ふ印ラボ関係者のみなさんへ
日本文化政策学会 第 4 回年次研究大会が、2010 年 12 月 11 日(土)~12 日(日) に神戸大学 国際文化学部 F 棟で開催されます。あの精悍な議論で魅了するドイツ哲学者の藤野一夫先生が実行委員長として大活躍されています。
現在、同学会理事でもある藤原惠洋先生と修士1年北岡慶子さんが出席の予定。今夏、富山県の利賀村で開催された利賀インターゼミに引き続き、富山大学・伊藤裕夫先生の仕切りで劇場法が論じられるとの事、おおいに期待されます。
前回の東京藝術大学千住校で開催された際にも多くの研究室メンバーが参加してくれていました。ぜひ今回も奮ってご参加ください。 詳しくは以下のとおり。
1.スケジュ―ル
12月11日(土)
12:00~13:00 受付
13:00~15:00 研究発表(分科会1~4)
15:20~18:00 シンポジウム「国際文化交流政策の現状と課題」
18:15~19:45 懇親会
20:00~21:45 若手フォ―ラム
12月12日(日)
09:30~10:00 受付
10:00~12:00 研究発表(分科会5~8)
12:10~13:10 理事会(役員のみ)
11:30~13:30 若手ポスタ―セッションコアタイム
13:15~13:45 会員総会(会員のみ)
13:50~15:50 研究発表(分科会9~10)
13:50~16:30 ラウンドテ―ブル
「政権交代後の文化政策を点検する 〜劇場法問題を中心に〜」(仮題)
〈若手ポスタ―セッション〉
12 月 11 日(土)~12 日(日) 常時掲示
*プレイベント 10日(金)17:00 ~ 20:00
2.会場
神戸大学国際文化学部F棟
(阪神御影、JR 六甲道、阪急六甲から市バス16 国際文化学部前下車)
3.主 催 日本文化政策学会
4.後 援 神戸市 日本ア―トマネジメント学会関西部会 文化経済学会<日本>関西支部
5.特別協力 神戸大学大学院国際文化学研究科
6.参加費
大会参加費 会員:1,000 円 非会員:3,000 円 非学会員学生:1,000 円
懇親会費 3,000 円 (学部学生 1,500 円)
※参加費・懇親会費は当日受付で支払うこともできますが、受付の混雑緩和のため、できるだけ事前にお振 込ください。請求書が必要な場合は学会事務局までお申し付けください。
7.問合せ先
日本文化政策学会事務局(山森達也)
〒430-8533
浜松市中区中央2-1-1
静岡文化芸術大学 片山泰輔研究室内
Tel 053(457)6186
Fax 053(457)6132
Email office@jacpr.jp
プレイベント
12月10 日(金)
募集人数 50 名
参加料 3,000 円(交流会含む)
16:30~17:00受 付
JR「新長田駅」南出口 17:00~20:00 鉄人 28 号モニュメント
~ 阪神大震災復興地域 ~ 映画資料館
NPO ダンスボックス ~ 多文化共生地域・市場 ~ 交流会(db)
研究大会
12:00~13:00 受 付F201
13:00~15:00 分科会 4 室
113:00~13:40
分科会1
「日本の文化政策史(1)」
発表者 1 南 里実(上方芸能)
213:40~14:20 314:20~15:00 座長 中川幾郎(帝塚山大学)
予定討論者
鈴木滉二郎(文化政策研究者)
会場:F101
12月11 日(土)
「明治新政府の当道座政策と、関係者の動向に関する考察 ―京都を中心に―」
2 須田 英一(法政大学) 鈴木滉二郎(文化政策研究者)
「黎明期における遺跡保存とその担い手たち ―昭和戦前期の文化財行政の動向を中心に」
3 井原 麗奈(神戸女学院大学) 朴祥美(早稲田高等研究所)
「植民地期朝鮮の公会堂における公共性について」
分科会2 「自治体文化政策における協働と参画」 座長 松本茂章(県立高知女子大学)会場:F102
発表者 予定討論者 1 佐口 史華(静岡文化芸術大学) 桧森 隆一(嘉悦大学)
「まちづくりにとってのア―トトリエンナ―レ・ビエンナ―レの評価の在り方」
2 金田 晴人(法政大学) 藤原 惠洋(九州大学)
「都市部における文化遺産活用の現状と課題 ―東京都国分寺市を事例として」
3 工藤 啓彦(慶應義塾大学) 藤原 惠洋(九州大学)
「アムステルダム国立美術館の増改築と市民社会の課題」
分科会3 「創造都市」
発表者 1 山田 絵美(ハウジング&コミュニティ―財団)
座長 野田邦弘(鳥取大学)
予定討論者 菅野 幸子(国際交流基金)
会場:F301
「世界遺産都市の保全性と日常性を支えるしくみ ~スペイン・「トレド・都市コンソ―シアム」を題材に~」
