建築史家でまちづくりオルガナイザーこと、九州大学藤原惠洋(ふじはらけいよう)名誉教授の活動と、通称ふ印ラボ(ここで「ふ」の文字は意味深長なのでちょっと解説を。ひらがなの「ふ」は「不」の草体。カタカナの「フ」は「不」の初画を指しています。そのまま解釈すれば「つたない」かもしれませぬ。しかし一歩踏み込んで「不二」とも捉え「二つとないもの」を目指そう、と呼びかけています。ゆえに理想に向けて邁進する意識や志を表わすマークなのです。泰然・悠然・自然・真摯・真面目・愚直を生きる九州大学大学院芸術工学研究院芸術文化環境論藤原惠洋研究室というわけ、です!)の活動の様子をブログを介して多くの同人・お仲間・みなさまにお伝えしています。 コミュニケーションや対話のきっかけとなるようなコメントもお待ちしております!
新年あけましておめでとうございます。
学部4年生の平川です。
本年もよろしくお願いいたします。

早速、本日開催された、唐泊の新しい牡蠣小屋デザインワークショップ+新年会の活動報告をアップします。

まず唐泊漁協の岩城所長のもと牡蠣養殖の施設を見学させていただきました。いくつもの新しい発見があったのですが、中でも牡蠣はホタテの貝に付着したまま成長し、最終的にホタテ貝一枚あたり10個ほどの牡蠣ができるという事実が驚きでした。そして、想像していたよりはるかに手の込んだ作業が存在しており牡蠣養殖の大変さを知りました。印象的だったのが「水道水よりも菌が少ないのにさらに滅菌する必要があるのか」という質問に対し、「一度でも問題が起これば今後営業できなくなる」というご回答です。食品を作ることの難しさを身にしみました。
あいにくの雨でメインの牡蠣のいかだを見ることができなかったのは残念ですが、それでも私たち研究室メンバーはいくつもの新しい経験をさせて頂きました。


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その後海づり公園へ移り、研究室メンバーで以上の見学の気づき・発見を表にまとめました。そして岡部さんの竹にまつわるお話を聞き、「私が考える新しい牡蠣小屋デザイン」にアイディアを出しました。世界にはさまざまな竹による建築・アートがあり、実は竹は、頑丈さ、美しさ、手軽さなどを兼ね備えていることが分かりました。それを受け生徒や社会人が自分の考えたデザインを発表したのですが面白いアイディアが多く見られました。さて今後この中から採用されるアイディアはあるのでしょうか。この成果は次回のワークショップのための資料になります。

実現可能かどうかなどは気にせずに、私たちは専門的ではないからこそ考えられる斬新なアイディアが捻出できるはずです。今後ワークショップを重ねるごとにますます生み出していきたいと思います。


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ワークショップが終わり、待ちに待った新年会に移ります。
準備されていたのはたくさんの牡蠣、牡蠣、牡蠣、海老、烏賊。関係者の皆様に本当に感謝です。
実は私は、漁協が盛んな町:で生まれたにもかかわらず子供の頃から牡蠣が苦手で、今日は大丈夫だろうかと心配しておりました。しかし板谷会長に焼いていただいた牡蠣は、それはもう濃厚で海のエキスがぎっちりと詰まった最高の味でした。大人になると味覚が変わるとも言いますが、それ以上に、良質な唐泊の牡蠣だからこそなのだと思います。
漁協の方々との新しい出会いとお話のおかげでたいへん貴重な新年会になりました。

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最後になりましたが、今回のワークショップと新年会の実行にあたり多大なご協力を頂きました、唐泊支所会長板谷様、所長岩城様をはじめとする唐泊漁協の皆様、岡部義孝様、中嶋健二様に対し厚く御礼申し上げます。


平川  耕輔


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