ)は21日、カタールの首都ドーハで開催中の世界遺産委員会で、日本が推薦していた「富岡製糸場と絹産業遺産群」(群馬県)を世界文化遺産に登録すると決定した。
国内の世界文化遺産は昨年登録された富士山に続き14件目。自然遺産を含めると18件目で、近代の産業遺産が登録されるのは初めて。委員会最終日の25日に登録される。
ユネスコは「フランスから移転した技術で伝統的な養蚕を発展させ、世界をリードした。生糸の大量生産の優れた見本で、和洋折衷の独特な様式の建物も貴重だ」と高く評価した。 富岡製糸場(富岡市)は1872年に明治政府が西洋の技術を導入して建設した当時世界最大規模の器械製糸場で、木骨レンガ造の
繰糸場などの生産設備がほぼ完全に残る。
遺産はこのほか近代養蚕農家の原型とされる「田島弥平旧宅」(伊勢崎市)、自然の冷気で蚕の卵を貯蔵した「荒船風穴」(下仁田町)、養蚕技術の教育機関「高山社跡」(藤岡市)の計4カ所で構成。政府が13年に推薦していた。
ユネスコ諮問機関の国際記念物遺跡会議(イコモス)は今年4月、「世界の絹産業の革新に決定的役割をたした」として登録を勧告。21日の審査では、日本を除く20カ国中18の委員国が「産業遺産の素晴らしい例だ」などと登録への賛意を表明した。
国内の世界文化遺産は昨年登録された富士山に続き14件目。自然遺産を含めると18件目で、近代の産業遺産が登録されるのは初めて。委員会最終日の25日に登録される。
ユネスコは「フランスから移転した技術で伝統的な養蚕を発展させ、世界をリードした。生糸の大量生産の優れた見本で、和洋折衷の独特な様式の建物も貴重だ」と高く評価した。 富岡製糸場(富岡市)は1872年に明治政府が西洋の技術を導入して建設した当時世界最大規模の器械製糸場で、木骨レンガ造の
遺産はこのほか近代養蚕農家の原型とされる「田島弥平旧宅」(伊勢崎市)、自然の冷気で蚕の卵を貯蔵した「荒船風穴」(下仁田町)、養蚕技術の教育機関「高山社跡」(藤岡市)の計4カ所で構成。政府が13年に推薦していた。
ユネスコ諮問機関の国際記念物遺跡会議(イコモス)は今年4月、「世界の絹産業の革新に決定的役割をたした」として登録を勧告。21日の審査では、日本を除く20カ国中18の委員国が「産業遺産の素晴らしい例だ」などと登録への賛意を表明した。