菊池たてもの応援団の視察、今回は山口県萩市を訪れました!
基山SAにて菊池の皆さまと合流し、いざ萩へ。
この日は冬至の次の日で寒気がつよく、道中では雪もちらほら降っていました。
まずはじめに来たのは萩博物館です。
ここでは、萩市歴史まちづくり部の大槻洋二さんに萩市のまちづくりについてご講演いただきました。
萩市では、「萩まちじゅう博物館」という
江戸時代からの町割を残し、文化財でもある城跡や町屋を見ることができます。
この歴史的なまち自体を屋根のない博物館とみなす、「萩まちじゅう博物館」構想がH15年に制定されました。
萩の遺産(空間遺産・生活遺産)をデータベース化し、それらを調査・修繕・保存・活用などを図ったりながら、萩のまちづくりを進めているそうです。
萩は江戸時代の古地図と現在の地図を重ねても、その町割はほぞ同じということで、昔の通りの名前が道路にプレートで紹介されていました。
昼食のあとは浜崎のまちへ繰り出しました。
ここは藩主の御座船を収納していた倉、旧萩藩御船倉です。
1608年の萩城築城後まもなく建てられたとされています。
大きな石積みの倉で、石には斧のあとも見て取れました。
現在、ここではコンサートなどもされているそうで、ぜひ一度観てみたいものです。
現在耐震工事中という倉です。
町屋の並ぶ一角にあり、2階建て住宅よりももう少し屋根の高い大きな倉でした。
両隣りに隣接して町屋があるため、解体せずの修繕ということで工事も苦労することが多々あるということでした。
梁の太さに圧巻されました・・
公開されている旧山村家住宅には、浜崎でのまちづくり活動や建物修繕事業の資料展示がありました。
ここで「浜崎しっちょる会」の代表の方からお話しを頂きました。
浜崎でお宝の展示や古い街並みを歩くといったイベントをすることで、伝建築について市民の方から理解を得るようになったということです。
他の地域から来た人に見てもらうこと、見られていると感じることが町への愛着、矜持へとつながっていくという経験を聞かせていただきました。
建物や石垣や夏ミカンの木など、まちの辻辻で、萩の歴史を感じることができました。
修繕されたという住宅や道路にも、まちの方々の萩への想いが見てとれました。
萩にはまちづくり活動を行う市民団体がたくさんあるとのことです。
まちづくり活動をされている方々を応援すること、さらにはそれらをつなぎ、ネットワークとデータベースを構築していくことの重要性を感じました。
まちのひとつひとつに思い出がこもっている、そんな印象を受けました。
次はぜひ夏にも行きたいです。
(M2 北岡慶子)