日田のお仲間、佐藤裕一郎さんはFacebookを用いて、気になる情報チェックをしてくれています!
佐藤 裕一郎佐藤 裕一郎さんがリンク「一流ホテルに学ぶ「すっきり心地よい敬語」
:日本経済新聞」をシェアしました: 「一流ホテルに学ぶ「すっきり心地よい敬語」 日本経済新聞 8月17日 数多くのVIPも利用する東京・目白のフォーシーズンズホテル椿山荘東京。「美しい日本語も商品の一つ」と位置づけ、正しい敬語や、マニュアル通りではない心地のよい敬語表現を追求している。http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK0702H_X00C12A8000000/
お客様に「大切にされている」と感じてもらう言葉遣いを目指す。 フォーシーズンズホテル椿山荘 東京では、5年前から「正しい日本語を美しく話す」運動を行っている。きっかけは利用客からの「一流の結婚式場だと思っていたのに、コンビニで聞くような敬語が混じっている」という指摘。真摯に受け止め、改善に乗り出した。「それまでも、よりよいサービスの追求や英語力向上には力を入れていました。けれども『日本語の言葉』には注目していませんでした。ご指摘を受け、『言葉も大切な商品なのだ』と気付くことができました」と、ヒューマンリソースマネジャーの豊田憲一さんは話す。 正しい敬語を話せるようになること以上に、利用客に「大切にされている」と感じてもらえる言葉遣いを重視して、毎月1回の勉強会を重ねている。参加者みんなで、ある表現について適切かどうかを検討したり、同ホテルの接客シーンをビデオ撮影し、改善すべき点を述べ合ったりしている。また「今月の正しい日本語」と題するポスターを作り、改善したい表現を1つ取り上げ、ロッカールームなどに掲示。こうした活動を地道に続けた結果、「お名前様のほうを頂戴できますか」などの不自然なマニュアル敬語を耳にすることは、ほとんどなくなった。 ホテルという場所柄、より丁寧な表現をしようと、二重敬語や三重敬語を使いがちだったが、正しい敬語表現を周知徹底。不必要な「させていただきます」などは使わず、シンプルな敬語に統一した。ただし、「状況に応じて変わることはあります」とコンシェルジュの辻洋子さん。例えば「新郎」。紹介する場合は「ご新郎」だが、本人に呼びかけるときはあえて「ご新郎様」を使っている。「文法的に正しい敬語ではなくても、どんな言葉遣いがお客様にとって心地いいのか、を優先して考えることが大切だと思っております」。 ◎正しい敬語を使う × お手洗いは奥になります ▼ ○ お手洗いは奥にございます 「~になる」は、「さなぎが蝶になる」のように変化を表す言葉。「ある」を丁寧に言いたいなら「ございます」が適切。 × コーヒー、紅茶どちらにいたしますか ▼ ○ コーヒー、紅茶どちらになさいますか 「いたす」は謙譲語なので、「自分」について話すときに使う。「客=相手側」の注文を尋ねているため、「なさる」がふさわしい。 × 禁煙ルームでよろしかったでしょうか? ▼ ○ 禁煙ルームでよろしいですか? 「よろしかった」は過去形のため適切ではない。今、相手と話しているのだから「よろしいですか」と現在形にする。 × お連れ様が待っております ▼ ○ お連れ様が待っていらっしゃいます × お連れ様がお待ちです 「おる」は謙譲語のため、「相手側」には使わない。「相手側」に使うなら、「いらっしゃいます」が適切。 ◎すっきりとした敬語を使う × お名前様のほうを頂戴できますか? ▼ ○ お名前を伺えますか? 「~のほう」は必要ない。また名前は頂戴するものではないため、「伺えますか」「お聞かせいただけますか」が適切。「お名前様」は過剰。 × タクシーをご利用になられますか? ▼ ○ タクシーをご利用になりますか? 「ご~になられる」は、「ご~になる」+「れる」という同種類の尊敬語が重なった二重敬語のため不自然。 × ご案内させていただきます ▼ ○ ご案内いたします 「~させていただく」は、「あなたの許可を得て、させていただく」が本来の意味。ここでは「いたします」で十分。 × こちらで承らせていただきます ▼ ○ こちらで承ります 「承る」は受ける、聞くの謙譲語。この一語だけで敬意の度合いは十分高い。「承ります」とすっきり使いたい。 × こちらをおさげさせていただいてよろしいですか? ▼ ○ こちらをおさげしてよろしいでしょうか? 「おさげする」という謙譲語を用いているので、「させていただく」を付けるのは過剰。 × 事前にご用意してください ▼ ○ 事前にご用意ください 「お/ご~する」(ご用意する)の形では謙譲語になるので間違い。尊敬語の「お/ご~ください」を使うといい。 × ご注文の品はおそろいになりましたでしょうか? ▼ ○ ご注文の品はそろいましたでしょうか 「おそろいになる」では「注文の品」に対して敬語を使っていることになるので誤り。 × お名前様 ご人数様 おビール ▼ ○ お名前 ご人数 ビール 「お名前様」「ご人数様」の「様」は過剰で、聞き苦しいことも少なくない。「おビール」の「お」も不要。 ◎言い方のバリエーションを豊かにする 【謝罪する場合】 ○ 大変申し訳ございません ○ 大変失礼いたしました ○ 心よりお詫び申し上げます ○ ご無礼いたしました × すみませんでした × どうもすみません 謝らなくてはならない時、「大変申し訳ございません」という一つの言葉だけを繰り返しても、謝罪の気持ちは伝わりにくい。言い方をいくつか持っておくといざという時に役立つ。 【褒められた場合】 ○ ありがとうございます。 ○ 褒めいただいて、ありがとうございます。 ○ お言葉ありがとうございます。 ○ とんでもないことです。 お礼の言葉に一言添えると気持ちがより伝わる。また、「とんでもない」は一つの語とする説があるため、「とんでもございません」は使わず、「とんでもないことです」を使っている。」
:日本経済新聞」をシェアしました: 「一流ホテルに学ぶ「すっきり心地よい敬語」 日本経済新聞 8月17日 数多くのVIPも利用する東京・目白のフォーシーズンズホテル椿山荘東京。「美しい日本語も商品の一つ」と位置づけ、正しい敬語や、マニュアル通りではない心地のよい敬語表現を追求している。http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK0702H_X00C12A8000000/
お客様に「大切にされている」と感じてもらう言葉遣いを目指す。 フォーシーズンズホテル椿山荘 東京では、5年前から「正しい日本語を美しく話す」運動を行っている。きっかけは利用客からの「一流の結婚式場だと思っていたのに、コンビニで聞くような敬語が混じっている」という指摘。真摯に受け止め、改善に乗り出した。「それまでも、よりよいサービスの追求や英語力向上には力を入れていました。けれども『日本語の言葉』には注目していませんでした。ご指摘を受け、『言葉も大切な商品なのだ』と気付くことができました」と、ヒューマンリソースマネジャーの豊田憲一さんは話す。 正しい敬語を話せるようになること以上に、利用客に「大切にされている」と感じてもらえる言葉遣いを重視して、毎月1回の勉強会を重ねている。参加者みんなで、ある表現について適切かどうかを検討したり、同ホテルの接客シーンをビデオ撮影し、改善すべき点を述べ合ったりしている。また「今月の正しい日本語」と題するポスターを作り、改善したい表現を1つ取り上げ、ロッカールームなどに掲示。こうした活動を地道に続けた結果、「お名前様のほうを頂戴できますか」などの不自然なマニュアル敬語を耳にすることは、ほとんどなくなった。 ホテルという場所柄、より丁寧な表現をしようと、二重敬語や三重敬語を使いがちだったが、正しい敬語表現を周知徹底。