建築史家でまちづくりオルガナイザーこと、藤原惠洋(ふじはらけいよう)教授の活動と、通称ふ印ラボ(ここで「ふ」の文字は意味深長なのでちょっと解説を。ひらがなの「ふ」は「不」の草体。カタカナの「フ」は「不」の初画を指しています。そのまま解釈すれば「つたない」かもしれませぬ。しかし一歩踏み込んで「不二」とも捉え「二つとないもの」を目指そう、と呼びかけています。ゆえに理想に向けて邁進する意識や志を表わすマークなのです。泰然・悠然・自然・真摯・真面目・愚直を生きる九州大学大学院芸術工学研究院芸術文化環境論藤原惠洋研究室というわけ、です!)の活動の様子をブログを介して多くの同人・お仲間・みなさまにお伝えしています。 コミュニケーションや対話のきっかけとなるようなコメントもお待ちしております!
みなさま
おはようございます。

今年も私の大きな課題は東日本大震災との関係性。今年は、両親の介護も重なり、被
災地に行く機会が半減しました。女川や石巻に行くと、まだまだ復興が形で見えない
のですが、反面、仙台では繁華街の賑やかな人通りに驚きました。特に、原発被害の
フクシマの被災地に行くと心が震えてしまいます。飯館村の除染はまだほとんどなさ
れず、100人程度の住民は高齢者がほとんどで、「いいたて全村見守り隊」をつく
り、店も開いていない中で生活しています。妻の実家のいわき市では、被爆地から逃
れてきた人たちへの住民の補償金を巡るネタミ発言を聞いたりもしました。
こうした状況下で、東京オリンピックが決まり、東京への一極集中がまた加速するで
しょうし、資材の高騰や人材不足で、被災地の復興が遅れるのは確実です。
大都市への集中による地方都市の疲弊は、これからも加速度的に進行するのではない
かという恐れの中で、少しでも地方の元気を伝えたいと思います。様々な歴史や風土
が育んだ地方特有の文化、まちやムラでコツコツと頑張っている住民の方々、他所か
ら来て何かを行っているたち、こうした人をできるかぎり「ケンプラッツ」では取り
上げたいと考えています。また、石巻の拠点「日和アートセンター」も3年目を迎
え、予算がない中でも来年度も何らかの形で継続させていければと思います。
日本は、今、とても危ないところに来ています。政府は生活の豊かさは「金」である
と考え、経済政策ばかりを進めています。人口が減少したなかで、道路やダムを建設
しても無駄になるはずなのに、公共事業に力を入れハードの整備ばかりにお金を費や
しています。この経済政策は、近い将来には破綻するし、特にオリンピック後はギリ
シャ危機のような相当ひどい経済社会が待っているのではと危惧しています。
原発は稼動に向けて動き始めていますが、近い将来、東日本大震災規模の南海トラフ
地震が起きた場合、たぶん数基の原発は爆発し、日本全体がフクシマ状況になるで
しょう。そういう危機が目の前に迫っているのに経済発展を叫んで、原発を稼働させ
るという政治家や経済界の気持ちがわかりません。国を滅ぼそうとしているとしか思
えません。
近隣諸国との関係も力の論理を振りかざそうと、戦前を思わせるような特定秘密保護
法も議会制民主主義を逆手にとって、数の論理で強引に通しています。日本は確実に
破綻の道を歩んでいると思われます。
人間の尊厳は何だろうと考える機会が、介護に従事していると多くなります。91歳の
父は、物忘れが激しく、ちょっと前に風呂に入ったことも忘れてしまいます。トイレ
では大便の処理がうまくできなくて、家族が面倒見る場合も出てきています。しか
し、食事の時や、少し手を貸した時には「ありがとう」と拝むように何回も言ってこ
ちらが恐縮してしまいます。ボケに近い状況になっても感謝することを忘れない、こ
うした人間の尊厳にかかわる行動はどこから来るのだろうかと考えさせられます。
私が嫌いな人は「偉ぶって威張る人」「だます人」です。自分が目立ちたい、自分は
人よりも上なのだと考えがちで、やたら虚勢を張り、人をこき使ったりする人がいま
す。そういう人は、逆の立場になった時にはとても弱く、自分を守ることもできなく
なってしまうのではと思います。さまざまなことに「ありがとう」という感謝の気持
ちを持って接する。そういう人間に少しでも近づけるように自分も努力したいと思い
ます。
みなさま、今年も私の一方的なメールにお付き合いいただき「ありがとうございまし
た」
来年は、横浜トリエンナーレが開催されます。黄金町地区でも様々な催しを用意し
て、皆様をお迎えしたいと思います。
来年が皆様にとって良い年で、日本という地域社会がより良いものとなり、世界が平
和であることを願っています。
では、皆様お身体ご自愛にて、良い年の瀬をお迎えください。そして、来年もよろし
くお願いいたします。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
クリエイティブ ディレクター
仲原 正治

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