2011.07.25(月) 18:30〜
参加者:藤原先生、仲村、鄧瓊、與田、平川、北岡
記録:北岡
卒論生 中間発表に向けての練習発表
■発表【與田】
『日本車のカーデザインの変化と歴史に関する研究』
テーマ設定
・スポーツカーデザインへの興味関心〜時代と共に 車のデザインはどう変化していったのか?
・現在の社会ニーズを調査し、可能なら今後の日本 車メーカーの車づくりの展開の予測をする
車社会に影響を与えた事例
・自動車排ガス規制、オイルショック、バブル景 気、高度経済成長、京都議定書等
スーパーカーブーム
・1974年から
・スーパーカーの定義は曖昧。走行性能、デザイン ともに同時代との車とはかけ離れている
・漫画やスーパーカー消しゴム等の商品が流行する
高級車・ハイソカーブーム
・バブル経済時期、裕福層の増加にともなう外車販 売台数の増加、日本製高級車も人気が高まる
・シーマ現象〜日産が生産販売した高級車。高級車 に対し、多くの需要の象徴とされた
・Honda-NSX〜価格は1000万円超だっ たが予約が殺到
エコカーブーム
・環境への人々の意識改善、ガソリン高騰などの影響
・国のエコカーに対する補助(エコカー減税、買い替え補助金制度)
・トヨタ プリウス〜燃費性能が38km/L(3代 目)発売当初の受注台数が一カ月で18万台という大ヒットとなった。
今後の研究活動
・ブーム毎に何を重視して開発・デザインされていたのか調査
・時代毎にどのようなコンセプトでデザインされていたのか
・それぞれのブームに影響した要素を洗い出し、具体的にどう影響したのか分析
そこからデザイン性の変化を見ていく
■質疑応答、議論
・デザインに対する社会的影響とは何か?
→ある社会現象が、時間的には数年遅れて市 場に出る車のデザインに影響
・大きな社会現象があった時代から5年~10年先 にデザインへ影響されていく、それの実証的な事例はないのか?
・1995年 プリウス(初代)
コンセプトカー〜未来からき た車、というコンセプト
→ではその デザインは何を由来、根拠として形作られているのか?
→車両製 造法:法的に決められている性能、デザインがある
→そうい う条件の組み合わせで車のデザインができている
・コンセプトカーでは、一般社会の中の条件とは別 の設計理念から造られるので、とんでもないデザインがでてくる(與田)
・どうデザインされるのか基本的な流れを紹介することが必要
→今はまず燃費。いかに軽量化するかに重きがおかれている
→5~10年かかるデザイン開発
そこでは新しいエンジン、ブレーキシステム の開発等も行われている
→自動車は1万2000~2万パーツの部品が 利用されている一大産業。経済的にも重要な生産物である
・技術、機能と意匠が切り離せないもの〜車にはデザインが凝縮されている
デザインのプロセスや経緯が どうなっているのか
・社会がデザインを受け入れる態度、ブームから、 社会の態度が見えてくるのではないだろうか
車自体が大衆のものになっていく過程を知らない ので、日本の中ではどういう時期にそれが起こってきたのか気になる
・10年前と 今のデザインは何が違うのか?
・カーデザインのことをあまり知らない人も多い。 デザインの流れをまずみせることが必要
→そのなかで、コンセプトカーやモーターショーで 出品される車がどのようにデザインされてきたのかをひも解いていく