建築史家でまちづくりオルガナイザーこと、藤原惠洋(ふじはらけいよう)教授の活動と、通称ふ印ラボ(ここで「ふ」の文字は意味深長なのでちょっと解説を。ひらがなの「ふ」は「不」の草体。カタカナの「フ」は「不」の初画を指しています。そのまま解釈すれば「つたない」かもしれませぬ。しかし一歩踏み込んで「不二」とも捉え「二つとないもの」を目指そう、と呼びかけています。ゆえに理想に向けて邁進する意識や志を表わすマークなのです。泰然・悠然・自然・真摯・真面目・愚直を生きる九州大学大学院芸術工学研究院芸術文化環境論藤原惠洋研究室というわけ、です!)の活動の様子をブログを介して多くの同人・お仲間・みなさまにお伝えしています。 コミュニケーションや対話のきっかけとなるようなコメントもお待ちしております!

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 エポカル武雄とは、武雄市図書館・歴史資料館の2つが入っている建物の総称です。このエポカルが開館12周年記念ということで行われたのがエポカル武雄まつり。そして、このエポカルの中にある武雄市図書館は11月1日から3月末まで改装工事に入ります。オープンは来年の4月とのことです。10月7日の西日本新聞にも記事が出ております。2012.10.7西日本新聞 武雄市図書館についての記事

 以下記事そのまま。
武雄市の「TSUTAYA」新図書館 開架スペース大幅拡大
 
改修工事のため、11月から休館する武雄市図書館・歴史資料館

 来年4月からレンタルソフト店「TSUTAYA」の運営会社カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)に委託する武雄市図書館・歴史資料館は11月から来年3月まで休館し、本格的な改修工事に入る。新図書館はどのように変わるのだろうか。

 最も大きな変化は開館時間だ。現在は午前10時~午後6時(金曜日は午後7時まで)だが、4時間延長し、午前9時~午後9時に変更。地方自治体の図書館としては初めて、年中無休にも挑戦する。

 開架スペースは大幅に拡大。館長室の廃止や事務室の縮小、2階部分の増築などで1・65倍の1884平方メートルに広がる。現在、蔵書約18万8千冊のうち、開架図書は半数にとどまっている。新図書館では蔵書を20万冊に増やして、ほとんどを開架にし、CDやDVDも充実させる。また、大型商業施設がある東側にも入り口を新設して回遊性を高めるほか、キッズスペースも広げる。

 図書検索サービスにはタブレット端末「iPad(アイパッド)」を30台導入。利用者がセルフサービスで貸し出し手続きを行う自動貸出機も8台設置する。事務作業の省力化を図ることで、司書は現在の15人から9人に減らす計画だ。

   ◆   ◆

 新たなサービスとして、コーヒーチェーン「スターバックスコーヒー」の出店も注目を集める。CCCが約3億円を投資して館内に整備するカフェと雑誌・文具の販売スペースは485平方メートルを確保。屋外にはテラス席も設ける。カフェの設置に伴い、現在は禁じられている図書館内の飲食は解禁され、弁当や水筒の持ち込みも可能になる。

 賛否が分かれるTポイントの導入はどうか。利用者は図書利用カードを作る際、従来の図書館専用カードか、ためたポイントを買い物などに使えるCCCの「Tカード」を選択できる。Tカードの場合は、自動貸出機を利用して本を借りた時にポイントが付く仕組みになる予定だ。貸し出し履歴など個人情報の取り扱いについて、同市は「図書館業務以外の目的に使用しないとの協定をCCCと結んでいる」と強調する。

   ◆   ◆

 同館の改修費は総額約7億5千万円(市4億5千万円、CCC約3億円)に上る。市支出の主な内訳は本体工事に1億8200万円、代官山蔦屋書店(東京)をイメージした空間創出(本棚や家具などの購入費含む)に1億2790万円、タブレット端末による図書検索などサービス環境整備に5500万円、図書館システム更新に6820万円-など。

 CCCへの運営委託は5年間で、年間委託料は1億1千万円。館内にある蘭学館と歴史資料館は、市教育委員会が引き続き運営する。

 休館中は11月15日~来年2月28日の間、市文化会館2階に臨時図書館を開設し、一部の図書を貸し出すほか、県立図書館や近隣の市町立図書館も利用できる。樋渡啓祐市長は「新図書館構想は6合目まで来た。休館中は市民に迷惑を掛けて申し訳ないが、CCCと連携して、それを払拭するような図書館にしていきたい」と話している。

=2012/10/07付 西日本新聞朝刊=

 実際にいってみると、駐車場にはたくさんの車。
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 入ってみるとたくさんの人・人。
 ↓は不要になった雑誌を市民に無料で提供しているところ。
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 ↓は幼児が遊べるスペース。
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 ブックリサイクル市もありました。
 私は50円でハーバート・リード『芸術の意味』を購入。まともに買ったら3000円です。
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 玄関に↓のポスターがあったので、私も参加してみました。
 ポスターには小中学生までOKとなってますが…。
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 クイズラリーの解答の小冊子は丁寧に作られてました。
 PCコーナー床の地図がクイズラリーの出発点です。小学生は真剣に取り組んでました。
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 ↓本や市の広報を朗読しそれを録音し、目の悪い方に利用してもらう、音訳コーナーもありました。私も試してみました。
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 クイズラリーの答えを求めてあちこち巡ります。
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 小学生が楽しめる仕掛けがあります。
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 あちこち巡るうちにこんなのを発見しました。これなら武雄市の歴史や概要がが簡単にわかりますね。
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 一ノ瀬泰造は武雄市の出身だったのですね。

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私のクイズラリーの答えはかなりできてきました。武雄には国指定の伝統芸能があるのですね。私が特に興味を持ったのは宮原忠直。何回か行ったことのある日田の咸宜園で学んでいたとは。
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 調べてみよう!

