建築史家でまちづくりオルガナイザーこと、藤原惠洋(ふじはらけいよう)教授の活動と、通称ふ印ラボ(ここで「ふ」の文字は意味深長なのでちょっと解説を。ひらがなの「ふ」は「不」の草体。カタカナの「フ」は「不」の初画を指しています。そのまま解釈すれば「つたない」かもしれませぬ。しかし一歩踏み込んで「不二」とも捉え「二つとないもの」を目指そう、と呼びかけています。ゆえに理想に向けて邁進する意識や志を表わすマークなのです。泰然・悠然・自然・真摯・真面目・愚直を生きる九州大学大学院芸術工学研究院芸術文化環境論藤原惠洋研究室というわけ、です!)の活動の様子をブログを介して多くの同人・お仲間・みなさまにお伝えしています。 コミュニケーションや対話のきっかけとなるようなコメントもお待ちしております!

芸術文化企画演習では、学生が地域社会をフィールドに、何かしらの取り組みを
起こすことで、地域との接点を持ち、それらを解決に導くような実践的な場を
設けるものです。 ブラウンフィールドからクリエイティヴシティへ、衰退する地域
社会を創造都市へと導くためにはクリエイティヴなアイデアと実践力、地域の声を
忠実にすくいあげることが必要です。

そのような力を付けるための一歩として、この授業は位置付けられています。

1月に23日には、各グループワークの成果発表会が行われました。


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清水公演再整備ワークショープ 上原 大田垣 松尾
 

ランドスケープアーキテクトの梅田さんが行う公園整備ワークショップに実際参加し

市民参加型の公園整備を間近で体験するもの。

ワークショップは合計4回。有志の市民が意見を出し合い、良い点・改善点などを
洗い出し既存のグラウンドの面積を半分にし、遊具を増やす方針に決定。


感じたワークショップの意義

・実際に公園を使う人の意見が聞ける

・市民の方々は専門家の意見を聞ける

・コミュニケーションが希薄な市民同士に話し合いの場として機能する

・地域交流の場で、専門家をはじめ多くの視点から地域の問題を把握できる。

・実際行われたワークショップに参加し、プロセスを見てきたことは貴重


オブザーバーとしての立場から見た改善点

☆その一言でいうと? つくりたい公園のキャッチコピーがあると良い

☆年齢層が重複しない、地域外の進行役を一班に一人入れておくとよかったのでは

☆立体的な模型でイメージを喚起させていればよかったのでは

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Q:合意形成をどのように考えていますか?

多様な職業、年齢層の中で合意形成をどのように考えていますか。

今回は、概念を作り上げていくことを市民参加型で行っていた。


A: 納得できる場を設ける、ということが重要。意見が反映されなくても、
  その場で納得してもらうことが重要な意義がある。


Q:実際の現場の公園を見てどのように思いましたか?

A : 客観視できるという面から寄与することができると思う。


Q:清水中央公園に対するデータ、ワークショップの概要・詳細の説明を欲しい。

A : 車通りが多い面、少ない面道路に挟まれ、ドッジボール、ゲートボールなどを
  行いたい市民の意見がある。ドッジボールコートを作るか否かで迷っていた。


藤原:ワークショップの組み立ては、1・ゆるやかな関係性作り→ 2・前回の
   振り返り→3・情報提供→4・作業→5・まとめ


Q:ワークショップの意義はあるか?

A : 無機質であった公園に、植樹、健康遊具、遊歩道が入り充実したものであった。
  方法としても活用できそう。

Q:初めての方々と出会うためのコツはつかんだか?

A : 初めての方と話した時、まったく関係のない雑談から始まって関係性が築けた。
  →アイスブレーキング

Q:専門家は市民の声を聞かず、勝手に作った方がてっとり早いのでは。
  ワークショップをする意義は?

A : 今回は、芝を使おう、という意見だったが、市民は芝の手入れを懸念した。
  一番良い結果を出すために、沢山の話を聞いていた、というものだった。

 Q:参加した一部の市民の意見が、市民の意見と言えるのか?来ていない人を
  導く方法は?参加していなかった1回目をどのように埋めたか?

A : 参加する人は使用頻度が高い人。意見の場に来られないのなら、ネットで意見を
 集め、会議の進行中に提示することができるのでは。→パブリックコメント制度


Q:来てない人にはどうやって周知すればいい?

A: 藤原先生は大野城市の方と都市計画ワークショップを行った時、芝居で周知。
  芸情の学生なら、いろいろな伝達方法を考えることができるはず。



熊本県菊池市民広場再整備協議会に参加して 蒔田
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1 これまでやってきたこと 

2 菊池市民広場再整備協議会について 

3 現状と問題点

4 まちづくりに障壁となるもの、必要なもの

5 考察


菊池市民広場再整備協議会には、記録係として参加したため、なかなか全貌が
掴めなかった。しかし市民の合意形成型で行われるワークショップの中で
見えてきたことがいくつかある。


広場に対する希望

・騎馬像の移転

・物産館を建てたい

・崖の傾斜を緩やかにしたい

・参道で流鏑馬をしたい

・カフェをつくりたい


見ていて感じた問題点

・行政と市民側の温度差→市民は危機感を持っている 

・行政側の検討委員会の密室化、説明不足→ 何がよくて、何がだめなのか?
 プロセスを見せてほしい。

・行政にやってほしい市民側⇔出来るだけ民間の力を使いたい行政


まちづくりに必要なもの

・責任の所在、範囲をはっきりさせる。市民側の責任も大きくなっている。
 言いたい放題だけではいけない。

・行政・委員会の透明化。

・外部の優秀な人材を活用する、当事者達のみでなはい、第三の目

・時間をかける


考察

・行政の師指示による受動的なまちづくりが従来の形だった日本にとって、
 市民主体のまちづくりは現在模索中なのではないか。


Q:市民との関わりの中で印象的だったことは?