2 本田 洋一(大阪市立大学) 太下 義之(三菱 UFJ リサ―チ&コンサルティング) 「Creative economy と文化政策の課題:ア―ト・デザインとものづくり産業の連携に向けた芸術系大学
等の役割」
3 岡田 智博(東京藝術大学)
「文化政策としての IT 振興
分科会4 「文化産業と文化政策」
太下 義之(三菱 UFJ リサ―チ&コンサルティング) ~都市政策としての比較研究」
座長 片山泰輔(静岡文化芸術大学)会場:F401
発表者 1 杉浦 幹男(大阪市立大学) 太下 義之(三菱 UFJ リサ―チ&コンサルティング)
「地方公共団体によるコンテンツ産業振興政策の取り組みと効果 ~大阪,京都の取り組みと沖縄の可能性~」
2 山田 真一(文化創造研究所) 中尾 知彦(静岡文化芸術大学)
「アメリカの文化組織(オ―ケストラ)設立と地域文化政策―オ―ケストラのシカゴ・モデル」
15:10~15:15 開会挨拶 日本文化政策学会会長 中川 幾郎(帝塚山大学) 会場:F301 15:20~18:00 シンポジウム 会場:F301 「国際文化交流政策の現状と課題」 コ―ディネ―タ― 川村 陶子(成蹊大学)
グロ―バル化が進む今日、国際文化交流と従来的な国内・地域の文化政策との相互浸透が顕著になっている。国際文化交流の政策・事業は、 異なる文化を背負う人びとの間の関係運営を主眼においており、多文化共生や国際協力、異文化理解といった社会的効果にもつながるもので ある。その一方で、外交と内政、文化と経済といった政策分野をまたぐ性質をもつため、縦割り行政構造の中で周縁化・矮小化されやすい。 このため、その効果が発揮されにくく全体像もわかりにくいまま、行政改革や事業仕分けの「整理対象」の筆頭となってきたのも現実である。
予定討論者
本シンポジウムでは、国際文化交流にかかわるさまざまな分野の人びとを集め、「ホンネを語る」関西的スピリットで、それぞれの問題意
識や活動内容を報告し合う。これにより、日本の国際文化交流政策の課題を明らかにするとともに、従来的な文化政策を超えるその広がりと 可能性を浮き彫りにしたい。
第一部:基調報告(15:20~16:20)
「国際文化交流:その可能性とディレンマ」 川村 陶子(成蹊大学)
報告3 「草の根国際交流と文化政策——その重なりと広がり」 毛受 敏浩(日本国際交流センタ―)
報告4 「国際的ネットワ―クを活かした芸術交流の可能性」 大谷 燠(NPO 法人 DANCE BOX)
(2)第一部のパネリスト、フロア―を交えた討論
18:15~19:45 20:00~21:45
報報告1 報告2 司 会 (休憩 10 分) 第二部:パネルディスカッション(16:30~18:00) モデレーター 曽田 修司(跡見学園女子大学) (1)国際文化交流の現場からの発言
「国際文化交流政策が直面する課題」 曽田 修司(跡見学園女子大学)
小川 忠(国際交流基金)
懇親会 食堂 若手フォ―ラム 4 室 101・102・301・401
9:30~10:00 10:00~12:00 分科会 4室 110:00~10:40 210:40~11:20 311:20~12:00
112月12日(日)
受 付 F201
分分科会5「日本の文化政策史(2)」
発表者 1 高久 彩 (九州国立博物館)
座長 鈴木滉二郎(文化政策研究者)会場:F101
予定討論者
朴祥美(早稲田大学高等研究所)
「明治初期における博物館の列品分類:産業政策と美術政策の交錯」
2 松本 茂章(県立高知女子大学) 「関西日仏学館の設立過程
3 柴田 葵 (東京大学) 「オリンピック芸術競技/芸術展示の歴史における日本の文化戦略」
岩本 和子(神戸大学) ―1930 年代の日仏文化政策―」
分科会6 「文化政策における公共性を問う」
発表者 1 稲木 徹 (中央大学)
座長 伊藤裕夫(富山大学)
予定討論者 中川 幾郎(帝塚山大学)
会場:F102
「文化的な生活に参加する権利」の現代的意義 ―社会権規約委員会の一般的意見 21 に照らして―」
2 原嶋 千榛(慶應義塾大学) 中川 幾郎(帝塚山大学) 「「制度」、「公共性」、「社会的な議論」の相互関係 ―制度としての「美術館」をめぐる一考察―」
3 徳永 高志(NPO クオリティアンドコミュニケ―ションオブアーツ) 中川 幾郎(帝塚山大学)「公共文化施設の変遷と制度的枠組み」
分科会 7 「国際文化政策の現状と課題」
発表者 1 秋野 有紀(日本学術振興会)
座長 河島 伸子(同志社大学) 会場:F301
予定討論者
野田 邦弘(鳥取大学) 「ア―ト・ワ―クショップと異文化交流 ―NGO(カバビル)の神戸ワ―クショップを例に―」
