建築史家でまちづくりオルガナイザーこと、藤原惠洋(ふじはらけいよう)教授の活動と、通称ふ印ラボ(ここで「ふ」の文字は意味深長なのでちょっと解説を。ひらがなの「ふ」は「不」の草体。カタカナの「フ」は「不」の初画を指しています。そのまま解釈すれば「つたない」かもしれませぬ。しかし一歩踏み込んで「不二」とも捉え「二つとないもの」を目指そう、と呼びかけています。ゆえに理想に向けて邁進する意識や志を表わすマークなのです。泰然・悠然・自然・真摯・真面目・愚直を生きる九州大学大学院芸術工学研究院芸術文化環境論藤原惠洋研究室というわけ、です!)の活動の様子をブログを介して多くの同人・お仲間・みなさまにお伝えしています。 コミュニケーションや対話のきっかけとなるようなコメントもお待ちしております!
絶ってーやめねぇ芸工大

社会で活躍するOB・OGの方々をお招きし、交流を通して自分自身にとってシゴトとは何か考えるイベント、「シゴト道2011」。ふ印ラボではもうおなじみの、全国スギダラケ俱楽部の若杉浩一さん、千代田健一さんは、何を隠そう、九大芸術工学部の前身、九州芸術工科大学の卒業生!今回、ゲストとして”凱旋”されました。(10月22日)

そのタイトルも、『スギダラ兄弟の凱旋』。
藤原先生がスギダラケのみなさんと出会い、千代田さんが今年の2月に研究室を訪ねてくださって以来、交流をしていったことがきっかけで、ついに若杉さん(工業13期生)と千代田さん(工業17期生)が、文字通り”凱旋”し、今回のレクチャーが実現しました。やっぱり人と人の出会いにはどこかでつながる何かがあるんですね。

大学の大橋サテライト・ルネットの2階。そっと扉を開けると、すでに50人ほどの人で席は埋まっていて熱気を感じるくらい。ちょうど、宮崎県日向市立富高小学校でのまちづくり課外授業の様子がお二人の熱いトークで紹介されているところでした。この取り組みは、2005年に同小学校行われた「移動式夢空間」を製作するワークショップで、全国スギダラケ俱楽部の若杉さん、千代田さん、南雲さんが講師として招かれたものです。なんとこのワークショップで子どもたちによって製作された屋台は、後にグットデザイン賞を受賞することになり、デザイナーは「ふれあい富高小学校六年生一同」と認定されました。その話を、写真を交えてお話するお二人の熱気と言ったら!若杉さんは、「社会のためのデザインが認められたと感じた。」とおっしゃっていました。じぶんたちのものを、デザインして製作して、メンテナンスまでしっかりやる。そのことが「地域のものを大切にする」ための文脈としてしっかりできているからこそ、感動が生まれ、愛着が生まれ、それが繰り返されていく。そういったプロセスにまちの人たちをどう巻き込んでいくか、つまりは、人がどうデザインされるかが重要なのだと。
その後も、いくつもの事例(スギフト、スギコレ、えんぎもの、屋台屋などなど)を紹介するたびに、お二人になくてはならない、ダジャレが飛び交い、さらには新しいダジャレまでもが生まれる、など、終始にぎやかなレクチャーでした。わたしは全国スギダラケ俱楽部のレクチャーを聞くのは3回目ですが、ダジャレなくてははじまらない、これこそスギダラの醍醐味!みたいな感じで、たのしかったです。はじめて聞く人が多かった会場の小さなくすくすが、レクチャーが終わる頃にはみんながげらげら笑うくらいになっていて、みんなも巻き込まれた!と感じでした。
お二人は言います。スギダラケ俱楽部の活動を通してわかったことは、ひとの所作やひととひととの関わり、そこで巻き起こる感動や気持ちなど、非物質的なものが何よりも大切だということ。地域の中に眠る、忘れられた価値をもう一度見つめ直すとき、やっぱり人と人との会話や交流が気づかせてくれるものが必ずあって、デザインのプロセスの中に、「人とのつながり」をちゃんと忘れず組み込むことを忘れちゃいけない、ということを。

今回のレクチャーで、きっと工業設計の後輩たちだけでなく聴講したすべての人が、デザインが社会にできることの可能性や、そのプロセスをどう考えていくか、などについて考えるきっかけになったと思います。お二人の、地域やデザインを見つめ直す溶けてしまいそうなくらい熱いまなざしに勇気づけられたひとときでした。

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                    ↑この写真右端の方が一番声をあげて笑っていらっしゃいました。 

全国スギダラケ俱楽部ホームページ
ブログ:スギダラ家の人々(富高小まちづくりワークショップの様子などもご覧いただけます。)




 
[D2 仲村]

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