建築史家でまちづくりオルガナイザーこと、九州大学藤原惠洋(ふじはらけいよう)名誉教授の活動と、通称ふ印ラボ(ここで「ふ」の文字は意味深長なのでちょっと解説を。ひらがなの「ふ」は「不」の草体。カタカナの「フ」は「不」の初画を指しています。そのまま解釈すれば「つたない」かもしれませぬ。しかし一歩踏み込んで「不二」とも捉え「二つとないもの」を目指そう、と呼びかけています。ゆえに理想に向けて邁進する意識や志を表わすマークなのです。泰然・悠然・自然・真摯・真面目・愚直を生きる九州大学大学院芸術工学研究院芸術文化環境論藤原惠洋研究室というわけ、です!)の活動の様子をブログを介して多くの同人・お仲間・みなさまにお伝えしています。 コミュニケーションや対話のきっかけとなるようなコメントもお待ちしております!

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3月9日ー10日にかけて、鳥取大学にて行われた文化経済学会に、藤原研究室の

メンバー4人はポスターセッションに参加しました。

ポスターセッションは、学会発表とは別の形で、若手研究者が自らの研究をポスター
形式に出力し、随時プレゼンテーションを行うものです。


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岩井千華「~図書館の可能性~」

図書館は全国に3000以上存在し、どの地域にとっても重要な文化施設として認知
されています。その図書館を「知の拠点」「情報の提供」に加えさらなる地域の文化
創造拠点とするため、図書館の可能性を探ります。

現在図書館で行われているアクティビティや多様化する管理運営など、ハード面・
ソフト面と多角的な視点によって検証し、図書館を地域住民の社会的包摂の場として
機能させる可能性を研究しています。


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北岡慶子
「地域の文化資源を活かした市民参加型舞台芸術の実演に関する参与調査研究」

北岡さんは2011年12月に、自らが参画し企画・政策した市民参加型の南区浄瑠璃
「艶競里恋唄」上演をケーススタディーに、地域の伝統文化が公立の文化施設を
拠点に市民が主体となって再生し、コミュニティの形成や人形浄瑠璃の創造と継承
を可能とする例を発表しました。


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藤原旅人 
「アートプロジェクトにおけるアートボランティアの現状に関する研究」

近年各地で興隆するアートプロジェクトには、アーティスト、アートプロデューサー
地域住民の方に加え、アートボランティアの存在が不可欠です。

大学生・若年層が多く集まるボランティア。アートプロジェクトの経験が間近ででき
またアートと人々を繋ぐ大切な役割の中には、どのような長所と、問題点が内包され
ているのでしょうか。大分県別府市で行われるトリエンナーレ「混浴温泉世界」と
新潟県で10年以上の実績となる「越後妻有トリエンナーレ」瀬戸内海に点在する島々
を舞台に行う「瀬戸内国際芸術祭」を例に調査研究を行います。


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國盛麻衣佳 
「石炭顔料COAL PAINTを用いた旧産炭地におけるアートプロジェクトの実践と
評価に関する研究」

旧産炭地においては、これまで自らの地を変革するような芸術運動が行われてきて
おり、現代におけるアートプロジェクトと同様の目的意識を持っていたと考えます。
このような背景から、衰退する地域社会に働きかけるアートプロジェクトは
旧産炭地において有効であると考え、自らが考案した石炭を顔料としたCOAL
PAINTを用いた活動を評価検証しています。



プレゼンテーションは一対複数で行うため、一人一人と議論する時間を長く持つ
ことができました。研究者同士の繋がりができたり、的確なアドバイスや情報を
いただいたりと、研究発表とはまた違う魅力を感じました。資料やサンプルを用い
ながら、プレゼンテーションを行う参加者も多く、集中的にセッションが行われた
2時間は本当にあっという間に過ぎてゆきました。


最近、学会発表を拝聴し、様々な研究に触れること、自らの研究も語る場の
重要性をひしひしと感じるようになりました。学会の楽しさ、面白みを体感した
ひとときでした。


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D3 國盛


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  • アルティザン・トーク【第19回】 2024年4月29日(月・祝)14:00〜16:00   語り手 平山貴之さん  とよくに農園代表 農業+哲学+アート 竹田市倉木在住
  • 20240416西日本新聞 古川努記者 「国史跡級」鉄道遺構遺物65点、よみがえる物流都市 4月16日から「初代門司駅発掘速報展」北九州市
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  • 2024年4月15日(月)おかげさま農法のアルティザン平山貴之さんご夫妻「とよくに農園」今年の播種作業を取材!
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