建築史家でまちづくりオルガナイザーこと、藤原惠洋(ふじはらけいよう)教授の活動と、通称ふ印ラボ(ここで「ふ」の文字は意味深長なのでちょっと解説を。ひらがなの「ふ」は「不」の草体。カタカナの「フ」は「不」の初画を指しています。そのまま解釈すれば「つたない」かもしれませぬ。しかし一歩踏み込んで「不二」とも捉え「二つとないもの」を目指そう、と呼びかけています。ゆえに理想に向けて邁進する意識や志を表わすマークなのです。泰然・悠然・自然・真摯・真面目・愚直を生きる九州大学大学院芸術工学研究院芸術文化環境論藤原惠洋研究室というわけ、です!)の活動の様子をブログを介して多くの同人・お仲間・みなさまにお伝えしています。 コミュニケーションや対話のきっかけとなるようなコメントもお待ちしております!
こんばんわ!
藤原旅人です。最近、「ノッポ特派員」という肩書きが
気に入り、多用しています!

さてさてさる10月の22日(土)と23日(日)に
熊本県の天草五和町御領地区のコミュニティセンターで
天草御領世間遺産展を開催しました。
この世間遺産展と同時開催という形で「御領まちづくりシンポジウム2011」が
行われました。今回はそのシンポジウムの報告を行いたいと思います。
世間遺産展の様子はPART1で報告をしていますので、そちらをご覧ください。
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10月23日に行われた「御領まちづくりシンポジウム2011」には
40名ちかい御領地区住民の皆様が参加をしていただきました。
今回のシンポジウムは鹿児島でご活躍なさっているNPO法人まちづくり地域
フォーラム・かごしま探検の会 
東川隆太郎氏の講演と
藤原惠洋先生の講演会の二本仕立てで行いました。
まずは東川さんのお話から始まりました。
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東川さんのお話はは大学時代は主に溶結凝灰岩の研究をなさっており
地質学が専門だったというところから始まりました。
九州には9年前の阿蘇の大噴火をもとに大地が構成されていて
九州の各地で県をまたいで似た石の文化がいまでも見られるそうです。
東川さんは鹿児島を本拠地にしながらも、最近は熊本であったり九州各地に
活動を広げていて、その中で似たような文化を感じる事があるそうです。
特に、今回例に挙げた石橋の例は鹿児島・熊本、そして御領とがつながっていることが
スライドをみながらわかりました。
それからいま東川さんが考えていることは
「この溶結凝灰岩の文化を見せていくのか」ということらしいです。
そのひとつの解決策として「エコミュージアム」を挙げていました。
このエコミュージアムとはこれまで博物館に収集されていた作品は専門家が
その価値づけをおこなっていたが、これからは私達地域住民が自分の見方やセンスで大事な
ものを価値づけていこうという手法です。
その場所に住んでいる地域住民の記憶や、そこに住んで来た記憶こそが大事なんだ
ということを仰っていました。こうやって集まった作品を、いろんな方法で
その地域に訪れた人に見せていこうという方法です。


そして、こういった考え方から「世間遺産」という考えたが生まれました。
世間遺産とは
①どこかなつかしい(→記憶を呼び戻す)
②どこか奥深い(→歴史的文脈がある)
③どこかな?(その場所を探す事で会話が生まれる)
この3点で当てはまったものが世間遺産なのです。

ここからは笑いのオンパレードで東川さん秘蔵の「世間遺産」作品のスライドショー祭りでした。
僕はやはり便所シリーズが大好きです。

最後に、御領はやっぱり石の文化が素晴らしいので
石の文化を生かし、またその間にたつ人が大事で
みなさんで会話をしながら盛上がっていきましょうという激励の言葉で
第一部の東川さんのお話は終わりました。

そこから休憩に入ったのですが
この休憩の間にも、訪れた人が1ヶ月前にワークショップで
撮った世間遺産の作品を見ていて様々な会話がうまれていて
まだまだこの御領にはたくさんの物語があるんだなということを感じました。
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第二部は我らが藤原惠洋先生のお話です。先生は、まず先生がこれまでどんな研究をなさってきたかという
お話からはじまりました。先生は幕末から明治時代の建築のついてこれまで
研究を行ってきました。
その中で具体的に3つのことを中心に研究を行ってきたそうです。
①文献(本)で調べる
②具体的に建築物を見てフィールドワークをする
③人に会ってお話を聞くこの3つの中でも③のそこに住んでいる人にお話を聞く事は
大学の中で文献を読んでいるよりも何百倍もたくさんのことを知る事ができたそうです。そこから藤原先生は地域社会の実際に住んでそこからいろんな人にお話を聞くことを
大切にしているそうです。
そしてこの御領にも住んでみたいですねということを仰っていました。
先生はこれまで福岡県の八女、大分県の日田、熊本の菊池などに
研究室の拠点をかまえていて、この御領にも研究室をつくってじっくりと調査を行いたいそうです。

またこれから、地域社会が元気になるには
①文脈の再生
②矜持の再生
③紐帯の再生
が大事だということをおっしゃり、そのためには住民の方々が
各々の「世間遺産」を探す事は非常に重要な作業であるということを仰っていました。
ぜひぜひ、また来年も世間遺産展をやりたいですね…という言葉で今回の
シンポジウムは終了しました。
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今回、9月のワークショップから参加して感じた事は
御領という場所はたくさんの物語を持っている文化の土壌が豊かな地域なんだなということです。
ただ、そのたくさんの物語はなかなかみなさんで共有されておらず、それはもったいないなということを
常々感じました。今回だけではなく、またこれからもこういう機会がたくさんつくれればいいなと思いました。
ぜひぜひ、今度は御領のみなさんと共に東川さんがいらっしゃる鹿児島に行きたいですね!!

ノッポ特派員:藤原旅人

PS:御領の世間遺産展は11月3日から11月6日まで天草の本渡市の商店街の横にある国際交流館のポルトで一部展示される予定です。ぜひぜひ見に来てくださいねー。締めは天草の海の幸でしめます笑
せっかくの海鮮丼がピンぼけしているのはご愛嬌ということで!!
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