こんにちは。
ノッポ特派員の藤原旅人です。
11月30日に福岡市の中央区にあります松楠居(しょうなんきょ)という場所で
風景デザイン研究会主催の風景デザインサロンに参加して来たので
報告します。今回サロンが行われた松楠居も昭和11年に建てられた住居で
とても趣のある空間となっています。
今回のタイトルは『古民家再生を事業として成功させるプロデュースの極意』です。
今回の講師である成相さんは主に島根県で活躍されている方です。
成相さんは、山陰地方をあつかった「さんいんキラリ」という雑誌のプロデューサーでもあり
また、NPO法人古民家研究会の理事でもいらっしゃいます。今回はたくさんの写真を見ながら
具体的にどう活用していったかという実践的な現場のお話が中心となりました。
古民家再生事業としては主に島根県を中心に活動を行われています。
島根県は推定で18万棟もの古民家があるそうです。
成相さんは昔から建築が好きで、古民家がゴミとなっていく姿をみておられず
なんとか再生、あるいは活用できないかという思いで活動をはじめたそうです。
古民家を再生することは、風景の保存にもつながり、またその場所の文脈を
残すことにもつながります。環境的にも古民家を残すことで、たくさんの木材を救うことができ
CO2削減にも役立ちます。
成相さんの古民家再生の活用法は様々で、時にはその家が旅館になったり
お土産になったりマッサージのお店になったりします。
その過程の中では様々な工夫があり、惜しげもなく僕らにその裏のお話を今回は教えて頂きました。また遠くフランスへ古民家を移築したことをあるそうで、国の垣根を超えて
古民家の活用方法を考えられているそうです。今回のお話の中では様々な成相さんが知恵を絞ってなんとかした…という部分がたくさん出てきました。その解決法はそれまでの枠を超えるもので
やはり、情熱というかひたむきな信念が何か新しいものを造りだすんだろうなということを
感じました。やはりこれから「まちづくり」をかんがえる中で、何を残してどのように活用するかという視点は
大事になってくると思います。これまで日本社会では、何かを変える時に、「壊して」「新しい」ものに取り替える
社会でしたが、これからは「再生し」「活用」する社会になるのではということを、今回のお話を
聞きながら強く感じました。再生型社会へ。まだまだ第一歩を踏み出したばかりだと思います。
次回のデザインサロンは12月14日だそうです!!
情報は
コチラをどうぞ!
ノッポ特派員:藤原旅人