 ↓はエポカル武雄の歴史資料館のHPからのもの。

「宮原忠直(みやはらただなお)(1870~1948)

 宮原林平忠頼(明治初年頃の武雄鍋島家の家臣団名簿には切米六石六斗取とある)の子。1887(明治20)年、全国の俊才の集う当時一流の教育の場であった大分県日田の咸宜園に入学したという。1891年卒業、1893年に九州鉄道会社に入社、鉄道マンとして、門司、博多、佐賀、折尾の各駅で勤務した。しかし、2年後の1895年4月に依願退社、武雄までの鉄道が開業した翌日の5月6日には宮原運送本店を創始し、実業家としての第一歩を踏み出した。この後、1907(明治40)年には日本逓送株式会社を設立、「九州の虎」と呼ばれ、九州の運送業界のトップを走るまでになった。
 その一方で、1905(明治38)年、武雄温泉初代組長の祖父、3代・5代組長の父のあとを受け、武雄温泉組(のち武雄温泉株式会社)9代目組長となった。また、この期に地質学の専門家に依頼して3年がかりで新泉脈を発見、この泉脈を使った新館浴場の建築を計画した。県会議員時代の1914(大正3)年から武雄温泉を中心に据えた「竜宮城」構想に基づくテーマパーク実現のため、東京駅の設計者として著名であった唐津出身の辰野金吾博士の設計事務所に発注し建設した「温泉楼門」と「新館」は翌年完成、武雄への観光客誘致に多大な効果を挙げることとなった。 設計図(青写真)には、実際には一つしか建設されなかった楼門が回廊で繋がれて三つ描かれ、東京駅同様、鳳凰が翼を広げたような大建造物の構想があったことがわかる。ここに、背景の桜山の奇岩を取り込んだ日本庭園のほか、当時としては珍しいサウナ風呂やビリヤード場、演劇場、古陶磁展示場などを計画、まさに九州の一大リゾートを構想した。宮原忠直は武雄が生んだ大事業家であった。」

 財界九州2007年3月号 九州遺産には以下の文章がありました。

「設計を担当したのは当時建築界の大御所として君臨していた辰野金吾。それほどの大物が佐賀県の小さな温泉の依頼をなぜ引き受けたのか。また、辰野の作品といえば、赤レンガに御影石を巧みに織りなす西洋建築がほとんど。楼門や新館のような木造造りは極めて稀である。ましてや浴場を設計するなど、全国探してもこの新館だけである。 さらにいえば、辰野金吾という人は石橋を叩いて渡るような慎重な性格で、民間の仕事はよほどのことがない限り引き受けないとされていた。その辰野が引き受けた背景には、宮原忠直という人物の存在があった。 辰野と宮原の関係を詳述する余裕がないので割愛するが、辰野が宮原の温泉に傾けた情熱に心を動かしたからと想像されている。 平成2年武雄温泉の倉庫から、辰野直筆の設計図が6枚見つかったそうだ。大正初期のものだそうだが、それによると当時としては極めてめずらしいサウナ式の蒸し風呂や、1階にビリヤード場、2階に舞台と観客席のある娯楽場などが描かれているそうだ。」


 小学生向けクイズラリーで九州の歴史を学んでいく北海道民の私。
 その後は他の小学生と同じ扱いで最後は館長とあっちむいてホイをして終了しました。

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  図書館で楽しませてもらった後、すぐ近くにある武雄神社を訪問。オオクスを見てきました。
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 もちろん、宮原忠直と辰野金吾の作品も見てきました。
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 このような歴史ある武雄市。11月から図書館は改装工事に入ります。武雄市の歴史と、来年4月から始まる現代的な図書館運営、そして、この2つを日常的に利用する市民、これらがどのような相乗効果をもたらし、まちづくりに波及していくのか楽しみです。

                              (岩  井)

      

Comments

    • ふくちゃん's comment
    • 2013年11月25日 01:07
    • 5 このサイトは、武雄市図書館が大きくリニューアルされた現在(平成25年11月)、リニューアル前の状況をレポートしたものとして、貴重なアーカイブになりました。改装後の武雄市図書館・歴史資料館がどうなったか、ビフォア―との比較で、アフターもレポートしてほしいと思います。
      私は、11月23日に初めて見学しましたが、蘭学館がTSUTAYAのレンタル館に改造され、蔦屋書店と、スタバに入口の一番良い場所を占領された、図書館は追いやられてしまったと、大変残念に感じました。ふ印ラボの方々の感想はいかがですか。
      それから「エポカル」という表示は、どこにもありませんでした。消滅したのでしょうか?

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