不必要な「させていただきます」などは使わず、シンプルな敬語に統一した。ただし、「状況に応じて変わることはあります」とコンシェルジュの辻洋子さん。例えば「新郎」。紹介する場合は「ご新郎」だが、本人に呼びかけるときはあえて「ご新郎様」を使っている。「文法的に正しい敬語ではなくても、どんな言葉遣いがお客様にとって心地いいのか、を優先して考えることが大切だと思っております」。 ◎正しい敬語を使う × お手洗いは奥になります ▼ ○ お手洗いは奥にございます 「~になる」は、「さなぎが蝶になる」のように変化を表す言葉。「ある」を丁寧に言いたいなら「ございます」が適切。 × コーヒー、紅茶どちらにいたしますか ▼ ○ コーヒー、紅茶どちらになさいますか 「いたす」は謙譲語なので、「自分」について話すときに使う。「客=相手側」の注文を尋ねているため、「なさる」がふさわしい。 × 禁煙ルームでよろしかったでしょうか? ▼ ○ 禁煙ルームでよろしいですか? 「よろしかった」は過去形のため適切ではない。今、相手と話しているのだから「よろしいですか」と現在形にする。 × お連れ様が待っております ▼ ○ お連れ様が待っていらっしゃいます × お連れ様がお待ちです 「おる」は謙譲語のため、「相手側」には使わない。「相手側」に使うなら、「いらっしゃいます」が適切。 ◎すっきりとした敬語を使う × お名前様のほうを頂戴できますか? ▼ ○ お名前を伺えますか? 「~のほう」は必要ない。また名前は頂戴するものではないため、「伺えますか」「お聞かせいただけますか」が適切。「お名前様」は過剰。 × タクシーをご利用になられますか? ▼ ○ タクシーをご利用になりますか? 「ご~になられる」は、「ご~になる」+「れる」という同種類の尊敬語が重なった二重敬語のため不自然。 × ご案内させていただきます ▼ ○ ご案内いたします 「~させていただく」は、「あなたの許可を得て、させていただく」が本来の意味。ここでは「いたします」で十分。 × こちらで承らせていただきます ▼ ○ こちらで承ります 「承る」は受ける、聞くの謙譲語。この一語だけで敬意の度合いは十分高い。「承ります」とすっきり使いたい。 × こちらをおさげさせていただいてよろしいですか? ▼ ○ こちらをおさげしてよろしいでしょうか? 「おさげする」という謙譲語を用いているので、「させていただく」を付けるのは過剰。 × 事前にご用意してください ▼ ○ 事前にご用意ください 「お/ご~する」(ご用意する)の形では謙譲語になるので間違い。尊敬語の「お/ご~ください」を使うといい。 × ご注文の品はおそろいになりましたでしょうか? ▼ ○ ご注文の品はそろいましたでしょうか 「おそろいになる」では「注文の品」に対して敬語を使っていることになるので誤り。 × お名前様 ご人数様 おビール ▼ ○ お名前 ご人数 ビール 「お名前様」「ご人数様」の「様」は過剰で、聞き苦しいことも少なくない。「おビール」の「お」も不要。 ◎言い方のバリエーションを豊かにする 【謝罪する場合】 ○ 大変申し訳ございません ○ 大変失礼いたしました ○ 心よりお詫び申し上げます ○ ご無礼いたしました × すみませんでした × どうもすみません 謝らなくてはならない時、「大変申し訳ございません」という一つの言葉だけを繰り返しても、謝罪の気持ちは伝わりにくい。言い方をいくつか持っておくといざという時に役立つ。 【褒められた場合】 ○ ありがとうございます。 ○ 褒めいただいて、ありがとうございます。 ○ お言葉ありがとうございます。 ○ とんでもないことです。 お礼の言葉に一言添えると気持ちがより伝わる。また、「とんでもない」は一つの語とする説があるため、「とんでもございません」は使わず、「とんでもないことです」を使っている。」