A : 飲み会では意見をたくさん言うのに、協議会では萎縮している参加者の様子が
  気になった。飲み会の意味はなんだろう?

Q:行政の役割は?

A : 市役所HPを見た時、広場についての広報がほとんどされていなかった。
  役割はあるのだろうけれど見えにくかった。




宝探しゲーム  尾形 肘井
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ミッション形式の宝探しゲームで大人の子供心を呼び覚ます事を目的。


・なぜ子供心か? 大人達が仕事に追われている。思考が停止してしまう。
 ライフとワークでシナジーの効果を実感。・日本人のシャイさを払う。


場所:長崎街道 福岡県飯塚市内野…………日常から離れた歴史ある村 
   参加者の好奇心を刺激する

   内野は参勤交代で使われていた。企画内容は江戸時代に時代設定。


ミッション案

数々のミッションをこなしてゆき、内野を知ることができる仕掛け


*ここでは企業秘密*


・2013年5月 参加人数50名 飯塚市内野


Q:社会人の獲得は?

A : 口コミ、ツイッター、Facebookで告知。

     ワークショップの映像作品を作り、関心を引くような告知を行う。


Q:開催後のアーカイヴ、広報、報告会などは?

A :  今後検討し、準備していく。


Q : 地域の方は何かの役割で関わるのですか?

A : 住民の方は協力的で、料理を作ってもらえたり、子どもが竹馬を教えることが
  できるなど、協力体制が整っている。


Q : 外部者を入れるリスクをどのように考えているか?

A : 内野に今後も関わり続けていってもらう人が必要。



ダムの水資源を利用した地域おこし 松本 竹迫 鷲津 末次
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 ダムを選んだ理由は、まちづくりを考えたく、地域の問題としてダムを選んだ。

・佐賀県吉野ヶ里町 五ケ山ダム

・大分県日田市   大山ダム


ウォークラリー、周辺で採れる野菜を使った食事の提供などを企画


Q : ダムの問題点は?北海道には摩擦型ダムも出来ている。いろいろなダムを
  見て事例を探してほしい。

A ; ダムは住んでいる人にとってはお金にならない。それらを活用することで
     まちづくりの素材として扱えるのではないかと思った。


Q : 地域固有の資源、といっているが、2つのダムの特色と違いや共通点の明示、
 オリジナルの視点がほしかった。またダムの活用例も集めてほしい。例えば灰塚
アートワークスなど、地域が沈んでしまう運命を持つ住人が、その土地への想いを
整理させたり、新しいコミュニティの在り方を模索する成果となっている。

A : 現地調査に行ったわけではないので、その辺は情報不足だった。




まちプロ×街歩き  福井(まちじかんプロジェクト)
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天神大名地区にて、学生主導によるフィールドワークを提案、実施。

・天神を4時間歩き、設定テーマにより報告会

設定テーマ 1 待ち合わせになりそうな場所をさがす

設定テーマ 2 街じゅうを再注目

A班、B班に分かれて、新しい待ち合わせ場所を探しながら街を見る


まちじかんプロジェクトとは

待ち時間を変える企画提案。街時間の提案などを行っている。

現在10名の学生により構成。(九州大学・福岡大学)

まちじかんプロジェクトメンバーによる街を知るための、街歩きフィールドワーク


待ち合わせ場所の特色

・時計がある(特にアナログ)

・交通機関から近い場所

・大勢の場合は広い空間

・ベンチなど座れる場所がほしい


結果

大名は思ったより広い地域で、待ち合わせに使えそうな場所は大画面前や

三越ライオン広場の他にもいろいろと出てきた。

普段とは違う視点でまちを見ることができ、普段は左右にものを見ていたのが

上下左右と広くなった。他の場所でもこのような見方ができるように鍛えたい。


Q : 道中でだれかにインタビューをしたか?

A ;今回は新鮮な印象を持ちたかったので、情報を収集することは控えた。

Q : まちあるきは路上観察学会などが打ち出して行ったものであるが、それらの
活動とはやや異なる。これみよがしな視点で写真を切り取ってはいけない。
また事前が嫌なら事後でもまちの文脈を辿ることは不可欠である。

Q:プレゼンテーションの安定感や、活動を継続していることは素晴らしい。



藤原先生や藤原研究室の学部生・大学院生が審査員となり、それぞれのプロジェクト
に対する評価も行いました。1ー5点の点数も付けさせていただいたのですが、
点数より、質疑応答を通してプロジェクトに対する方向性の調整や、学生の意図や
意識を引き出して行くことにずっと価値がありました。

白熱した発表会は6時近くまで続き、次回に持ち越しとなりました。

みなさんおつかれさまでした。




D3 國盛


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