建築史家でまちづくりオルガナイザーこと、九州大学藤原惠洋(ふじはらけいよう)名誉教授の活動と、通称ふ印ラボ(ここで「ふ」の文字は意味深長なのでちょっと解説を。ひらがなの「ふ」は「不」の草体。カタカナの「フ」は「不」の初画を指しています。そのまま解釈すれば「つたない」かもしれませぬ。しかし一歩踏み込んで「不二」とも捉え「二つとないもの」を目指そう、と呼びかけています。ゆえに理想に向けて邁進する意識や志を表わすマークなのです。泰然・悠然・自然・真摯・真面目・愚直を生きる九州大学大学院芸術工学研究院芸術文化環境論藤原惠洋研究室というわけ、です!)の活動の様子をブログを介して多くの同人・お仲間・みなさまにお伝えしています。 コミュニケーションや対話のきっかけとなるようなコメントもお待ちしております!

森さま


高浜フィールドワークでは、たいへんお世話になりました。現地高浜からの感性や課題意識を基盤としたご参加のおかげで、私が当初構想したフィールドワークとリデザインに関するワークショップの内容が数段濃いものとなりました。ほんとうにありがとうございました。


まず私たちが今回の高浜地区から得ることが出来ました知見は壮大なものでした。

わずかな滞在で獲得できる知見など、たかだか知れています。フィールドワークとは、外部からの参観者が勝手気ままに情報や話題を奪取するものではありません。むしろ高浜の方々と交流を緩やかに重ねることではじめて知ることができること納得できること知見として獲得できることをゆるゆると順番に育てながら与えて戴くことではじめて理解できると考えてきました。そうした作業の成果が、今回のフィールドワークではようやく生まれてきたところです。

しかしながら、あくまでこのような踏査行は私たち外部からの参観者のために行うものではありません。あくまで高浜の地域が、さらにより豊かな里として育っていくために、私たちの外からの感受性や価値観と交流していただく中で、高浜地区のかたがたがあらかじめ有されてきた地元愛や感情をより高い次元に育てていくことができるものと考えていました。相互が織りなす丁々発止のやりとりや協働作業がここでは大きな効果を生み出す契機となっていくだろうと考えていました。リデザインと私があえていったのは、けっしてこれまでの高浜地区を批判したり否定しようというものではありません。むしろ旧来の文脈に寄り添って考えた際に、そこからより大胆に次の一歩を生み出すためのデザインが可能なのではないか、それを荒唐無稽でもいいからまずは提案し合ってみませんか、そんな挑発を含めた提案だったのです。


そして、こうした作業の一番の要は、誰が参加者であったか、誰がプレイヤーとして活躍していくのか、誰が全体をコーディネートしていくのか、という点だったと思うのですが、私の声がけに応答してくれた日本全国スギダラ倶楽部がこぞって参加してくれたのは大きな成果となりました。これは手放しで嬉しい出来事となりました。そして彼らプレイヤーたちも、森さんたちのようなこだわりプレイヤーと協働しあうことができることで、私の想像する何倍も大きな成果へ向けての活動を素晴らしい瞬発力で果たし遂げてくれたのでした。


そして私が当初最も重要なプレイヤーとして位置づけていた九大の学生・院生たちもそれなりに活躍してくれたと評価しています。なかなか日頃は聞きにくい質問や通りがかりのお爺さんお婆さんに突撃インタビューを果たし遂げていく作業は圧巻でした。知らないからできる、そんなビギナーズラックが何度も生まれて、きっと現地の方々はたじたじだったかもしれません。たいへんだったとは思うのですが、民泊という仕掛けにも乗ってくださいました。ここからも涙が出来るような美談がいくつも生まれていました。


こう考えていきますと、私が当初構想した高浜フィールドワークが、いつしか参加者と高浜地区の方々との相互交流の中で自己成長を遂げた感があります。私が考えていなかったプログラムが生じていたり、次は海へ出て海から高浜を感じてみてください、などと新たな提案が生まれてきたり。これはコーディネーター冥利に尽きます。きっとこのようなエネルギーを上手に集めていけば、次なる高浜フィールドワークのプログラムが生まれてくるはずです。2012も2013もぜひやり遂げていきたいと考えていますので、どうぞこれからもよろしくご指導ください。


そして、その際には、たとえば森さんには「天草町森町長時代の足跡を語る」や「天草における里山の意義と可能性」といったお話しをしていただきたいと期待します。


まずは御礼にて。

7月28日(木)夜には、当地福岡でスギダラ倶楽部JR九州からの参加者が呼びかけ人となっての打ち上げと報告会が催されます。まんがいち福岡ご出張の都合などが合う場合には乱入!してください。きっと新たな天草支部誕生をみんなが祝福してくれるはずです。スギダラ倶楽部は毎回の飲み会も凄い勢いです!!


藤原惠洋・九州大学大学院芸術工学研究院拝

keiyoアットマークdesign.kyushu-u.ac.jp




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藤原先生

 

23日大変お疲れになられたのではないですか?

高浜の活性のために地域おこしのために、協力していただけることに深く感謝いたします。

また、『杉だら』の有名なメンバーにも来て頂き、楽しい3日間でした。

主役は俺達『サイン・小サイン・タンジュンダ!』南雲さんの創造力には驚かされました。

頭の中もリフレッシュできたように思います。

今後に期待できる大掛かりなプロジェクトに繋げていきたいと思います。

また、『杉だら天草支部』も立ち上げることができ、忙しそうですが、今後が楽しみです。

今後ともどうぞよろしくお願い致します。

 

 

*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*

有限会社森商事 フォレストマーケット

863-2805

熊本県天草市天草町高浜北897-2

TEL0969-42-1166 FAX0969-42-12168

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