2 阿曽村智子(比較文化研究センタ―) 菅野 幸子(国際交流基金) 「「文化の時代」の国家戦略
―『大平総理の政策研究報告書』(1980 年)における国際文化交流の意義―」 3 武田 康孝(東京大学) 川村 陶子(成蹊大学)
「国際文化交流政策における事業実施主体に関する一考察 ―国際交流基金アジアセンター(1995~2004)を事例として―」
太下 義之(三菱 UFJ リサ―チ&コンサルティング)
分科会 8 「文化財・文化資源と文化政策」
発表者 1 金武 創 (京都橘大学)
「文化遺産観光の基本構造」 2大貫美佐子(国立文化財機構)・藤沢 仁子(国立文化財機構)
座長 河野 俊行(九州大学) 会場:F401
予定討論者 井上 敏 (桃山学院大学)
井上 敏 (桃山学院大学) 「ユネスコ「無形文化遺産の保護に関する条約」第 17 条の分析と日本の国際支援の可能性について
分科会 9 「自由論題(1)」
発表者 1 吉澤 弥生(大阪大学)
座長 桧森 隆一(嘉悦大学)
予定討論者
―ユネスコ・アジア文化センタ―の無形遺産の活性化優良事例コンテストを一例に―」
3 平野井ちえ子(法政大学) 「無形文化財としての小鹿野歌舞伎」
井上 敏
(桃山学院大学)
12:10~13:10 12:10~13:10 11:30~13:30 13:15~13:45 13:50~15:50
理理事会 事務局室 昼 食 ※学内コンビニ営業中 若手ポスタ―セッションコアタイム 総 会 分科会 2室 113:50~14:30 214:30~15:10 315:10~15:50
会会場:F201
会場:F202 会場:F301
会場:F101
渋谷 和久(国土交通省) 「ポストフォ―ディズムの文化生産(1) 文化生産の担い手としての芸術労働者」
2 櫻田 和也(大阪市立大学) 渋谷 和久(国土交通省) 「ポストフォ―ディズムの文化生産(2) 政策対象としての都市とグラスル―ツ」
3 山口 祥平(首都大学東京) 渋谷 和久(国土交通省) 「地域空洞化時代におけるア―トアクティヴィティの考察
―東京ア―トポイント計画「ひののんフィクション」の事例を中心に―」
分科会 10 「自由論題(2)」
発表者 1 冨本真理子(京都橘大学)
座長 友岡 邦之(高崎経済大学) 会場:F102
予定討論者 滋野 浩毅(成美大学)
「市民による新しい観光事業の創造に関する研究 ―京都市におけるインバウンド観光ビジネスの事例から―」
2 木村めぐみ(名古屋大学) 滋野 浩毅(成美大学) 「映画の撮影地における観光現象と日英の関連政策 ―映画・観光政策に焦点を当てて―」
3 吉田 隆之(東京藝術大学) 滋野 浩毅(成美大学) 「都市型芸術祭の現状と課題
―あいちトリエンナ―レ 2010 開催の意思決定過程を中心に―」 13:50~16:30 ラウンドテ―ブル 会場:F301
「政権交代後の文化政策を点検する」 ~劇場法問題を中心に~
コ―ディネ―タ― 伊藤裕夫(富山大学)
昨年秋の政権交代は、公共事業や福祉、教育分野などでは一定の「チェンジ」を見せつつあるが、こと文化政策においてはその目差す方向 性すら明確になってきていない。確かに、昨秋の事業仕分けやその後の「劇場法」をめぐっての諸論議など、文化・芸術業界関係者の間では 話題は事欠かないが、肝心の政権の中での方針は皆目見えてきていないのは実情である。そうしたこともあり、昨年度の研究大会ではラウン ドテ―ブルに鈴木寛文科副大臣をお招きした経緯がある。
こうした政権交代後1年有余の動向を踏まえて、今年度のラウンドテ―ブルでは、「劇場法」問題を基軸に置きつつ、しかしそれだけに限定 せず、文化政策部会の「審議経過報告」や芸団協の「実演芸術の将来ビジョン2010」も取りあげ、現在の文化政策に関する諸課題について、 現場における実践者と文化政策研究者が同じテ―ブルについて意見交換し、これからの文化政策のあり方について、その「公共性」を問う形 で討議したく企画した。特に、今回関西での研究大会ということもあり、中央での動きから情報面でもまた政策提言面でも取り残されやすい (文化・芸術業界も東京集中の傾向が強いのが現状である)地域の声を拾い上げ、文化政策にもの申していきたく思っている。
第一部:パネルディスカッション(13:50~15:00)
コ―ディネ―タ―による問題提起と文化政策への要望
関西を中心に地域の実践者からの報告と要請(4〜5名:各 10 分程度) 第二部:研究者からのコメント(学会会員から3〜4名程度:各 10 分程度)(15:10~16:30)
会場からの発言・質疑(30 分程度) 16:35~16:40 閉会の挨拶 会場:F301