12月15-16日 藤原先生が教鞭を取られる九州大学後期公開講座の講義は、日本の
近代化における足跡を、建築土木の分野から考察するものでした。 5回にわたる座学
の総仕上げとして、修学旅行を兼ねた踏査を行いました。
今回は長崎県佐世保市の海軍鎮守府に注目しました。
スケジュール 12月15日(土)
09:00 九州大学大橋キャンパス集合
11:00 弓張岳展望台 見学(港全景・九十九島の景観)
11:30 佐世保第一ホテル [昼食]
12:40 ホテルより佐世保重工へ移動
13:00 佐世保重工業内施設 見学
15:00 海上自衛隊佐世保史料館 見学
16:30 佐世保市民文化ホール(旧佐世保海軍鎮守府 凱旋記念館)
18:00 佐世保ワシントンホテル チェックイン
18:30 夕食・懇親会(さかな市場佐世保店)
初日はやや悪天候。弓張岳にて佐世保、九十九島を一望しようと試みるも、霧で視界
は遮られていました。 濃霧の幻想的な風景の中、赤煉瓦探偵団の朝永さんとご対面。
米軍基地には必ず鳥居が立てられています。国際社会において日本の象徴は鳥居。
天気予報などでも日本は鳥居の記号が用いられているそうです。
佐世保第一ホテルでは「海軍さんのビーフシチュー」をいただきました。
アシスタント北岡さんの入念なリサーチにより、 とても美味しい昼食に一同満足!
SSK-佐世保重工見学。
楢崎さんご案内のもと、数々の施設および赤煉瓦倉庫群の見学をしました。 赤煉瓦
建築が日本に浸透しはじめた明治20年代頃のものから、洋風建築が国内において
一層花開く大正期のものまで残っており、 左右を見渡すだけで赤煉瓦建築の変遷を
伺い知ることができます。
巨大なハンマーヘッドクレーン、は12月14日に国指定重要文化財の答申を受けた
ばかりでした。 (内部撮影禁止・内容掲載不可であったため、レポートは割愛)
13:20 海上自衛隊佐世保史料館見学。
かつて佐世保海上自衛隊に40年務めた元大将自らのご案内をいただきました。
明治、大正、第一次、第二次世界大戦に関するあらゆる歴史を、年月月日、
分単位の時間まで記憶されている大将の貴重な弾丸講義を受講。
高速道路にかかっている白い壁は何のためだと思いますか? 防音?景観?
その割には一部に留まっていますね。 これは米軍基地にさしかかっている場所で
高所からのテロやスパイ防止のためとのことでした。 資料館は最初に海軍鎮守府
が設置された場所です。資料館の1階では、日露戦争で日本がバルチック艦隊を
破った時、 祝賀会が行われた場所でもあるそうです。
土曜の半ドン
土曜日は午前中だけ稼働、というのを「土曜の半ドン」と言います。 以前、海軍は
12時になると大砲一発ドーンと上げていました。平日ならともかく、休日はそれが
あまりにもうるさい。 そこで日曜日の大砲は休止することとなりました。
しかし太政官布告(現在の法律に相当)により明治 9年 3月12日から官公庁が
土曜半休、日曜休日制を採用。土曜日も半ば休みとなる中、「大砲を打ちなさい」
「打たなくてよろしい」そんなやりとりがあったそうです。
そこで半分だけ火薬を入れて大砲を打つことになりました。それが「土曜の半ドン」
の語源とのことです。
佐世保市民文化ホールは、旧佐世保軍海軍鎮守府の凱旋記念館として建造。
施設内は劇場のような造りであり、大正時代に流行った西洋の建築様式を随所に
取り入れた造りとなっています。 施設内の水色の空間は、米軍によって塗装された
ものであり、元々の色は違います。 旧来日本の建築に「塗装」という概念は
基本的ではなく、主に素材の美しさを見せるものでした。
セセッションの様式を解説する藤原教授
懇親会では赤煉瓦探偵団の方々にご参集いただき、大宴会! 社会人の方々には
建築・土木専門の方々もいらっしゃるので、今日の振り返り、公開講座について
などなど いろいろとご教示いただくことも多かったです。
最後となってしまう公開講座。受講生一同から感謝の色紙が藤原先生に進呈。
二次会には佐世保に数あるバーに行きたいと転々。ジャズバー、外国人バーなど
あるのですが、満席ということもあり 地元のスナックにお邪魔しました。
歌手の幸地愛子さん自らがカウンターに立っておられ、佐世保にちなんだ
オリジナルの唄をご披露いただきました。
SASEBO~~♪
とっぷり夜もふけ、翌日のフィールドワークに備えました。
