こんにちは、藤原研究室修士1年の北岡です
本年もどうぞよろしくお願いいたします
昨年のこととなりますが、12月21日(火)に「博多座文楽公演」を鑑賞してまいりました!
今まで文楽、人形浄瑠璃のことを学んだりテレビ等で見る機会はありましたが、実際に生の文楽を観るのはこれが初めての体験でした。
私が観ましたのは、夜の部の公演です。
まずはじめに「解説◎文楽を楽しもう」というレクチャーがありました。
ここでは文楽のいろはからこの後の演目についてとてもわかりやすい解説がありました。
文楽の特徴である人形の三人遣いの歴史とその修練の大変さや、
人形たちが身につけている着物、髪飾りの特徴などなど
人形芝居への期待がどんどん高まるなか、いよいよ上演です・・!!
『二人禿(ににんかむろ)』
京都、島原の廓を舞台に、二人の振袖姿の禿(童女)が、唄に踊り、羽根突きに興じます。
花飾りのおめでたい雰囲気のなか、かわいらしい姿の人形にこちらまで笑顔になりました。
『ひらかな盛衰記(せいすいき)』
「ひらかな」とは、「わかりやすい」という意味だそうです。
松衛門内の段、逆櫓の段、神崎揚屋の段、という構成です。
段ごとに浄瑠璃、太夫さんと三味線弾きの方が代わります。
太夫は、あらゆる登場人物の心理や、その場の情景などを一人で語り分けます。
個人ごとに声音も節も特色があり、それぞれとても魅力的な語りでした!!
今回、文楽、人形浄瑠璃を初めて見まして、舞台のダイナミックさに非常に驚きました。
もちろん、文楽特有の、日舞の所作のような繊細な動き・表情にもとても感動しましたが、遠目からでも楽しめる人形の大きな動き、躍動する様は想像をはるかに超えるものでした。
また、2階席だったこともあり、人形を操る人形遣いの方の動きも、とてもよく見ることができました。
ひとつの動作、ひとつの場面をこなすために、人形の影となり舞台を支える人間の姿。
それ自体が演出となって、人形芝居の舞台ができているのだということを実感いたしました。
これまで観たことがなかったのは、日本の伝統芸能として、自分の中で勝手に敷居を高くしていたのかなと反省しました。
文楽はもともと、日本の庶民の芸能として全国にひろまったものです。
まだ少し触れはじめた文楽ではありますが、その魅力にどっぷりとはまりそうです。
とっても楽しく、有意義な時間を過ごせました!
もし機会がありましたら、皆様もぜひ一度文楽をご覧ください!!
(M1 北岡慶子