建築史家でまちづくりオルガナイザーこと、藤原惠洋(ふじはらけいよう)教授の活動と、通称ふ印ラボ(ここで「ふ」の文字は意味深長なのでちょっと解説を。ひらがなの「ふ」は「不」の草体。カタカナの「フ」は「不」の初画を指しています。そのまま解釈すれば「つたない」かもしれませぬ。しかし一歩踏み込んで「不二」とも捉え「二つとないもの」を目指そう、と呼びかけています。ゆえに理想に向けて邁進する意識や志を表わすマークなのです。泰然・悠然・自然・真摯・真面目・愚直を生きる九州大学大学院芸術工学研究院芸術文化環境論藤原惠洋研究室というわけ、です!)の活動の様子をブログを介して多くの同人・お仲間・みなさまにお伝えしています。 コミュニケーションや対話のきっかけとなるようなコメントもお待ちしております!

今年度の芸術工学部芸術情報設計学科3年生を対象とした藤原先生の実践的演習「芸術文化企画演習」が始まりました。

 
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 芸術文化企画演習

*演習の主旨・社会的使命(ミッション)

 市民が主人公となる時代の芸術文化環境を背景に、次世代型のアートマネジメント
を体験的に実践する。具体的には、地域社会の巷間に潜んだ文化資源を探索・
再発見し、それらをリソースとした企画・舞台・作品の創造を行なう。
そのうえでオーディエンス(観客)によるフィードバックを行ない、芸術と社会
をつなぐ架け橋としての芸術文化環境整備の指針を得て行く。

 
 

* 演習の特徴 演習から得られる、もの、こと、ひと

 ◉フィールドワーク:世間に隠蔽されたリソース(芸術文化資源)への気づき

 ◉ワークショップ:それらを生かした地域再生活動やエコツアー・スタディ
  ツアー構想などを通して、企画力と実践力を身につける

 ◉プレゼンテーション たいせつなコンテンツを社会に対して効果的に
  プレゼンテーションする能力を形成する

 

*この演習から得られるものをキーワードで表せば!

包括的キーワード 

文脈(ぶんみゃく) 紐帯(ちゅうたい) 矜持(きょうじ)

下位キーワード  

リソース(芸術文化資源)、アートマネジメント、オルタナティブ、近代化遺産、
芸術、環境、建築、都市、クリエイティブ、再生、市民、参加

 

今回は、以下の5つのプログラムの中から、学生が最も興味のあるテーマごとに
グループに分かれ、それぞれがプロジェクトを成長させていくものです。
 

プロジェクトAK(赤煉瓦ネットワーク・荒尾大牟田フィールド)

プロジェクトAM(天草フィールド)

プロジェクトAN(安全安心マップづくり)

プロジェクトKI(菊池フィールド)

プロジェクトBF(ブラウンフィールド)

 
 

今回は最初の講義です。
企画力を一気にたかめていくための基本中の基本としてきわめて実践的な「ブレーンストーミング」を学びます。
 まず4人〜6名程度のグループを3組作りました。

そのうえで第1段階の作業に入って行きます。
「ブレーンストーミングとはどのようなものか、知らなくてもかまいません。体験の中からそのイメージをまずは視覚化してみよう」
この結果は以下の通り、魔法の杖のようなアイデア出しや他の人のアイデアに便乗していく面白さに包まれて行きました。

そのうえで次の段階が本当の目的だったと見え、藤原先生の研究テーマでもある「温故知新」とはいったいどのようなことなのでしょうか、そのイメージマップとピクトグラムを作成してみましょう」
といった合計ふたつのお題に取り組みました。
 

受講学生は、それぞれ思い思いに描き話しながら、まだ見ぬ不思議な謎のブレーンストーミングの作業を行っていきます。
藤原先生から最初にこれだけは守って行こうと指示されたことも緩いものでした。
グループでコトを進めて行こう、決して他人のアイデアや意見を批判しない、他の人のアイデアにおおいに便乗歓迎といった、わずかなルールだけを守りながら・・・・授業とは思えないようなオープンな雰囲気の中で生まれたものは

