建築史家でまちづくりオルガナイザーこと、藤原惠洋(ふじはらけいよう)教授の活動と、通称ふ印ラボ(ここで「ふ」の文字は意味深長なのでちょっと解説を。ひらがなの「ふ」は「不」の草体。カタカナの「フ」は「不」の初画を指しています。そのまま解釈すれば「つたない」かもしれませぬ。しかし一歩踏み込んで「不二」とも捉え「二つとないもの」を目指そう、と呼びかけています。ゆえに理想に向けて邁進する意識や志を表わすマークなのです。泰然・悠然・自然・真摯・真面目・愚直を生きる九州大学大学院芸術工学研究院芸術文化環境論藤原惠洋研究室というわけ、です!)の活動の様子をブログを介して多くの同人・お仲間・みなさまにお伝えしています。 コミュニケーションや対話のきっかけとなるようなコメントもお待ちしております!
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柯です。
3月5日から母国台湾における文化遺産・文化資産の調査を展開してきました。
ここに概要を速報で紹介いたします。

さてまずは意外な歴史人物の紹介から。
初めて西郷隆盛を知ったのは台湾の高校生時代のこと。ある書物に掲載された
西郷隆盛の紹介文に興味を持ちました。その後、私の大学生時代に日本へ来ることがありましたが、その際に東京・上野公園に佇んでいる「西郷隆盛銅像」を初めて見ることができ、そのときの印象は深いものとなりました。
その後、昨年に私はあらためて日本へ留学することになりました。2013
年春夏の時期、東京大学文学部の大学院で研究生をしていた頃、よく本郷キャンパスの「池之端門」を出て、上野公園へ行きました。そこに佇んでいる「西郷隆盛銅像」に挨拶をしに行ったのです。御存じだと思いますが、この西郷さんの銅像はいつも深い目線で首都東京を見守っており、あるいは、もっと遠くの故郷鹿児島までを見通しているのかなぁと私は考えていました。
そして2013年の盛夏、初めて西郷さんの故郷鹿児島を訪ねました。維新資料館には西郷さんのことが詳しく紹介されており、私は明治はじめの頃の日本の出来事を数多く学ぶことができました。その結果、西郷さんは日本を近代国家に育てていった重要な役割を担っていた大人物だということがわかりました。

その後、私は
博士後期課程への進学を機に東大から九大へ移ることとしました。その結果、その後も西郷さんと深い縁が絶えずにつながっていることを知るのです。
徹底フィールドワークの移動研究室とも言える藤原研究室に入って常に各地へのフィールドワーク調査を展開して行くことなりましたが、その中心に熊本県菊池市がありました。ちょうど3年にわたる受託研究菊池文化資源総合調査の最終年度になっていたからです。
そこで私もふ印ボス藤原先生の伴うかたちで何度ともなく菊池へ訪ねて行くようになりました。そこで菊池が西郷隆盛ゆかりの地でもあると知り心からシンクロする出来事に驚きました。
この情報を初めて知ったのは菊池市七城町のバカボン会会長の
霍田光一郎さんから教えてもらったことに由来します。霍田は私が台湾人と知ると、西郷隆盛の息子西郷菊次郎が台湾で県知事をしていたことを知っていますか、と尋ねられました。
記憶の中から呼び戻しながら、そういえばある記念碑が設置されたと
私が答えたところ、霍田さんは大喜び。西郷さんの系譜を台湾人が知っているとは思わなかった、あなたはエライ、と言うのです。それ以来、西郷菊次郎が私たちの間に友の橋を架けることとなりました。

今回、あらためて20143
5日、西郷菊次郎のことを調査するために宜蘭に行きました。文化遺産を通じで菊池とのネットワークを編み直すことが出来るのではないか、と思ったからです。菊池と台湾の新たな交流を組み立てる事もできるのではないかと思えます。

西郷菊次郎は、西郷隆盛の息子として知られています。台湾の北東部にある宜蘭という町には西郷菊次郎記念碑が設置されています。その記念碑を通じ地元の住民たちが今でも西郷菊次郎を尊敬していることがわかります。

菊次郎は1897年から5年間、台湾の宣蘭支庁長として赴任していました。この時に完成した堤防が百年を過ぎたいまもそのまま残っているのです。宣蘭市の繁栄のために大工事を完成した菊次郎のことを、台湾の市民はいまだに尊敬し、その名を刻んだ石碑を堤防に飾っているのです。
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宜蘭設治記念館には西郷菊次郎の任免状とゆかりの出来事の数々が展示されています。数年前に鹿児島県の方々が西郷菊次郎についてのドキュメンタリー作品を制作するために来訪されたとのこと。現在も両県間の連携事業が推進されており、盛んに交流しているとのことです。
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文化遺産は国境を超えてきずなをつながり、文化遺産によってネットワークを編んで行きます。私はこうした価値こそ文化遺産の最高価値だと考えています。
友よ!いつかぜひ現地に行き、西郷菊次郎の出来事を偲んでください。

BY D1 柯勝釗

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