2009年8月26日(水)
忙しかった8月も終盤。小学生や中学生はそろそろ夏休みもおしまいの頃で焦りながら夏休みに宿題に余念がないことだろう。
でも大学の教育研究で精進を重ねる私(藤原惠洋)たちにとっては、忙しかった8月の喧噪さも終り、ようやく自分自身の研究に集中できる時期がやってきた感があります。
私は、この日、午後から大分県別府市の昭和5年竣工の近代和風建築『山田別荘』に高速バスで向かいました。
夕刻より開催される『モダン和風旅館 山田別荘の魅力を探る』シンポジウムで基調講演を行なうためです。
このシンポジウムは、彼の地では著名な写真家藤田洋三さんが企画したものです。この4月から6月にかけて開催された別府現代芸術フェスティバル2009を参与調査する中で噂に名高い旅館に宿泊してみたい、と『山田別荘』再生プロデュースを司られた江副直樹さんに推薦していただくかたちで泊まってみたことがご縁となり、藤田洋三さんのコーディネートに私と建築家中村享一さんが呼応するかたちで緊急調査を実施。実測調査や小屋裏調査等を通して発見された内容や建築の魅力を多くの関係者にお伝えしたいと開催されました。場所は、別府駅からわずか行ったところ。静謐な近代和風建築を生かした旅館『山田別荘』にはじつに多彩な評価のポイントが隠されていたのです。
しかもこの日は、奇しくも『山田別荘』創設者の山田英三氏の五十回忌。ご先祖さまもさぞかし喜ばれる事とオーナーの女将山田るみさんも黒づくめのフォーマルな出で立ちで私たちをお迎えくださったのが印象的でした。
驚くことに、どのようにこの集いの情報を拾われたのか、会場となった『山田別荘』大広間の会場には、別府内外の多士済々が多数集われました。
午後4時から、隣接する和風の建物の見学会が開催されました。
そして午後6時から、シンポジウムへ。建築家中村享一先生は、近代のキーワードのひとつである「電気」を巡って、この『山田別荘』とご自分の因果を解き明かされました。また実測調査に基づいた畳のモジュール分析の成果を3DCGの図面を示しながら解釈してくれました。そして私は、接客空間の詳細な分析と昭和初期の近代和風の建物の特徴や別府の都市形成過程における役割などに触れておきました。
岸ママ日記5 に写真掲載中。http://kishimama5.exblog.jp/
出会いのメモリアルを少々。黒衣裳の女将山田るみさん。日本民族建築学会理事の佐志原圭子先生。大分美術研究所の二宮圭一さん。別府別院大谷記念館の掬月誓成副館長さん。津久見の浜茶屋副社長の加茂恵介さん。福岡・田川の日本料理あをぎりご主人で鉄の彫刻家の母里聖徳さん。山田別荘のスタッフの大槻亮子さん。山田るみさんの幼少期からの同級生で別府市国際課職員アベリカこと安倍純子さん。などなど。大感謝です。
忙しかった8月も終盤。小学生や中学生はそろそろ夏休みもおしまいの頃で焦りながら夏休みに宿題に余念がないことだろう。
でも大学の教育研究で精進を重ねる私(藤原惠洋)たちにとっては、忙しかった8月の喧噪さも終り、ようやく自分自身の研究に集中できる時期がやってきた感があります。
私は、この日、午後から大分県別府市の昭和5年竣工の近代和風建築『山田別荘』に高速バスで向かいました。
夕刻より開催される『モダン和風旅館 山田別荘の魅力を探る』シンポジウムで基調講演を行なうためです。
このシンポジウムは、彼の地では著名な写真家藤田洋三さんが企画したものです。この4月から6月にかけて開催された別府現代芸術フェスティバル2009を参与調査する中で噂に名高い旅館に宿泊してみたい、と『山田別荘』再生プロデュースを司られた江副直樹さんに推薦していただくかたちで泊まってみたことがご縁となり、藤田洋三さんのコーディネートに私と建築家中村享一さんが呼応するかたちで緊急調査を実施。実測調査や小屋裏調査等を通して発見された内容や建築の魅力を多くの関係者にお伝えしたいと開催されました。場所は、別府駅からわずか行ったところ。静謐な近代和風建築を生かした旅館『山田別荘』にはじつに多彩な評価のポイントが隠されていたのです。
しかもこの日は、奇しくも『山田別荘』創設者の山田英三氏の五十回忌。ご先祖さまもさぞかし喜ばれる事とオーナーの女将山田るみさんも黒づくめのフォーマルな出で立ちで私たちをお迎えくださったのが印象的でした。
驚くことに、どのようにこの集いの情報を拾われたのか、会場となった『山田別荘』大広間の会場には、別府内外の多士済々が多数集われました。
午後4時から、隣接する和風の建物の見学会が開催されました。
そして午後6時から、シンポジウムへ。建築家中村享一先生は、近代のキーワードのひとつである「電気」を巡って、この『山田別荘』とご自分の因果を解き明かされました。また実測調査に基づいた畳のモジュール分析の成果を3DCGの図面を示しながら解釈してくれました。そして私は、接客空間の詳細な分析と昭和初期の近代和風の建物の特徴や別府の都市形成過程における役割などに触れておきました。
岸ママ日記5 に写真掲載中。http://kishimama5.exblog.jp/
出会いのメモリアルを少々。黒衣裳の女将山田るみさん。日本民族建築学会理事の佐志原圭子先生。大分美術研究所の二宮圭一さん。別府別院大谷記念館の掬月誓成副館長さん。津久見の浜茶屋副社長の加茂恵介さん。福岡・田川の日本料理あをぎりご主人で鉄の彫刻家の母里聖徳さん。山田別荘のスタッフの大槻亮子さん。山田るみさんの幼少期からの同級生で別府市国際課職員アベリカこと安倍純子さん。などなど。大感謝です。