建築史家でまちづくりオルガナイザーこと、九州大学藤原惠洋(ふじはらけいよう)名誉教授の活動と、通称ふ印ラボ(ここで「ふ」の文字は意味深長なのでちょっと解説を。ひらがなの「ふ」は「不」の草体。カタカナの「フ」は「不」の初画を指しています。そのまま解釈すれば「つたない」かもしれませぬ。しかし一歩踏み込んで「不二」とも捉え「二つとないもの」を目指そう、と呼びかけています。ゆえに理想に向けて邁進する意識や志を表わすマークなのです。泰然・悠然・自然・真摯・真面目・愚直を生きる九州大学大学院芸術工学研究院芸術文化環境論藤原惠洋研究室というわけ、です!)の活動の様子をブログを介して多くの同人・お仲間・みなさまにお伝えしています。 コミュニケーションや対話のきっかけとなるようなコメントもお待ちしております!

19世紀東亜港湾都市の歴史記憶と再生国際シンポジウム

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25日、藤原先生が登壇された「2013淡水洋行の歷史與新貌研討會19世紀東亜港湾都市の歴史記憶と再生国際シンポジウム」、主催機関は「淡水古跡博物館」、新北市政府文化局が「2008国家重要発展計画を挑戦」を迎えるため、古跡の保存、補修、再生および世界遺産資料の収集などへの方向を努力し、全面的にローカル・エリア作りの力を通して、観光的な重鎮かつ良質文化のある町づくりに力を入れて行きたいと思う。そのため、2005年7月1日に「淡水古跡博物館」を成立させました。淡水古跡博物館の成立は、台湾の古跡保存や観光運営などにとってはすべて斬新なトライであり、新たな文化産業作りへの貢献を期待している。 (http://www.tshs.ntpc.gov.tw/

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藤原先生が「日本における歴史的建造物の保存修復と再利用に関する潮流〜港湾都市における文化・創造性を生かした都市再生へ〜」というテーマを発表しました。発表の要旨は以下の如く


要旨:本発表では、近年の日本における歴史的建造物の保存修復と再利用に見られる特徴を概説する。そのうえで、現代日本が展開している緻密で実証的な歴史的建造物の保存修理事業の理念と方法論を知るために事例を検討していく。本発表で紹介するのは、
19世紀以降の東アジアの近代化過程に影響を与えた西欧列強による建築の好例として英国領事館をとりあげ、その中から現在まで5年間にわたる国庫補助事業として文化財保存修理事業を進めてきた下関英国領事館の現場を見て行く。敷地は日本を構成する本州西端の港湾都市下関であり、日本の近代化の歴史上、重要な位置であった。同時期の東アジアに展開した英国在外公館に共通する建築活動を知るうえで重要な建築遺構と考えられる。さらに同遺構は本年12月に保存修理事業を完了させた後、公開文化財として市民社会に向けどのように活用して行くのかが検討されてきており、長らく市民参加を意図しながら展開されてきた論議の手法や成果も日本では先導的な事例として評価されている。
したがって本発表は、こうした喫緊の事例を軸に、日本における歴史的建造物の保存修復と再利用の歴史的文脈を把握したうえで、具体的な下関英国領事館の保存修理事業の事例検討を通し、日本における近代化を先導してきた数多くの港湾都市における文化創造性を生かした都市再生を普遍的に論じることを目的としている

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ほかの発表者とテーマは以下の如く。

松浦 / 日本關西大學文學部教授、亞洲文化研究中心主任
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世紀環臺灣東亞航運的展開

陳支平 / 中國廈門大學歷史學系教授、國學院院長
廈門開港歷史與鼓浪嶼世界遺的推動情形

陳世明 / 成功大學建築學系副教授
歷史區域再生與生活文化發展以臺南市舊城歷史區域為例

徐燕興 / 師範大學地理學系兼任講師
大稻埕歷史街區保存經驗、困境與可能性

陳國棟 / 中央研究院歷史語言研究所研究員
外人僑居與淡水開港後的地方經濟

黃俊銘 / 中原大學建築學系副教授
淡水得忌利士洋行舊址遺構的歷史與未來

黃瑞茂 / 淡江大學建築學系副教授、系主任
歷史街區活化的想像與策略以淡水藝術大街為例

大変に有意義なシンポジウムで、19世紀以降の開港の歴史の文章より、町の中で繁栄していた建物は、いまなお現存している建物として保存再利用、都市再生、空間運営など、これらに関する課題を通して、関連する団体に対し、さらに啓発することとなるでしょう。

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廖館長さん、ありがとうございました。


見学

翌日、淡水文化景観エリアを見学しました。

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BY D1 柯勝釗

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