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もののひととき。
あっという間の出来事でした。
これほどの限られた短時間の間でも、参加者の意見やアイデアの出方を見ていると、一人一人の行動パターンがよく見えてきます。
そのうえで、上手なブレーンストーミングの仕掛け方や進め方、なにより重要なファシリテーター(楽しい雰囲気での議論促し役)の存在、意見や相互関係等をどんどんその場で視覚化しながら関わりあいをわかりやすく見せて行く「見せる化」の重要性などを一気に学びました。

けっして受講生は多くないのですが、さすがは芸工生というだけあって、最後の「温故知新」に関しては、じつに面白い議論の経緯が生み出され、そこから新しい製品イメージやわかりやすく視覚的に伝えて行くためのピクトグラムの完成に至ったチームもありました。

そのアイデアの発信と展開、相互の話し合いから生まれる練り上げの早さに参加者一同がみずから驚きつつ、そうした場を生み出す道具としてのブレーンストーミングのすごさをからだまるごとで体験した時間でした。

その後は藤原先生より「温故知新」を実際に知って行くために、象徴的な事例とも言える大分県玖珠町の豊後森機関庫の問題をご紹介いただきました。 
ここで取り組もうとしていること。課題は何か?可能性はどのような広がりか?温故知新からいったい何が生まれて行くだろうか、といったわくわくするようなお話でした。

ブレーンストーミングという手法を身につけて行きながら、それらをどのような問題や課題に対して効果的に用いて行くのか、きわめて実践的な演習だったと思います。
 

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この「芸術文化企画演習」では、今年後は、実際に藤原先生が指導している数々の近代化遺産保存再生活用検討のフィールドへ出向きながら、座学のみならず現場の調査や関係者へのインタビュー調査等を通して、より実践的な社会を見据えた物の考え方を深めてゆきます。

 
追記 
次回以降の開講状況です。
◎10月25日(金)は、藤原先生が台湾で開催される国際会議「19世紀東アジア港湾都市の歴史的記憶の保存と新たな都市づくり」 に参加されるため不在。休講ではなく
受講生による自主演習とします。どうぞご参集ください。講義室は532教室。さらに必要なら5号館5階藤原研究室学生研究室にてTA大学院生達がテーマ展開へのアドバイスを行います。
シラバスは以下の通り訂正へ。
10月25日(金)藤原は海外出張で不在。プロジェクト・テーマによるグループ・ミーティングを自主的に行うこと。問題・質問があれば、代役として研究室の他のスタッフが「カードを用いたディスカッション」を指導。その成果を帰国後の藤原がチェックし、以降の作業につなげていく。」
 

◎11月1日(金)は、当初計画のいっかんとして提案がなされました天草プロジェクトが希望者不在のため不成立となり、この日の熊本県天草市へのガイダンス学外演習は中止となりました。一方、藤原先生は当初の予定とおりこの日は天草市本渡町にて天草大陶磁器展公募作品審査を行うため天草に滞在しています。そのため演習には不在。休講ではなく5号館5階藤原研究室学生研究室にてTA大学院生達がテーマ展開へのアドバイスを行います。
シラバスは以下の通り訂正へ。
「11月1日(金)藤原は熊本県天草市出張で不在。プロジェクト・テーマによるグループ・ミーティングを自主的に行うこと。問題・質問があれば、代役として研究室の他のスタッフが先週に続き「カードを用いたディスカッション」を指導。その成果を藤原がチェックし、以降の作業につなげていく。」
 
以上のシラバス・スケジュール変更等に関する連絡先は以下の通り。 

藤原惠洋研究室 電話・FAX 福岡−553−4529
メイル keiyoあっとまーくdesign.kyushu-u.ac.jp

  

特派員:D3 國盛 

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