建築史家でまちづくりオルガナイザーこと、藤原惠洋(ふじはらけいよう)教授の活動と、通称ふ印ラボ(ここで「ふ」の文字は意味深長なのでちょっと解説を。ひらがなの「ふ」は「不」の草体。カタカナの「フ」は「不」の初画を指しています。そのまま解釈すれば「つたない」かもしれませぬ。しかし一歩踏み込んで「不二」とも捉え「二つとないもの」を目指そう、と呼びかけています。ゆえに理想に向けて邁進する意識や志を表わすマークなのです。泰然・悠然・自然・真摯・真面目・愚直を生きる九州大学大学院芸術工学研究院芸術文化環境論藤原惠洋研究室というわけ、です!)の活動の様子をブログを介して多くの同人・お仲間・みなさまにお伝えしています。 コミュニケーションや対話のきっかけとなるようなコメントもお待ちしております!

ふ印ラボ(九州大学大学院芸術工学研究院藤原研究室)社会人博士後期課程1年生に在籍する佐藤忠文さんが代表幹事として開催する「九州大学地域情報化研究会」の記念すべき第一回目が熊本県菊池市を舞台に、菊池市中央公民館3階において多数の参加者を前に開催されました。
 写真 1
 
 写真 2
 


|九州大学地域情報化研究会について
 

・目的

まちづくり活動をはじめ、各種の行政活動、市民活動に対するICT技術の活用が
進められる一方で、運用性、発展性において音大を抱える場合も少なくない。
本研究会では、これまでの取り組みを批判的に検証しつつ、専門家のみならず
一般市民による研究、実践を通して、地域社会に対し新に貢献可能な地域情報化の
あり方、その方策を検討する。



|地域情報化とは?

地域+情報化

地域………主体性を発揮する 局所的な地理的範囲

情報化…… 
1:イメージの実体化 2:プラットフォーム結成 3:情報技術による地域振興 
 

|様々な地域情報化の取り組み例

・東方テレビ 熊本県住民ディレクター: 
地域住民がディレクタとして地域の文化資源を拾い上げたり、市民のプライドを
高めるような情報を発信するもの。


・こみゅっと藤沢:
電子市民会議室(インターネット会議) 15年近く継続。作っても使わなくなった
地域の例も多い。


・ごろっとやっちろ:
地域SNS 八代市が全国で一番最初に始めた。 現在は全国に400以上ある。




|情報化の3類型


1 情報によって形成される「地域」

・情報が「地域」を作る?

・新聞が「日本」を作る?

・九州日日新聞が「九州」を作る?

メディアによって意識が形成され、地域としての枠が出来上がった。


2 プラットフォーム結成

新たなコミュニケーション基盤の誕生

インターネットを通して、掲示板など恊働の場の誕生


3 情報技術による地域振興

情報発信、HPで地域のPR、テレワークなど

ホームページなどで観光情報の発信や遠隔地就労

 


|地域情報化と行政情報化

自治体以外が行う情報化⇔自治体が行う情報化⇔自治体内部の情報化


1970年代から地域情報化が始まった。情報化社会論

「知的生産の技術」梅棹忠夫 などが著書


|トップダウン形式の普及

1980年代 パソコン通信、ニューメディア

1990年代:インターネット、テレビなどマルチメディア

      (1993年)Windows95の爆発的なヒット

2000年代:インターネット普及



|ボトムアップ形式の普及

1985年~:大分では、住民自らインターネット整備をおこなった     

1990年代:電子市民会議室を多くの市町村で設置。

     インターネット上でも住民参加のまちづくりが始まる。

2010年代:ソーシャルメディアの普及(Facebook、Twitter、Ustream)


流行っては廃れ、流行っては廃れといった状況が問題。


|地域情報化と熊本
熊本は、地域情報化の最先端を走っていた!? 

「ごろっと八代(やっちろ)」

地域SNS1号(恐らく世界初)

2004年10月誕生 mixiを参考に、招待性のSNSとして機能。

八代市職員の小林隆夫氏自身によるシステム開発『open-gorotto』


・地域SNSから見る地域情報化の問題点

「天草webの駅」天草市が2008年3月より運営

いわゆる「立ち枯れる」状況に至った。

活発な地域情報化プロジェクトでは、結局のところ地域における

実際の交流基盤が活発であることが必要。



情報化社会に必要な「地域」

情報化社会になると、地域は必要ないか?

