建築史家でまちづくりオルガナイザーこと、藤原惠洋(ふじはらけいよう)教授の活動と、通称ふ印ラボ(ここで「ふ」の文字は意味深長なのでちょっと解説を。ひらがなの「ふ」は「不」の草体。カタカナの「フ」は「不」の初画を指しています。そのまま解釈すれば「つたない」かもしれませぬ。しかし一歩踏み込んで「不二」とも捉え「二つとないもの」を目指そう、と呼びかけています。ゆえに理想に向けて邁進する意識や志を表わすマークなのです。泰然・悠然・自然・真摯・真面目・愚直を生きる九州大学大学院芸術工学研究院芸術文化環境論藤原惠洋研究室というわけ、です!)の活動の様子をブログを介して多くの同人・お仲間・みなさまにお伝えしています。 コミュニケーションや対話のきっかけとなるようなコメントもお待ちしております!
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2013年3月15日(金)に大分に視察踏査に行ってきました!
今年7月に新しく開館するホルトホール大分の是永館長と、JR九州大分支社長でスギダラお仲間の津高さん、JR九州の東本さんと酒見さんにご案内いただきました。
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現在、大分駅は平成27年に新しく駅ビルがオープンするにあたって、周辺道路含めて大規模な再開発が行われています。
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ホルトホールは、文化・教育・情報・福祉・健康・産業、そして交流というの7つ機能を備えた複合文化施設として計画されています。
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劇場としての市民ホール(大ホール/小ホール)のほか、大分市民図書館やまちづくり情報プラザ、障がい者福祉センター、母子支援センター、カフェレストラン、屋上公園、さらには大分市産業活性化プラザなど、まさに新都心拠点としての充実した事業が予定されています。
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なんと幼稚園まで併設しています。素晴らしいです。
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2013年の7月20日のオープンに向け、いよいよ工事も大詰めです。
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JR大分駅の目の前というローケーションであり、半径1キロメートル以内にはグランシアタ、コンパルホール、大分市美術館などの既存の分か施設、交流施設が集積しています。ホルトホール開館後は、これらの施設と機能連携、機能保管ほしながら、交流機能集積拠点として大分の市街地活性化を目指していくそうです。
既にあるストックとしての文化施設、それらとの関わり合いと事業展開には注目すべきところです。
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施設には、子どもたちが自由に遊んだり、子育て情報サロンもある子育て交流センターや、トレーニングルームやキッチンスタジオといった健康プラザ、体育館やウォーキングプールを備えた障がい者福祉センターなど、福祉・健康分野の機能も多種多様なものがつくられます。まさに子どもから大人まで、生涯の活動をサポートするための施設となっています。
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オープンは7月ですが、すでに来年の3月まで小ホール大ホールとも土日の予約は埋まっているそうです。
また、建設にあたり市民債を発行したところ、予定していた10億円分が1日半で売り切れてしまったそうです。ホルトホールへの期待の高さが見えてきます。
昨今、東京駅で話題と鳴ったプロジェクションマッピングの催しや、夏には屋上庭園でのビアガーデンも予定されている等、わくわくする企画が計画されているそうです。ぜひ皆さん、今後のホルトホールの動向にご注目ください!!

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つぎにJR大分支社のオフィスを見学させていただきました。
年度末のお忙しい最中に、中までご案内いただき、とても嬉しいかぎりです。
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エントランスでは、有馬晋平さんの作品、巨大なスギコダマとスギのカウンターが出迎えてくれます。
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噂の支店長室です。
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原田すすむさん作の土壁です。
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厚さは15センチほどあったでしょうか・・非常にどっしりとした存在ながら、荒仕上げとして貫入の状態を見せるこの作品は、暖かみやなつかしさや、さらにはそこに在るのが当然のような雰囲気を漂わせていました。

駅を拠点としたまちあるきツアー事業なども展開されているそうです。駅周辺や、隣の駅までなどのルートを歩いてまわり、まちの歴史や魅力をさぐっていくというものです。こういった物語をたどるような巡り方は、欧州で聖地をままるルルドと呼ばれる行脚と通じるものがあると藤原先生より伺いました。
他にも現在JR九州や大分で計画されている様々な試みをお聞きしました。
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夜は懇親会を開催していただきました。是永さんあやJRの皆様に加え、スギコダマの有馬さんご夫妻、さらには大分で広く製材・木材販売を手がけていらっしゃる三宮さんにもお越し頂き、とても楽しいひとときを過ごさせていただきました。
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日本では高度経済成長以降、公立文化施設・劇場がハコモノ行政として全国各地建設されていきました。それらは市民の暮らしとはおよそ離れたような存在となってしまい、運営面の課題が常に指摘されてきました。
自分たちのまちに、立派な施設があっても、それらを大いに利用できない状況というものが続いてきました。

一方で、地域に存在する寺社や公民館、共同温泉などなどは、もともと市民の手でつくられ、管理運営されて使い込まれていう歴史があったりします。地域にとって重要な施設、学校や寺社の建設にも、まちの人々総出で携わっていました。
そういう場では、寄り合いや会合、地域の祭礼やおまつりといったにぎやかな活動が併せて行われます。まちじゅうの人々、子どもから大人まで、成長していく過程で関わり合っていく存在です。

自分たちの手でつくり、使い込んで愛されていく施設。実はそういう在り方こそ、日本の風土風習には合っているのではないかと思うのです。
そしてそれは、ホールの運営においても、非常に参考になるものだと気づかされます。
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ホルトホールの一番の特質は、大人から子どもまで、幼児から学生、働き盛りの若者、そして後期高齢者と幅広い年齢層が集える場を用意しているところではないかと思います。
老若男女、あらゆる年代・職種の市民が集うことで、子どもや若者は先達に学び、先達は若者に元気をもらい、交流を通した学びの経験が蓄積されていくことだと思います。
市民の介在と幅広い事業の取り組みが、ゆくゆくは大分の地域の継続的発展へとつながっていくことでしょう。

これから大分の文化芸術がますます面白いものに発展していくことだと思います。その動きを、今後とも現地で体験させていただき、自信の見聞を広めていきたいです。

(修士 北岡慶子)

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