続く
D3 國盛
近代化における足跡を、建築土木の分野から考察するものでした。 5回にわたる座学
の総仕上げとして、修学旅行を兼ねた踏査を行いました。
今回は長崎県佐世保市の海軍鎮守府に注目しました。
スケジュール 12月15日(土)
09:00 九州大学大橋キャンパス集合
11:00 弓張岳展望台 見学(港全景・九十九島の景観)
11:30 佐世保第一ホテル [昼食]
12:40 ホテルより佐世保重工へ移動
13:00 佐世保重工業内施設 見学
15:00 海上自衛隊佐世保史料館 見学
16:30 佐世保市民文化ホール(旧佐世保海軍鎮守府 凱旋記念館)
18:00 佐世保ワシントンホテル チェックイン
18:30 夕食・懇親会(さかな市場佐世保店)
初日はやや悪天候。弓張岳にて佐世保、九十九島を一望しようと試みるも、霧で視界
は遮られていました。 濃霧の幻想的な風景の中、赤煉瓦探偵団の朝永さんとご対面。
米軍基地には必ず鳥居が立てられています。国際社会において日本の象徴は鳥居。
天気予報などでも日本は鳥居の記号が用いられているそうです。
佐世保第一ホテルでは「海軍さんのビーフシチュー」をいただきました。
アシスタント北岡さんの入念なリサーチにより、 とても美味しい昼食に一同満足!
SSK-佐世保重工見学。
楢崎さんご案内のもと、数々の施設および赤煉瓦倉庫群の見学をしました。 赤煉瓦
建築が日本に浸透しはじめた明治20年代頃のものから、洋風建築が国内において
一層花開く大正期のものまで残っており、 左右を見渡すだけで赤煉瓦建築の変遷を
伺い知ることができます。
巨大なハンマーヘッドクレーン、は12月14日に国指定重要文化財の答申を受けた
ばかりでした。 (内部撮影禁止・内容掲載不可であったため、レポートは割愛)
13:20 海上自衛隊佐世保史料館見学。
かつて佐世保海上自衛隊に40年務めた元大将自らのご案内をいただきました。
明治、大正、第一次、第二次世界大戦に関するあらゆる歴史を、年月月日、
分単位の時間まで記憶されている大将の貴重な弾丸講義を受講。
高速道路にかかっている白い壁は何のためだと思いますか? 防音?景観?
その割には一部に留まっていますね。 これは米軍基地にさしかかっている場所で
高所からのテロやスパイ防止のためとのことでした。 資料館は最初に海軍鎮守府
が設置された場所です。資料館の1階では、日露戦争で日本がバルチック艦隊を
破った時、 祝賀会が行われた場所でもあるそうです。
土曜の半ドン
土曜日は午前中だけ稼働、というのを「土曜の半ドン」と言います。 以前、海軍は
12時になると大砲一発ドーンと上げていました。平日ならともかく、休日はそれが
あまりにもうるさい。 そこで日曜日の大砲は休止することとなりました。
しかし太政官布告(現在の法律に相当)により明治 9年 3月12日から官公庁が
土曜半休、日曜休日制を採用。土曜日も半ば休みとなる中、「大砲を打ちなさい」
「打たなくてよろしい」そんなやりとりがあったそうです。
そこで半分だけ火薬を入れて大砲を打つことになりました。それが「土曜の半ドン」
の語源とのことです。
佐世保市民文化ホールは、旧佐世保軍海軍鎮守府の凱旋記念館として建造。
施設内は劇場のような造りであり、大正時代に流行った西洋の建築様式を随所に
取り入れた造りとなっています。 施設内の水色の空間は、米軍によって塗装された
ものであり、元々の色は違います。 旧来日本の建築に「塗装」という概念は
基本的ではなく、主に素材の美しさを見せるものでした。
セセッションの様式を解説する藤原教授
懇親会では赤煉瓦探偵団の方々にご参集いただき、大宴会! 社会人の方々には
建築・土木専門の方々もいらっしゃるので、今日の振り返り、公開講座について
などなど いろいろとご教示いただくことも多かったです。
最後となってしまう公開講座。受講生一同から感謝の色紙が藤原先生に進呈。
二次会には佐世保に数あるバーに行きたいと転々。ジャズバー、外国人バーなど
あるのですが、満席ということもあり 地元のスナックにお邪魔しました。
歌手の幸地愛子さん自らがカウンターに立っておられ、佐世保にちなんだ
オリジナルの唄をご披露いただきました。
SASEBO~~♪
とっぷり夜もふけ、翌日のフィールドワークに備えました。
続く
D3 國盛