今年から写真家宮本隆司さんを代表として開催された徳之島アートプロジェクトが春を終え、夏の用意を進めています。
徳之島は四季を通して暖かく亜熱帯の自然が豊かに広がる海と山がとても美しい島です。
島に固有の動物や植物が数多く生息し、世界自然遺産への登録が期待されている島です。
日本列島の南西に位置する徳之島は、古代からの歴史と人々の生命力にあふれ、サトウキビから作られる黒糖や黒糖酒、闘牛で知られる南の島です。
古くから自給自足可能な島といわれてきた徳之島が、農業問題、高齢化、過疎化などの様々な問題に直面して、現在その独自性が危うくなりつつあります。
高齢化と過疎化の徳之島で、現代アートに何が出来るのでしょうか。
アートで人々の意識は触発されるでしょうか、島の生活環境が活性化されるでしょうか。
島南端の面縄、北端の金見と中央にある当部の三集落を中心に、アートで島全体を包み込むような試みを展開していきます。 アートに出来ることは限られますが、想像と創造力で可能なことから始めてみようと思います。
代表 宮本隆司
そこでは、現在、ボランティアスタッフを募集中です。
http://tokunoshima-artproject.com/news/10宮本隆司さんは、私が30年ほど前、ともに東アジアの近代建築や廃墟群を調べて歩いた仲間でもあり、香港の九龍城砦の踏査を敢行した写真家でもあります。
現在、神戸芸術工科大学の教授として谷口文保先生と同じ所属というのも不思議なご縁です。
宮本さんが進める徳之島アートプロジェクトに目が離せません。
藤原 惠洋