2011年12月10日(土)15:00~17:00 第4回ちくごSOHOアカデミックカフェ
に出かけてきました。
今回のゲストは、九州芸術工科大学ご出身で、現在八女市役所にお勤めの高口愛さんです。藤原研究室ともご縁があります。 博士(芸術工学)であり、NPO法人八女町屋再生応援団理事でいらっしゃいます。
また、実際に八女の町屋にお住まいで、町屋の魅力も発信しています。

私にとっては、前日の八女・うきは視察に引き続いての八女シリーズとなりました。
今回は一番関心を持った点に絞って報告します。
まずシステムです。 高口さんは、前日八女をご案内いただいた、NPO法人八女町並みデザイン研究会の中島先生と繋がりつつも、少し異なる立場で八女に関わっています。
八女福島地区の重要伝統的建造物群保存地区の町屋建築を残すために、空き町屋の解体を未然に防ぎ、保護活用するためのいわゆる仲人的役割を担っています。
家主の意向を伺い、壊す前に貸して活用を図るように説得し、また町屋を有効活用してくれる借り手を探します。

実際の修理は中島先生らのデザイン研究会が引き受けます。
そして、賃貸成立後も地元との交流やコミュニティー作りをサポートしていきます。その結果、今では16軒の町屋の仲人が成立しました。
興味深いことに、このNPO法人八女町屋再生応援団は八女市役所の職員が仕事の中から始めたものです。前述の仲人活動をするにあたって、いろいろと市の職員では無理なこと、叶わないことが出てきたために法人を立ち上げたというわけです。
次に資金の調達です。
うきは市でも同様の悩みがありましたが、修理・再生の重要課題のひとつは資金の調達です。これにおいても彼らはよくできたシステムを構築しています。
一例ですが、その物件ごとの町屋保存機構を作り、所有者から管理を受託します。
その機構が機構の会員から資金を貸し付けてもらい、行政からは補助金を受け、町屋の借主から家賃を徴収して、町屋の保存修理をまかなうといった仕組みです。

現在、助成を受けるためにはいろいろな縛りがあって、それで前に進めないことが多く、全国的に『作事組』などが、適用除外を受けられるように法律改正の運動なども行っています。
現在、高口さんが住んでいるのがここです。

規模が大きく、保存に頭を痛めている、旧八女郡役所です。


これにより、アメリカン・エキスプレスが援助している、民間人のユネスコと言われる、ワールドモニュメント財団を知ることができました。
またまた勉強になりました。
まだまだ高口さんが、町屋に住むにあたってのエピソードがてんこ盛りです。ぜひ動画をご覧ください!
ちくごSOHOアカデミックカフェ→こちら
次回は最終回ですよ~!
2012年1月28日(土) 『夫婦で夢見る大農園』農園ファゼンダ梶原の梶原さんです。
奮ってご参加下さい。
特派員 塚本でした。
に出かけてきました。
今回のゲストは、九州芸術工科大学ご出身で、現在八女市役所にお勤めの高口愛さんです。藤原研究室ともご縁があります。 博士(芸術工学)であり、NPO法人八女町屋再生応援団理事でいらっしゃいます。
また、実際に八女の町屋にお住まいで、町屋の魅力も発信しています。

私にとっては、前日の八女・うきは視察に引き続いての八女シリーズとなりました。
今回は一番関心を持った点に絞って報告します。
まずシステムです。 高口さんは、前日八女をご案内いただいた、NPO法人八女町並みデザイン研究会の中島先生と繋がりつつも、少し異なる立場で八女に関わっています。
八女福島地区の重要伝統的建造物群保存地区の町屋建築を残すために、空き町屋の解体を未然に防ぎ、保護活用するためのいわゆる仲人的役割を担っています。
家主の意向を伺い、壊す前に貸して活用を図るように説得し、また町屋を有効活用してくれる借り手を探します。

実際の修理は中島先生らのデザイン研究会が引き受けます。
そして、賃貸成立後も地元との交流やコミュニティー作りをサポートしていきます。その結果、今では16軒の町屋の仲人が成立しました。
興味深いことに、このNPO法人八女町屋再生応援団は八女市役所の職員が仕事の中から始めたものです。前述の仲人活動をするにあたって、いろいろと市の職員では無理なこと、叶わないことが出てきたために法人を立ち上げたというわけです。
次に資金の調達です。
うきは市でも同様の悩みがありましたが、修理・再生の重要課題のひとつは資金の調達です。これにおいても彼らはよくできたシステムを構築しています。
一例ですが、その物件ごとの町屋保存機構を作り、所有者から管理を受託します。
その機構が機構の会員から資金を貸し付けてもらい、行政からは補助金を受け、町屋の借主から家賃を徴収して、町屋の保存修理をまかなうといった仕組みです。

現在、助成を受けるためにはいろいろな縛りがあって、それで前に進めないことが多く、全国的に『作事組』などが、適用除外を受けられるように法律改正の運動なども行っています。
現在、高口さんが住んでいるのがここです。

規模が大きく、保存に頭を痛めている、旧八女郡役所です。


これにより、アメリカン・エキスプレスが援助している、民間人のユネスコと言われる、ワールドモニュメント財団を知ることができました。
またまた勉強になりました。
まだまだ高口さんが、町屋に住むにあたってのエピソードがてんこ盛りです。ぜひ動画をご覧ください!
ちくごSOHOアカデミックカフェ→こちら
次回は最終回ですよ~!
2012年1月28日(土) 『夫婦で夢見る大農園』農園ファゼンダ梶原の梶原さんです。
奮ってご参加下さい。
特派員 塚本でした。