建築史家でまちづくりオルガナイザーこと、藤原惠洋(ふじはらけいよう)教授の活動と、通称ふ印ラボ(ここで「ふ」の文字は意味深長なのでちょっと解説を。ひらがなの「ふ」は「不」の草体。カタカナの「フ」は「不」の初画を指しています。そのまま解釈すれば「つたない」かもしれませぬ。しかし一歩踏み込んで「不二」とも捉え「二つとないもの」を目指そう、と呼びかけています。ゆえに理想に向けて邁進する意識や志を表わすマークなのです。泰然・悠然・自然・真摯・真面目・愚直を生きる九州大学大学院芸術工学研究院芸術文化環境論藤原惠洋研究室というわけ、です!)の活動の様子をブログを介して多くの同人・お仲間・みなさまにお伝えしています。 コミュニケーションや対話のきっかけとなるようなコメントもお待ちしております!

遅くなりましたが、去る215日、学部学生の学びの集大成となる卒業論文発表会が行なわれました。
その報告を行います。 

 

少しでも良い論文、発表になるよう、学部学生4名で5号館5階のふ印学生研究室に籠もり、寝食を共にしながら(?!)少しでも訴求力のある発表を成し遂げたいと最後まで諦めずに準備を続けてきました。

 

数十ページの論文を、たった7分でまとめて発表するということは決して容易ではありません。
私も、藤原先生から「たとえばスケッチをするとしよう。その際に人が見えているものは一部分でしかなく、隅から隅までの背景なんて実際には見えていない。だからこそ、一番訴えたいものをきちんと伝えていく努力がもう一手間必要なのではないだろうか。全てを伝えようとせずに、一番伝えたいことをつたえていくこと。必要ならあえて書き残すこともたいせつでしょう」と厳しいアドバイスを受けてきました。
そのため、私がまとめた研究で一番大切だったのは何か、そして伝えたい所なのはどこなのかということを出来上がった論文を再び読み返しながら考えてきました。

 

ほとんど徹夜の状態で最後の仕上げを重ねて当日、早朝からいよいよ発表が始まります。
 

トップバッターは尾方さん。
テーマは「現代日本における大学生のインターンシップの意義と課題〜3社の1年10ヶ月の実践的体験を通じた参与調査〜」

自らの長期インターンシップの経験を基に、インターンシップの現状と課題を分析、質の高いインターンシップの為のプログラムデザインを提案しました。これからインターンシップを控えるさらに下の代の後輩達にも是非聞いて欲しいような内容でした。

 

続いて白水君。
テーマは、「昭和レトロの概念分析と受容に関する研究〜平成生まれはなぜ昭和レトロに魅力や懐かしさを感じるのか」

芸工の授業でも取り上げられていた、おなじみの「ALWAYS三丁目の夕日」を例の一つとしてあげ、いくつかの懐かしさの生起モデルから平成生まれが昭和レトロに魅力を感じる傾向について説明しました。目の着けどころがユニークな研究は、副査の先生からも高評価でした。

 

そして期待の平川君。
テーマはドイツまで行った「地域社会に支えられ地域社会を活性化する
Jリーグ100年構想の評価と課題に関する研究」

サッカーを題材とし、サッカーが盛んなドイツとそうでない地元、福岡という二つのフィールドを比較し、サッカーが文化的役割を担いながら地域にもたらす効果について考察しました。おそらく研究の為に遠くドイツまで足を運んだような学生はあの場で彼だけでしょう!卒業研究や論文の執筆、さらにはそれを聞き手に明解に伝えるスキルを、社会に出てからの活躍に向けて学ぶことが出来たでしょうか。

 

最後に、わたくし蒔田。
テーマは「アートを用いた福岡子どもホスピスプロジェクトの活動支援に関する研究」です。

以前こちらでも報告させて頂きました、「森の音楽会」を一つの例としてあげ、プロジェクトの現状を分析、整理し、非医療者である学生の視点からの福岡子どもホスピスプロジェクトの活動支援の在り方について考察しました。2月7日に行なわれました、
21世紀プログラムでの卒論発表会に続いて2回目の発表となりましたが、聞いてくださった皆様に少しでもこの取り組みの意義やプロジェクトの活動などを知ってもらい、興味を持って頂けたらとの思いで発表させて頂きました。
副査の知足美加子先生からも様々なアドバイスを頂き、今後の活動、そして心構えの指針となりました。芸工生でないにも関わらずこの論文審査や発表会に参加出来たことに大変感謝しております。

 

私が所属している21世紀プログラムでは、様々な専攻分野の学生が所属していることもあり、卒論発表会では、発表後、学生教員問わず活発な議論が交わされます。時には分野の異なる教授同士の議論がヒートアップしてしまうこともあります。発表の持ち時間外でも互いに質問しあったり、アドバイスをしたりという光景が見られます。

芸術情報設計学科の発表会でも、このように研究室を越えて学生それぞれがお互いの研究テーマに関心を持ち、介入し合えばもっと素晴らしい発表会になるのではないでしょうか。発表会は集大成を発表した終着点ではなく、その発表がまた他の誰かの気づきのきっかけとなったり、議論によって次の研究ステップへのヒントが得られたり。発表会も卒論生だけでなく、学年問わず多くの人に参加してもらうことで卒論発表会という場は大きな可能性を秘めた場になり得ると考えます。

 

最後に、私たち卒論生の研究はこの発表会を持って一区切りとなりましたが、この卒業研究は今後の就職や進学等に向け大きな糧となったことは間違いありません。
研究と論文執筆を進めるにあたり熱心な指導をして下さった藤原先生、さらには様々な視点から多くのアドバイスを下さいました藤原研究室のメンバーの皆さん、関係者の皆様には厚くお礼申し上げます。

蒔田真弓 九州大学21世紀プログラム 九州大学水泳部 

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