建築史家でまちづくりオルガナイザーこと、九州大学藤原惠洋(ふじはらけいよう)名誉教授の活動と、通称ふ印ラボ(ここで「ふ」の文字は意味深長なのでちょっと解説を。ひらがなの「ふ」は「不」の草体。カタカナの「フ」は「不」の初画を指しています。そのまま解釈すれば「つたない」かもしれませぬ。しかし一歩踏み込んで「不二」とも捉え「二つとないもの」を目指そう、と呼びかけています。ゆえに理想に向けて邁進する意識や志を表わすマークなのです。泰然・悠然・自然・真摯・真面目・愚直を生きる九州大学大学院芸術工学研究院芸術文化環境論藤原惠洋研究室というわけ、です!)の活動の様子をブログを介して多くの同人・お仲間・みなさまにお伝えしています。 コミュニケーションや対話のきっかけとなるようなコメントもお待ちしております!

 

ピクチャ 3































大牟田・荒尾の三池炭鉱関連施設群の世界遺産化を目指して、地域では
様々な催しが開催されています。2月25日は世界遺産カフェin Miike
というシンポジウムとカフェイベントが合わさった企画が行われました。


 
IMG_2497 
午前中は会場のセッティングです。

2012.2.25(sat)13:0016:30

13:30
〜オープニング
13:4014:05  映像と解説で綴る [三池炭鉱の歴史と世界遺産への取り組み]

14:0514:45 三池炭鉱の応援組織の紹介
[NPO法人大牟田・荒尾炭鉱のまちファンクラブ/福岡県立ありあけ新世高校
世界遺産応援部 /ガレス・ジェンキン氏による三池港のモデルとなった
カーディフ港について]

15:00-16:00トークショー[ぶらり世界遺産の旅]

 ゲスト:タレント 村田友紀さん アーティスト 梅崎弘さん  
            司会進行 田中久仁子さん

場所は大牟田石炭産業科学館の対に位置する、2011年にオープンした
イオンモールで行われました。午前中から会場のしつらえが、数々の団体の
みなさんと行われます。今回私は大牟田・荒尾炭鉱のまちファンクラブの
一員として現在開発中「三池炭鉱のクレヨン」事業の発表をするために参加しました。

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IMG_2505会場は大盛況です!


IMG_2508世界遺産推進室の友枝氏によるオープニングでは、三池炭鉱関連施設が
現在どのような保存・活用・価値付けがされているのかをお話いただきました。

この日参加者に配られたコーヒーは、友枝さんが自ら焙煎、ブレンドをした
「友枝スペシャル」でした!「三池港1dayカフェ」のみなさんによって
ふるまわれました。「三池港1dayカフェ」は2009年に藤原先生も関わられた
三池港の港湾計画事業で港をカフェ化するチームです。会場は大盛況!
参加者には石炭人形※の小物もプレゼントされました。

 IMG_2484
いよいよファンクラブの活動報告です。「炭鉱のまちの色を探そう
—三池炭鉱のクレヨンづくりー」は大牟田美術協会60周年、ファンクラブ
発足10周年記念事業として始まりました。市民参加の[三池炭鉱のクレヨン
づくり]を通して参加者が遺産に触れ、地域の歴史を理解し、愛着を持つ
きっかけを作り、身近に感じてもらいたいという気持ちがあります。
工業地域のマイナスイメージの転換を、大牟田市のイメージカラーを新たに
発信することを通して行うことを目指しています。平成2年、大牟田経済
倶楽部が行った市民意識調査では、大牟田市のイメージカラーの第一位は灰色で
黒、茶色といったくすんだ色も多くありました。工業地域のマイナスイメージの
転換を、大牟田市のイメージカラーを新たに発信することを通して行うことを
目指しています。
 
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IMG_2502またファンクラブでは同時進行で、「大牟田の香りづくり」を行っています。
ありあけ新世高校の学生と,ファンクラブのコラボレーションで、大牟田の
景色を想起させるようなアロマオイルを生成しています。

ていました。ゆるキャラの開発、大牟田の香りの開発の経過発表など、高校生の熱心さがひしひしと伝わってきました。

 

IMG_2509ありあけ新世高校の世界遺産応援部の学生による発表も注目を集めていました。
ゆるキャラの開発、大牟田の香りの開発の経過発表など、高校生の熱心さが
ひしひしと伝わってきました。
ウェールズ出身で大牟田市在住のジェンキンス氏からは、日英の産炭地の比較、

18世紀に石炭の輸出港として世界一を誇ったウェールズをご紹介いただきました。

IMG_2511
第二部では1dayカフェオーナー田中久仁子さんが司会となり、大牟田出身の
現代美術アーティスト梅崎弘さん、タレントの村田友紀さんによって大牟田の
特色、女性視点、アートの視点から見た大牟田の可能性をお話いただきました。
大牟田の名産品も紹介され、軽快なトークは参加者の笑いも誘っていました。

 

催しは盛況で、地域の方々が炭鉱遺産に関心を持っているんだということを
感じたことが印象的でした。参加者は男性の方が多く、炭鉱関係者も多く
いらっしゃったのかな、と思いました。




今後も市民、行政、民間の活動に注目しながら、私たちの町が炭鉱遺産を
もとにどう動いて行くのかを見ていきたいと思いました。


※石炭人形・・・石炭を蒸し焼きにして製鉄などに使う燃料、コークスを
製造する際に出来る副産物、コールタールで炭鉱マンを型取った胸像。
三井三池炭鉱操業時には地域のお土産として販売されていた

 


 

[國盛]

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