4月6日-7日と下関市豊北町滝部にて<豊北の未来まちづくりフォーラム>が開催されました。呼んで下さったのは、梅光学院元院長・教授の岡崎新太郎先生です。岡崎先生は、高齢化した滝部の未来を案じていらっしゃいました。藤原研究室からは、藤原先生、蒔田真弓さん、Jim Kuma君、岩井が行きました。
↓大学を朝7時に出発し、滝部についたもののこの日は生憎の雨でした。(写真は滝部駅の様子。)
↓これは、何かわかりますか?これは下から上を見上げて撮った写真です。この黒いピラピラは燕よけだそうです。このピラピラの下は駅の玄関。もし燕が巣を作ったら、そのフンが駅利用者に降りかかってしまうとこまるのでこのようにして防いでいるとのことでした。
駅の周辺にはこんな面白いものもありました。
駅周辺にある今は使われていないこの建物に古書を置いて、高校生の滞在場所にできないかということでした。
フォーラムはここ↓太陽館という名前の公民館で行われました。
トランセクトウォークの前に地図を見ます。
↓地図の作成その他いろいろお世話して下さった恒富さん。
↓フォーラムの議事内容を模造紙に記録する作業に大活躍してくれることとなる4年生の蒔田真弓さん。
地図を見た後、雨の中、皆でトランセクトウォーク。山口県で黄色いガードレールは国道ということを意味するそうです。
このような↓お店ものぞかせていただきました。大正生まれの笹尾信子さんのお店です。飲み物をご馳走してくださいました。
↓元調剤薬局だったという岡村さんのお家には、オウムのミキちゃんがいました。
↓元・薬局だったというお店の中。ジャニーズ系アイドルのポスターもいっぱいありました。
また少し歩くと↓門の中に更に門がある立派なお家がありました。
何やら笑ってる車を発見!
↓玄関にたどり着くまでやや距離がありますね。
↓地面にも花と鳥が。
↓鯨と、うどんの競演!
↓この黄緑色のポールの所に昔、鳥居があったとのこと。この鳥居はその後、下の部分を切って、写真奥に見える鳥居と神社の間に置かれたとのことです。
トランセクトウォークから帰ってきて、まちづくりフォーラムが始まりました。↓の写真は主催者の岡崎先生。岡崎先生をはじめとする夢ロード委員会の皆さんは古書で地域づくりができないかと考えていらっしゃいました。特に、高校生が通学に使う道(先ほどの笹尾信子さんのお店やオウムのミキちゃんがいる通り)の両側にある元の商店などに古書を置き、そこを読書の場とし、そこから若者と地域の方々の結びつきを強められないか、古書を使うと言っても古めかしいやり方ではなく、コミュニケーションを重視した楽しいやり方でできないかとの考えでした。
↓岡崎新太郎先生。波多野宏之先生。藤原先生。
トランセクトウォークに参加し、九大組に積極的に滝部のことを案内して下さった波多野さんは、実は、国立西洋美術館主任研究官や、アート・ドキュメンテーション学会初代会長、日仏図書館情報学会会長、日本図書館情報学会理事などを歴任したことがある、駿河台大学メディア情報学部教授の波多野宏之先生でした!!滝部の出身ということでした。
波多野先生は、自らの蔵書を滝部に提供し、これを共有財産とする地域づくりを提案なされました。その際、本物のアートを図書と一緒に置き、人々が本物のアートに触れることの重要性を話されました。さすが国立西洋美術館研究官。私もそう思います。特に美術館が近くにない人々は、本物のアートに飢えていると言ってもいいです。私は北海道の美唄市という田舎の出身ですが、札幌の近代美術館に行かなければ本物の絵画をみることができませんでした。本物の美術作品を見て味わう喜び、そして、それを他者と分け合う喜びは何ものにも換え難いものがあります。
↓聴衆者の方が思いのほかたくさん来てくださいました。
藤原先生は、滝部と同じような高齢化地域である熊本県天草市高浜地区で行っている高浜フィールドワーク・リデザインワークショップについてお話しました。岡本先生、波多野先生とは違った切り口です。
下関市豊北歴史民族資料館の吉留さんも資料館の所蔵品についてお話してくださいました。
蒔田さんが、上記の先生達の話す内容を上手に書き留めてくれました。これが模造紙議事録デビューです。大変上手にできております。-またお願いしますね。
この日の夕食は恒富さんのお宅でいただきました。掛け軸まで飛び出しました。長州の方の宴会は楽しいです。
蒔田さんとJimと私は、岡崎先生のお母様のお家に泊めていただきましたよ。夜遅くに行ったのに快く迎えて下さいました。品格の良さが全身から出ておりますです。ハイ。
この夜、九大・学生組は温かい飲み物とフルーツ、ホテルのようなお風呂とお部屋、フカフカのお布団をいただき、優雅に、心身ともに暖かく、心地よく眠らせていただきました。
↑翌日もホテルのような朝食をいただきました。もう、ホントにびっくりです。初めて会った見ず知らずの私たちにこんなに良くしていただいて、恐縮です。岡崎秀子さんには心からお礼を言います。ありがとうございました。
↓翌日の午前は、昨日のまとめと今後の予定の確認。
↓白熱教室inTAKIBE
↓この協議の後、豊北を案内して下さった藤岡達雄さん。角島自然館の職員の方です。灯台研究もしてらっしゃいます。豊北の歴史や自然に関して、実にわかりやすい解説をしてくださいました。
私にとっては人・物・文化・歴史・自然に関して、様々な発見がある下関市豊北町滝部訪問でした。唯一残念なのは、フォーラムに地元の若者が来なかったことです。ヨソモノの私から見たら、面白いところがあるのにと思います。こんなに大人ががんばっているのだから、次回は若者のみなさん、参加してね。そうすれば、滝部の未来はもっとよくなりますよ。
滝部のみなさま、いろいろありがとうございました。私たちも皆様と交流することで得るものがありました。また次回、よんでいただけたらうれしいです。その時まで、お元気で。
↓Jimと藤岡達雄さん。
↓岡崎秀子さんと蒔田真弓さん。
(ここで使われている写真の半分は村木研究室所属の博士3年Jim Kuma君から提供されたものです。Jimは日本の様々な物事に興味を持ち、積極的に藤原研究室の活動に参加してくれます。又、写真を撮るのが上手なので今回使わせていただきました。Jim君、また、藤原研究室の活動に参加してくださいね。)
岩 井