情報プラットフォームは地域があるから生きてくる。

地域での繋がりが強ければ、情報プラットフォームが活かされ、

より手軽であったり、強固な結びつきを活かすことができる。


そして今回はゲストに幅広くITのお仕事をなさっている菊池市旭志出身の
中尾克代氏にも来ていただき、ご講演をいただきました。

写真 5

「地域活性化とソーシャルメディア」 中尾克代氏

アイティ経営研究所 代表

農業×ITを1つのテーマとしている。
お嬢さんの中尾彩香さんも東京にてIT系のお仕事をされておいでです。
今回は、わざわざ駆けつけてくれました。


SNS はマスメディアと繋がることで、効果を発揮するものものある。

Linkedin 就職履歴書のようなもの。

Facebookはダントツの利用者。10億人を超えている。人口の3割は使用。


中尾さんのIT履歴

2010年 Twitterサミット(博多)

2010年8月 クローズアップ現代ツイートが放映

2010年11月 Facebook開始 実家のお茶農家支援開始

2011年   東日本大震災 Twitterでの安否確認

2012年   農業とITをテーマに、Facebookを中心に5、6つ開設。



Facebookは、農家の何気ない日常などから生産物のプロセスを知ってもらい、
顔が見える関係性を築くことができる。

確かに即効性はないかもしれないが、徐々にプロセスを共有するなかでゆるやかな
繋がりが出来、「口コミ」という信頼が人ずてに伝わることで、ファンを増やして
いくことができる。


写真 2 のコピー
 
写真 3
 

|質疑応答

郵便屋さんのように皆が参加できて、変異性のない簡単なSNSは
整えられていないのですか?


現在問題視されているところ、未開拓な点とされているものである。

新しいSNSに乗り換え、乗り換え…1つ1つ更新していくことは大変であるし、

利用者も限られてくる。最近地域SNSのシームレス化はなされてきているが

まだまだ未発達である。

 


発表者のFacebookの「いいね」は多いけれども、私の身の回りではブログを
行っている人はあまりいない。やっている人もいるが、やりとりはお喋りの
ようなもので、
時間ばかりが削られてゆくのだが。
 


本当の地域の情報というのは、ツールを使わなくても、対面でも口コミでも
いいから発信すること。それらを補完するのがSNSであるので、地域で活動し
表現をする人がいて、なおかつ、情報化が得意な人とコラボレーションする
ことが必要である。

ITというなかなか地方の人々にとっては難しく近寄りがたい分野について、
とても分かりやすくお話をいただきました。
地方における私たちの生活にも、より介在できるようにするための
スタートアップ として、地域情報化とは一体どういうことなのか、
どのような利点があるのかなどを知ることができました。
一番大事なのは、地域や人が、価値のある情報や営みを持つことであって、
それらに社会性を持たせる過程を補完するものがITである、ということでした。

次回の研究会も楽しみにしています。
開催日時などはあらためてお伝えします。

今回の主宰者佐藤さん、研究開催、大変おつかれさまでした! 


D3 國盛 



先週の土曜日、6/22開催の九州地域情報化研究会では大変お世話になりました。まったく拙い私の発表や、機器トラブルなど反省しきりではあったのですが、中尾さんのご発表の明快さ、明朗さに救われ、何とか第1回を終えることが出来ました。本当にありがとうございました。

また、特別ゲストの彩子さん!これを機に東京から御出でになったことには感謝感激でした。彩子さんにとって良い一日となったのであればと念じているところです。

さらに、名称変更について承知いたしました。
藤原先生のご配慮のお陰で一回目に漕ぎ着け、さらには名称等に対する私のチェック不足を補って頂けていることに深く感謝致しております。


さて、地域情報化という分野には、幾つかの原理問題が隠れています。例えば、先生が終わり方に仰られていたように、実は情報化以前の情報化、ツール以前の情報化というのがあって、むしろ深めないといけないのはそのような点にあると考えています。何故多くのプロジェクトが堂々巡りを繰り返すかも、その辺りをおざなりにしているからだと私は考えています。

菊池では多重層的に様々な取組みが行われている中ですが、これからの地域社会にとって必要なことの一つとして、考えを深め、実践を行って行きたいと希望しています。をこれからもご指導、ご支援、ご協力何卒宜しくお願い申し上げます。

第2回目に向けて、構想を練りつつ、まずは御礼まで。

佐藤 忠文 

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